○
田口(誠)
分科員 これは思想の問題ですけれ
ども、ただいま
長官の方から御
答弁になったそのお考えの中には、一昨年は一億六千万円でしたが、昨年は五億九千万円、今年になったら十六億二千六百八十万円にしたのだから、相当やはりその方面に力を入れておるんだという、こういうお考えでただいまの
答弁があったと思うのです。今まで
飛行場付近の住民に対しては迷惑のかけっぱなしをしておって、その方面への
予算がとってなかったので、一昨年、昨年に比較して相当に
予算が増額されたということにはなっておりますけれ
ども、実際的にそうした住民の
要望を取り上げるならば、これは十六億や二十億のような
予算ではなかなか足りない。今までがそうでなければならなかったわけなんです。ようやく最近気がついて、特に昨年の七月の国防会議でもそうした方面の方針を打ち出されて、約十六億二千六百八十万円ということに相なっておるので、これで十分のような御
答弁がありましたけれ
ども、これ以上の
答弁を
伺いましても、並行的になろうと思いますが、
一つの思想の相違の点で、まあまあこれでがまんしてもらうべき数字だというように御
答弁なさったと思いますけれ
ども、この方面の
予算だけは倍にも三倍にもふやしてもらって、そうして住民に迷惑をかけておる今の実態を早く解消しなくてはならないと思うのです。特に、この防音装置の対策費は学校、病院に向けられると思いますが、学校については、これはいつも申し上げることでございますが、七十フォン以上の騒音のある学校では、
先生が子供に
質問をしたあと飛行機が通っていく、すぐ解答を求めても、意識が二分、三分戻らないといわれておるのですから、このような支障を来たしておる今の実態を早く解消してやらなければ――これはやはり絶対反対、絶対反対ということになるわけなんですが、私
どもは反対をしておりまするので、相対的な面で、
予算を多くというようなことは理屈に合いませんが、民生安定の
予算だけは、今の現実の姿として大きく組んでいただかなくてはならないと思いますので、やはりそういう点を十分意に置いていただいて、今後こういう方面へこそ力を入れていただくようにお願いしておきたいと思います。これは強く
要望しておきたいと思います。
それから、なお、
先ほど経理局長の方からも御
答弁がありましたが、原則的には鉄筋コンクリートという
お話でございますけれ
ども、本年の
予算で原則に全部沿おうとしたなれば、どれだけの学校なり病院の防音装置をやることもできませんので、やはり本年の場合には、原則は原則とあっても、木造の場合も相当個所によっては当面手をつけてやらなくてはならないのじゃないか、かように考えております。私の方にもそういうような要求はたくさん出ております。今後また直接
地元からも陳情に上がるだろうし、私の方からもこの点については
交渉に上がりたいと思いますので、その点をお含みおき願いたいと思います。
それから次に
お尋ねをいたしたいと思いますことは、
昭和三十七年度に増加する飛行機の中でP2V-7が六機出ております。これは三十三年から継続されておるものが十五機ということに出ておりますが、この十五機というのはもう全部生産が済んだものか。この六機のほかにまだ三十二年度分がどれだけ残っておるのか、
伺いたいと思います。