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1962-05-07 第40回国会 衆議院 本会議 第45号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十七年五月七日(月曜日)     —————————————  議事日程 第四十一号   昭和三十七年五月七日     午前十時開議  第一 麻薬対策強化に関する決議案中野四郎   君外九名提出)(委員会審査省略要求案件)  第二 自由化に直面する金属鉱業危機打開に関   する決議案中村幸八君外八名提出)(委員   会審査省略要求案件)  第三 中小企業団体組織に関する法律の一部   を改正する法律案内閣提出参議院送付)     …………………………………   〔請願日程は本号(その一)末尾に掲載〕     ————————————— ○本日の会議に付した案件  永年在職議員益谷秀次君に対し、院議をもつ   て功労表彰することとし、表彰文議長に   一任するの件(議長発議)  米価審議会委員任命につき国会法第三十九条但   書の規定により議決を求めるの件  日程第一 麻薬対策強化に関する決議案中野   四郎君外九名提出)  日程第二 自由化に直面する金属鉱業危機打開   に関する決議案中村幸八君外八名提出)  日程第三 中小企業団体組織に関する法律の   一部を改正する法律案内閣提出、参議院送   付)  請願日程 鹿児島刑務所霧島農場の移管に関す   る請願外七百八十請願  基地周辺学校防音対策に関する請願外二千百   四十八請願  内閣委員会外十五常任委員会並びに災害対策特   別委員会公職選挙法改正に関する調査特別   委員会科学技術振興対策特別委員会、石炭   対策特別委員会及びオリンピック東京大会準   備促進特別委員会において、各委員会から申   出のあつた案件について閉会審査するの件   (議長発議)  社会労働委員会運輸委員会及び地方行政委員   会の閉会審査の件(議長発議)    午後零時四十二分開議
  2. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) これより会議を開きます。      ————◇—————  永年在職議員益谷秀次君に対   し、院議をもつて功労表彰す   ることとし、表彰文議長に一   任するの件(議長発議
  3. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) お諮りいたします。  本院議員として在職二十五年に達せられました益谷秀次君に対し、先例により、院議をもってその功労表彰いたしたいと存じます。表彰文議長に一任せられたいと存じます。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  ここに議長の手元において起草いたしました文案がございまするから、これを朗読いたします。  議員益谷秀次君は衆議院議員に当選すること十一回在職二十五年に及び常に憲政のために尽し民意の伸張に努められた  よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもつてこれを表彰する   〔拍手〕  この贈呈方議長において取り計らいます。  この際、益谷秀次君から発言を求められております。これを許します。益谷秀次君。   〔益谷秀次登壇
  5. 益谷秀次

    益谷秀次君 一言ごあいさつを申し上げます。  ただいま、私が満二十五年間本院に在職いたしましたことに対し、院議をもって御丁重なる表彰の御決議をいただきました。まことに光栄の至りでありまして、ここに厚く御礼申し上げます。(拍手)  私が初めて本院の議席を汚しましたのは大正九年でありまして、政党政治の基盤がようやく築かれて参ったときであります。自来今日まで四十有余年を顧みまするに、国運は変転きわまりなき多難な経過をたどり、また、わが国政党政治も、幾多の消長を経たのであります。その間にあって、私は、政党人としてあるいは議会人として、ひたすらに政党政治議会政治発展に志し、祖国の繁栄に力を傾けて参ったのでありますが、みずからの努力の十分でなかったことをあらためて痛感するものであります。  しかるに、今日、この光栄ある日を迎えることができましたことは、まことに感激にたえないところであります。これひとえに諸先輩、同僚諸賢のたゆまざる御鞭撻、御指導のたまものでありまして、衷心より感謝を申し上げる次第であります。  今後も諸君の驥尾に付して微力を議会政治の確立のためにささげる覚悟であります。何とぞ従前に変わらぬ御支援を賜わりますよう切にお願い申し上げて、ごあいさつといたします。(拍手)      ————◇—————  米価審議会委員任命につき国会法第三十九条但書規定により議決を求めるの件
  6. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) さらに、お諮りいたします。  内閣から、米価審議会委員に本院議員淡谷悠藏君、同井手以誠君、同大野市郎君、同倉成正君、参議院議員藤野繁雄君、同木内四郎君を任命するため、国会法第三十九条但書規定により本院の議決を得たいとの申し出があります。右申し出の通り決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、その通り決しました。      ————◇—————  日程第一 麻薬対策強化に関する決議案中野四郎君外九名提出)      (委員会審査省略要求案件
  8. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 日程第一は、提出者より委員会審査省略申し出があります。右申し出の通り決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。麻薬対策強化に関する決議案議題といたします。
  10. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 提出者趣旨弁明を許します。中野四郎君。   〔中野四郎登壇
  11. 中野四郎

    中野四郎君 ただいま議題となりました三党共同提案にかかる麻薬対策強化に関する決議案について、その提案趣旨を御説明申し上げます。  まず、決議案案文を朗読いたします。    麻薬対策強化に関する決議案   戦後、麻薬による国民被害は年  とともにたかまり、犯罪増加はもと  より、経済秩序破壊国民心身の腐  敗等その損失は計り知れぬものがあ  るにかんがみ、政府は、麻薬に関す  る適確なる情報収集制度整備し、  不正取引者に対する罰則強化し  て、その取締り上遺憾なきを期する  とともに、麻薬中毒者専門矯正  施設を設けてこれが治療更生を促進  する外、ひろく国民一般に対し、一  層の啓発指導を行なう等麻薬対策を  強力に推進するがために必要なる予  算措置を講じ、もつて麻薬に困る  禍害のすみやかなる根絶をはかるべ  きである。   〔拍手〕  古代ギリシャ時代から伝わる霊薬アヘンのとうとさを知っているが、猛毒ヘロインのおそろしさをほとんど知らないのがお互い日本人であります。しかしながら、アヘン戦争の例にも見られるように、アヘンですら、わずか五、六十年のうちに六億の民をふぬけにいたしました。その百倍も強いヘロインで、日本人九千万を廃人にしてしまうことは、それこそ朝飯前でございましょう。ところが、戦後の社会不安による人心の動揺に乗じ、とのヘロインを主とする麻薬中毒者が急激に増加し、またこれに伴って、密輸頂点とする悪質な麻薬事犯がひんぱんに起こり、国民保健衛生上及び社会治安上、重大な問題となるに至ったのであります。特に最近は、年少者の間に麻薬不正使用が目立って増加しており、次代の日本を背負って立つ重要な存在が、麻薬害毒に侵されつつあることは、まことに憂うべきことと申さねばなりません。  そもそも麻薬中毒になるきっかけは、持病のある人、たとえばガン、胃けいれん、胆石、神経痛ぜんそく等で苦しんでいる人も麻薬一本の注射でけろりとおさまるからで、医者が鎮痛剤用として万やむを得ぬとき用いたものが、苦しみの余り嘆願したり、買収したり、脅迫したりして連用するようになる者、第二は、模倣あるいは好奇心きっかけとなる場合で、主としてぐれん隊、暴力団に関係あるチンピラ英雄売春婦等であります。これらの麻薬中毒者は約四万人ぐらいでありますが、常用者は大よそ二十万人に上るものと推定されております。  麻薬を香港から積み出すときは、一グラムわずか六百円で買い、これが陸揚げされたとたん、五千円ないし六千円と十倍になり、さらに密売者間の手から末端立ち売りを経て消費者である麻薬中毒者の手に渡るときは一グラム六万円となり、当初の値段の百倍にもなるに至っております。かくのごとくして、驚くなかれ約六百億円の金が年々海外に流れ出ていることになるのであります。この麻薬は九九%までが密輸入であるためと、高価薬でかさが少ないので、一人で数百万円、数千万円を運ぶことは何でもないだけに、取り締まりに非常な困難が伴うものであります。しかも相手は第三国人のため、なおさら複雑で、この道につきもののギャングの存在は、麻薬取締官をして命がけでなければ取り締まれないものであります。大規模の密売組織を持つこれら密売者は、巧妙な組織網により特定密売者を経て厳密に限定されたものに密売するのが通例であり、たとい同じ密売網であっても、一定のルート以外は何人がだれに密売しているのかわからない仕組みになっているといわれております。  これに対処して取り締まりは、昭和二十年から厚生省に設けられた麻薬取り締まり職員二百五十人が総力をあげ、また法務省、警察庁、海上保安庁、税関等関係取り締まり機関も、これに即応して厳重な取り締まりを実施して参りましたが、それにもかかわらず、麻薬禍は今や日本全土に蔓延するかのごとききざしを見せておるのであります。先日も、社会労働委員会同僚議員諸君麻薬濃厚地区である横浜の特定地域を視察いたしました。当日は夕方でありましたが、雨中にもかかわらず、驚くなかれ、六、七十人ぐらい密売者中毒者の群れが路上で公々然と取引を行なっている現状を見て、つくづく強固なる取り締まり体制整備の必要を痛感させられた次第であります。(拍手)  しかしながら、これら末端中毒者は、検挙されても比較的短時日で出所し、また、病院等に入院させても、禁断症状が治癒すればすぐ退院してしまう状況であり、従って、中毒による肉体と精神のゆがみは完全に治癒されず、出所、退院しても、再び麻薬に手を出し、中毒者に逆戻りしてしまうのであります。再び麻薬に手を出さないように鍛え直すことが第一番に必要であります。また、中毒者麻薬を使用するため、金を消費し、ほとんどが無職となっておりますから、職業補導も必要であります。このように、中毒者治療人格矯正職業補導の三つを同時に行ない得る収容施設整備拡充をはかることが焦眉の急務であります。  なお、麻薬害毒を知りつつこれを売る憎むべき密売者に対する刑罰があまりにも軽きに失することが、大手を振って彼らに密輸を行なわしめる最大の原因と申さねばなりません。七年有余の日数を費やしてようやく先日逮捕した麻薬王といわれた王漢勝ですら、わずか八年の刑にとどまり、数億の荒かせぎをしても罰金はありません。現行法体制の再検討がすみやかに行なわれることを衷心より念頭してやまぬものであります。  このような実情にかんがみまして、去る四月二十七日の社会労働委員会におきまして、「麻薬対策強化に関する件」を取り上げ、   戦後麻薬による国民被害は年とともにたかまり、犯罪増加はもとより、経済秩序破壊国民心身腐敗等その損失は計り知れぬものがあるにかんがみ、政府は事の重大性を深く考慮し、すみやかに次の施策を強力に進めるべきである。  一、麻薬取締捜査強化   (イ) 麻薬取締職員を急速に増員するとともに、少くとも麻薬課を部に昇格せしめること。   (ロ) 情報適確な集収のため、麻薬情報センターを設置すること。   (ハ) 海外駐在員制度を新設すること。  二、麻薬中毒者対策強化し、麻薬中毒者専門矯正施設を設けること。  三、麻薬不正取引者に対する罰則を   強化すること。  四、麻薬犯罪捜査等の費用を予算上   大幅に増額すること。  五、一般国民に対し、麻薬禍に対す   る認識を一層深めるため、すみや   かに強力なる啓発指導措置を講   ずること。という決議全会一致で行なわれたのであります。  麻薬禍対策は、何よりもまず国民の自覚に待ち、国民自衛共同態勢を確立することにあり、今や国会をあげてその対策を練り、これを国民に呼びかけるとともに、全取り締まり機関総力をあげて不正麻薬密輸源を断つべきであると信ずるものであります。  よって、早急に、立法、行政の両面において具体策を講じ、その禍根を取り除かれたいというのがこの決議提案する理由であります。  切に、満場の諸君の御賛同を心からお願いする次第であります。(拍手)     —————————————
  12. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 討論の通告がありますから、これを許します。淺沼享子君。   〔淺沼享子登壇
  13. 淺沼享子

    淺沼享子君 私は、自由民主党日本社会党民主社会党、三党を代表いたしまして、ただいま上程されました麻薬対策強化に関する共同決議案に対し、賛成の意を表明いたしたいと思います。(拍手)  麻薬医療品として高い治療価値を有しております反面、反復使用によって中毒癖を生じ、その社会的な悪影響はきわめて大きいものがあることは周知の事実でございます。わが国の近況を見てみますと、俗に麻薬天国日本といわれるぐらい、麻薬密売量の増大は著しく、まことに憂うべき状態にあります。昭和三十六年十二月三十一日現在で、当局に把握されている麻薬中毒者は九千三百一名でありますが、厚生省の推定では、潜在麻薬中毒者四万名、その他中毒に至らない麻薬常用者は二十万名に達すると見られておりまして、その密売組織も国際化し、巧妙になる一方でありまして、その麻薬禍は青少年や農漁民の層にまで及んでいるのが実態でございます。三十五年中当局によって押収された麻薬は時価五、六億円に達しておりますが、そのほか密売によって第三国人に流れる金は実に年間六百億円にも達すると推定されております。こうした巨額な金の動きが、一方では、一部暴力団組織資金源となっているととは今や公然の秘密であり、これら暴力団はまた右翼反動団体とも密接に連携し、暴力団組織末端においては、売春行為犯罪の多くが麻薬中毒と不可分に結びついており、麻薬を手段としてさまざまの犯罪売春が強制されているのが実態であるのでございます。(拍手)  こうした状態に対する世論の強い批判と相待って、麻薬取り締まりは幾らか強化される方向にあり、厚生省の調べによりますと、昨年の麻薬関係検挙は二千二百三十五件、二千六百六十五人に上り、戦後の最高を記録いたしました。しかし、国際的に比較しますならば、わが国取り締まり体制はきわめて弱く、麻薬対策の係官は、中央、地方を合わせて二百五十人足らずであり、その刑罪も諸外国に比してきわめてゆるく、最高十年の刑で、それも大ていは保釈金を積んで短期間に出獄することが容易であり、このためにわが国国際密輸業者の好餌となっている感があります。従って、検挙件数は幾らふえても一方で密輸密売麻薬常習者が増大しているので、ほとんど焼け石に水の感があり、麻薬ボス頂点とする悪質巧妙化した巨大な国際的、国内的な密輸入販売組織から見ますならば、その数は氷山の一角にすぎないと申さねばなりません。(拍手)もしかかる事態を放置し、何ら有効な措置をとり得ず、無為無策に終始したならば、かつての中国のような麻薬亡国的状態が現出することは、火を見るよりも明らかであります。(拍手)  本日ここに麻薬対策強化に関する決議案が上程されましたことは、まことに時宜を得たものであると申さねばなりません。私は、政府が本決議案趣旨を尊重し、すみやかに適切な措置をとられるよう要望いたしまして、賛成討論を終わります。(拍手
  14. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) これにて討論は終局いたしました。  採決いたします。  本案を可決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。(拍手)  この際、厚生大臣から発言を求められております。これを許します。厚生大臣灘尾弘吉君。   〔国務大臣灘尾弘吉登壇
  16. 灘尾弘吉

    国務大臣灘尾弘吉君) 麻薬の問題は、国民の健康、社会秩序ないしは民族の将来に関するおそるべき問題といたしまして、政府といたしましても重大な関心を払い、その対策に苦心いたしているところでございます。ただいまの御決議の御趣旨につきましては、十分これを尊重いたしまして、善処いたしたい所存でございます。(拍手)      ————◇—————  日程第二 自由化に直面する金属   鉱業危機打開に関する決議案   (中村幸八君外八名提出)      (委員会審査省略要求案件
  17. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 日程第二についても、提出者より委員会審査省略申し出があります。右申し出の通り決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。  自由化に直面する金属鉱業危機打開に関する決議案議題といたします。    —————————————   自由化に直面する金属鉱業危機打開に関する決議案  右の議案を提出する。   昭和三十七年五月六日    提出者     中村 幸八  始関 伊平     齋藤 憲三  浦野 幸男     小沢 辰男  多賀谷眞稔     田中 武夫  松平 忠久     伊藤卯四郎    賛成者     内田 常雄外二十八名    —————————————    自由化に直面する金属鉱業危機打開に関する決議   金属鉱業は、経済発展に不可欠な物資を供給するきわめて重要な基礎産業であるが、比較的国際競争力の弱い産業であり、貿易自由化目前に控え、未曾有難局に直面しており、一歩を誤れば壊滅的打撃をうける恐れがある。   よつて政府自由化実施までに抜本的な金属鉱業対策を樹立し、わが国金属鉱業安定的発展雇用の安定を図り、あわせて関連産業向上発展地域経済振興を図るため、左の諸点につき検討の上、万遺憾なきを期すべきである。  一 国内鉱物資源調査及び探鉱を強力に促進するため、必要な機構制度整備強化を図ること。  二 国際相場変動に対処するため、価格安定対策を早急に確立すること。  三 金属鉱業合理化を推進し、これに必要な資金を確保すること。  四 中小鉱山振興を図るため、必要な措置を講ずること。  五 海外鉱物資源開発を積極的に行なうこと。  六 金属鉱業に対する財政上、金融上及び税制上の優遇措置を講ずること。   右決議する。    —————————————
  19. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 提出者趣旨弁明を許します。中村幸八君。   〔中村幸八君登壇
  20. 中村幸八

    中村幸八君 ただいま議題となりました自由化に直面する金属鉱業危機打開に関する決議案につきまして、自由民主党日本社会党並びに民主社会党を代表して趣旨の説明を申し上げます。  まず、案文を朗読いたします。    自由化に直面する金属鉱業危機打開に関する決議案   金属鉱業は、経済発展に不可欠な物資を供給するきわめて重要な基礎産業であるが、比較的国際競争力の弱い産業であり、貿易自由化目前に控え、未曾有難局に直面しており、一歩を誤れば壊滅的打撃をうける恐れがある。   よつて政府自由化実施までに抜本的な金属鉱業対策を樹立し、わが国金属鉱業安定的発展雇用の安定を図り、あわせて関連産業向上発展地域経済振興を図るため、左の諸点につき検討の上、万遺憾なきを期すべきである。  一 国内鉱物資源調査及び探鉱を強力に促進するため、必要な機構制度整備強化を図ること。  二 国際相場変動に対処するため、価格安定対策を早急に確立すること。  三 金属鉱業合理化を推進し、これに必要な資金を確保すること。  四 中小鉱山振興を図るため、必要な措置を講ずること。  五 海外鉱物資源開発を積極的に行なうこと。  六 金属鉱業に対する財政上、金融上及び税制上の優遇措置を講ずること。  右決議する。   〔拍手〕 以上であります。  金属鉱産物は、諸産業基礎原材料として国民経済上不可欠な重要物資であり、今後その需要はますます増加する傾向にあります。  この需要の伸びに対処するには、国内金属鉱物合理的探鉱開発を行ない、安定的供給源培養確保に努めることはもちろん、積極的な海外鉱物資源開発を行ない、低廉かつ豊富な鉱産物を供給することが急務であることは申すまでもありません。しかるに、わが国金属鉱物は、探鉱事業の著しい立ちおくれ等のために、品位、鉱脈、賦存状況等、諸外国に比して劣弱であり、コストも高く、国際競争の面で非常に不利な立場に置かれているのであります。このような現状のもとに、対策らしい対策もなく、自由化を迎えまするときは、きわめて安い外国鉱産物が殺到し、その結果わが国金属鉱業壊滅的打撃を受け、憂慮すべき事態を惹起するおそれがあるのであります。  政府は、このような事態を回避するため、当面関税制度によって対処する意向であるが、事態はきわめて深刻であり、とうていこの程度の措置のみによっては今日の危機を打開することはできないのみならず、ガット及び国際協力見地からこれを見れば、関税は将来順次低下すべき趨勢にあるにかんがみ、関税制度によって金属鉱山を保護するとしても、それはあくまでも暫定的、応急的な措置であり、本質的にはわが国金属鉱業の体質を改善することが絶対的に必要であるのであります。そのためには、国の内外を通ずる鉱業助成策強化拡充して、合理化近代化を進め、特に著しく立ちおくれている探鉱事業を積極的に進め、生産コストの低下をはかり、国際競争に打ち勝つ体制を確立することが必要であると考えるのであります。  ことに金属鉱業従業員数約十四万を数え、雇用吸収率のきわめて高い産業であり、また鉱山のほとんどは山間僻地に点存し、その部落町村はあげて鉱業に依存しておりますため、鉱山消長労働者地方経済等に甚大な影響を及ぼし、一歩を誤れば、現在の石炭産業同様きわめて深刻な社会問題を惹起し、憂慮すべき事態を招来するおそれが多分に包蔵されているのであります。  よって政府は、自由化実施までに抜本的な金属鉱業対策を樹立し、わが国金属鉱業安定的発展雇用の安定をはかり、あわせて関連産業向上発展地域経済振興をはかるため、次の諸点について十分なる検討を加え、必要なる措置を講ずべきであると存ずる次第であります。  まず第一点は、国内鉱物資源調査探鉱を強力に促進するため必要な機構制度整備強化をはかることであります。わが国金属鉱山賦存状態は、全国広範囲に点存し、かつ多種多様であるため、いまだ十分なる調査がなされておらないのが実情であります。また鉱山探鉱は、長年の歳月と多額の資金を要し、かつ危険を伴うものでありますために、一般金融機関融資対象にならず、十分なる探鉱がなされておらないうらみがあるのであります。かかる見地より、この際地質調査所を画期的に強化、拡充するとともに、新鉱床探査事業団のごとき国家的機関を設立し、鉱物資源調査探鉱を積極的に推進することが必要であると思うのであります。  第二点は、国際相場変動に対処するため、価格安定対策を早急に確立することであります。御承知のごとく、銅、鉛、亜鉛等金属鉱産物国際商品であり、投機性を有するため、国際情勢を敏感に反映して、価格変動がきわめて著しいのであります。従いまして、これら鉱産物自由化後においては海外市況変動を直接に受け、特に不況時においては滞貨の累増と価格の下落を来たし、弾力性の弱い鉱山にはかり知れない影響を与えるおそれがあるのであります。よって、金属鉱産物価格を安定するため、当面緊急関税制度の弾力的かつ適切な運用によって対処するが、なお、価格安定の万全を期するためには、一手買取機関または価格プール機関についても十分検討すべきであるというのであります。  第三点は、鉱業合理化についてであります。金属鉱業合理化を推進するためには、鉱区の整理、統合等を含め、内外資源の合理的、経済的開発を進めるとともに、採鉱、選鉱、製練、輸送面の合理化近代化をはかり、また、未利用資源の完全利用及び鉱滓、鉱廃水の有効利用に努めなければならないと思うのであります。  第四点は、中小鉱山振興をはかるため必要な措置を講ずることであります。現在、大鉱山といわれているものも、昔は中小鉱山であり、探鉱の結果、大鉱床を発見し大鉱山となったものも少なくないのであります。すなわち、中小鉱山はいわば大鉱山を生む母体であると申しても過言ではないのでありまして、中小鉱山振興をはかることは最も肝要なことと思うのであります。よって、中小鉱山に対する探鉱及び開発資金の大幅確保、企業診断、技術指導体制強化鉱山道路、索道に対する助成措置鉱山用機械貸与制度の新設等により中小鉱山指導育成に万全を期すべきであります。  第五点は、海外鉱物資源開発についてであります。前述のごとく、金属鉱産物需要は今後ますます増大する傾向にあるにもかかわらず、国内鉱産物にその多きを期待することの困難な実情にかんがみ、海外鉱物資源を求めて、わが国の技術と資本により優良な鉱山開発し、あわせて海外経済協力に資するため、官民共同出資による海外鉱物資源開発株式会社を設立し、必要な資金の確保に努めるべきであります。  第六点は、金属鉱業に対する財政上、金融上及び税制上の優遇措置についてであります。金属鉱業の重要性及び特異性より見て、国が財政上、金融上及び税制上特段の優遇措置を講ずべきことは、諸外国の例に徴しても当然であります。なかんずく、税制面においては、すでにフランス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、チリー等世界十数カ国で採用しておりますところの鉱床補てん準備金制度をこの際早急に実施する等、十分な助成、優遇措置を講ずべきであります。  以上が本決議案上程の趣旨の説明であります。何とぞ議員各位の御賛成をお願い申し上げます。(拍手)     —————————————
  21. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 討論の通告が出ております。これを許します。安平鹿一君。   〔安平鹿一君登壇
  22. 安平鹿一

    ○安平鹿一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程になりました自由化に直面する金属鉱業危機打開に関する決議案賛成討論を行ないます。(拍手)  政府の本年十月九〇%自由化実施に対し、わが党はかねてより反対し続けて参ったのであります。それは、わが国経済はEECのごとく地域経済的な共同体ではなくて、その貿易構造は、アジアにおいては孤立的立場にあり、かつ、労働市場は欧州のごとき完全雇用状態ではなくて、近時若年労働力の不足がいわれておりまするが、依然といたしまして、中高年令層の失業群をかかえておる現状で、今直ちに自由化の中に突入することはきわめて危険であると主張して参ったところであります。(拍手)  しかも、輸出の大半は、低賃金労働によるものであり、重化学工業は旧海軍の遺産たる造船、女子の器用なる手によるトランジスター・ラジオ、時計、カメラ等、一部の製品を除いては、いまだ欧米よりはるかにおくれておるのであります。現時点における貿易の自由化は、一方におきまして低賃金政策の強行となり、他方においては、戦後ようやく伸びて参りました機械、化学の今後の成長産業を根底より崩壊せしめる危険なしとしないのであります。(拍手)この危険を回避せんとするための各企業の急激なる増設競争は、かえって過剰生産の徴候を生じ、逆に国際収支の赤字を来たし、高度成長政策を破綻に導きつつあることは、諸兄の御存じの通りであります。  政府は十月より大幅な自由化に踏み切らんとするならば、それに対応する十分な措置が、立法的にも、また予算的にも、本国会において当然なされるべきであったのでありますが、若干の関税の手直しと、やるのか、やらないのか、判断に苦しむような石油業法を提出したにすぎなかったのであります。無準備のままの貿易の自由化は、輸出の自由化ではなくて、それは輸入の自由化となることはきわめて明白であります。(拍手)  金属鉱業政策においても同様であって、関税の従価税を従量税に直し、探鉱奨励金三億円を計上したにすぎないのであります。金属鉱産物需要は、電気銅に例をとるならば、十年後には二・四倍にも伸びるのであって、この点石炭産業におけるがごとき消費構造の変化による需要減退の悩みはなくて、重化学工業の基礎材料として、むしろ成長産業と言い得るものであります。しかしながら、鉱石の品位低く、単位当たり埋蔵量少なく、脈状鉱床の多いわが国鉱業は、現状において裸で競争することは許されないのであります。  政府は、金属鉱産物自由化をまず最大限に延ばし、その間次の政策をすみやかに確立すべきであると思うのであります。  決議案文にもありましたごとく、資源産業である性質から、第一に、探鉱を国の責任において徹底的に行なうべきであります。今日、わが国の代表的大鉱山といわれておる神岡、棚原、下川等の鉱山も、昭和年代に入る前は中小企業の域を出なかったのでございますが、その後の強力な探鉱によりまして、逐次鉱量を増加し、今日見るがごとき大鉱山にまで発展したものであります。また、最近においても、小坂、八茎、古遠部、別子等において、大規模な鉱床を発見しておるのであって、わが国において積極的探鉱によって優秀な鉱床発見の可能性は、まだまだ十分あるといわなければなりません。高品位の鉱床の発見は、直ちにコストの低下に直結するものであります。銅粗鉱品位〇・一の向上は、コスト一万円の低下を来たすのでございます。しかしながら非常にリスクが多く、しかも投資から収益をあげるまでの懐妊期間の長いこの探鉱費は、銀行融資の対象となり得ないのであって、当然国において新鉱床探査事業団ともいうべき機関を設けまして、地下資源の徹底的調査の推進が必要であると思われるのであります。(拍手)  政策の第二点といたしましては、価格安定対策についてでございます。鉱産物は、きわめて価格変動の激しい国際流通商品であります。電気銅が昭和三十一年に四十五万円にも上がったかと思えば、三十三年には二十二万円にまで下がったのであります。しかも、かかる性格を持った商品が、貿易自由化によって無制限に輸入できるとすれば、一般関税はもちろんのこと、緊急関税の障壁をも乗り越えて押し寄せてくることを覚悟しなければなりますまい。本来、貿易自由化に対処する国内産業保護の道といたしまして、関税障壁に政策の中心を求めることは、自由化対策として矛盾撞着であると思うのであります自由化の仲間入りをする場合、関税保護といっても、戦前のような高率関税を課することは、国際的にも認められないと思うのであります。また非鉄金属を原料とする電線、伸銅等の関連産業も同じく自由化を迎えるものでありまするから、当該産業のことも十分配慮しなければなりますまい。  かかる観点より、わが党は、関税保護政策よりも、むしろ国内鉱産物価格支持のための輸入鉱産物と国内鉱産物との価格プール制を主張いたしたいのでございます。前通産次官徳永氏が、徳永構想といわれる価格プール制を唱えたことは周知の事実であります。またフランスは国内鉱山を保護すると同時に、国内需要者に対しても、適正かつ安価な価格で配分するための一手買取機関を設けているのであります。わが党は決してイデオロギー的な見地から唱えているものではございません。企業基盤の弱い金属鉱業を保護育成いたしまして、関連産業に負担のかからない方法として、国民経済的視野に立って主張しておるのでございます。この構想について、政府は虚心たんかいに鉱業審議会に諮り、すみやかに検討すべきであると思うのであります。  政策の第三といたしまして、私は、特に中小鉱山振興対策を強調いたしたいと思うのであります。鉱業界における中小鉱山の比重はきわめて高く、銅、鉄鉱は二〇%にも満たないのでありますが、金、鉛、亜鉛は約三〇%に達しており、水銀、マンガン、クローム、モリブデン等はほとんど一〇〇%の生産であって、数多い貴金属に至っては、大体一〇〇%をまかなっているのでございます。大手会社は製練所を有し、安い輸入鉱の買い入れ等によりまして、若干の余裕がありまするが、売鉱のみの中小鉱山は、自由化のあらしの前に、風前のともしびのごとき状態にあり、全く放置できないのでございます。政府は、すみやかに低金利、融資のワクの拡大、税制優遇措置開発道路の建設、機械の貸与など、特段の措置をする必要があると思うのであります。  政策の第四点といたしましては、国内資源をいかに開発しても限度がありますので、外国鉱石を確保するため、海外資源開発の促進が必要であります。世界的に鉱石のスポット物は比較的少なく、池田首相渡米の際も、銅鉱のスポット物の半分も日本が買いあさったという非難があったほどであって、後進国との協力のもとに、みずからの手で開発し、業界が不要な競争をすることなく、民間、政府一体となり、海外鉱物資源株式会社を設立し、大規模に行なうべきであります。その他、税制の改善あるいは近代化の推進も必要であります。  最後に、私は政府に強く要望したいことは、金属鉱業をして石炭鉱業の惨状を再び繰り返さないということであります。自由化により鉱産物の大幅な値下がり、鉱山会社の赤字累積、それによる賃金の引き下げ、賃金の遅欠配、人員整理、労使間の血みどろな争い、こういった一連の事態を再現してはならないと思うのであります。しかも、石炭と異なり、鉱山は山間の僻地にあり、鉱山の衰退が地域住民に与える影響はより一そう深刻なものとなるのであります。政府はこの事実を直視いたしまして、鉱業政策を強力に推進するよう要望いたしまして、賛成討論といたしたいと存じます。(拍手
  23. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 討論はこれをもって終局いたしました。  採決いたします。  本案賛成諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕
  24. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 起立多数。よって、本案は可決いたしました。  通商産業大臣から発言を求められております。この際、これを許します。通商産業大臣佐藤榮作君。   〔国務大臣佐藤榮作君登壇
  25. 佐藤榮作

    国務大臣(佐藤榮作君) 金属鉱業は、申すまでもなく重要な基礎産業であります。わが国金属鉱業自由化を迎えまして困難な状況に当面するということが予想されるのでございます。今日まで政府といたしましては、貿易の自由化に備えまして各種の施策を講じて参った次第でございまするが、ただいま決議を見ました御趣旨を尊重いたしまして、さらに具体的な政策を検討し、これが実現につきまして一そうの努力を払う考えでございます。(拍手)      ————◇—————  日程第三 中小企業団体組織に   関する法律の一部を改正する法   律案(内閣提出参議院送付
  26. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 日程第三、中小企業団体組織に関する法律の一部を改正する法律案議題といたします。
  27. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 委員長の報告を求めます。商工委員長早稻田柳右エ門君。     —————————————   〔報告書は本号(その一)末尾に掲載〕     —————————————   〔早稻田柳右エ門君登壇
  28. 早稻田柳右エ門

    ○早稻田柳右エ門君 ただいま議題となりました中小企業団体組織に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、商工委員会における審査の経過並びに結果の概要を御報告申し上げます。  わが国経済の急速な変転に即応して、中小企業の地位を向上せしめるためには、従来の諸施策を一そう充実し、特に中小企業の組織化を一段と促進する必要があることは、今さら申し上げるまでもないところでございます。  本改正案は、このような見地から、中小企業組織制度における従来の不備を補って、業種別の総合的組織制度を確立するために提案されたものでありまして、その内容は次のようなものであります。すなわち、  その第一点は、商工組合は不況事態がなくても設立できるようにしたことであります。  第二点は、商工組合の事業を拡充して、経営の合理化を遂行するための調整事業、いわゆる合理化カルテルと指導事業を新たに加えたことであります。なお、合理化カルテルのうち、生産物の規格に関するものにつきましては、必要によってアウトサイダー規制命令を発動し得ることといたしております。  第三点は、アウトサイダー規制命令の違反者に対する制裁を強化し、従来の罰金制のほか、主務大臣による事業停止の措置を加えたことであります。  以上のほか、商工組合の地域の明確化、商工組合による事業者台帳の作成、輸出貨物に関する価格調整の特例等について所要の改正を加えたのであります。  本案は、三月三十一日に参議院から送付され、同日当委員会に付託となり、四月三日提案理由の説明を聴取し、五月六日に至り、質疑を終局し、引き続き採決に付しましたところ、全会一致をもって原案の通り可決すべきものと決した次第であります。  なお、本案に対しましては、三党共同提案の附帯決議が付されておりますが、その内容につきましては会議録を御参照いただきたいと存じます。  以上、御報告を申し上げます。(拍手)     —————————————
  29. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 採決いたします。  本案委員長の報告は可決であります。本案委員長報告の通り決するに賛成諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕
  30. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 起立多数。よって、本案委員長報告の通り可決いたしました。      ————◇—————
  31. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) この際、暫時休憩いたします。    午後一時四十一分休憩      ————◇—————    午後十一時四十七分開議
  32. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ————◇—————  請願日程 鹿児島刑務所霧島農場   の移管に関する請願外七百八十   請願  基地周辺学校防音対策に対する   請願外二千百四十八請願
  33. 田邉國男

    ○田邉國男君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。  すなわち、この際、請願日程七百八十一件とともに、本日委員会審査を終了した基地周辺学校防音対策に関する請願外二千百四十八件を追加して一括議題となし、その審議を進められんことを望みます。     —————————————   請願日程追加の分基地周辺学校防音対策に関する請願(竹内俊吉君紹介)(第一七号)同(相川勝六君紹介)(第三四三号)自衛隊那加飛行場による岐阜県那加中学校等の騒音防止に関する請願(田口誠治君紹介)(第三四一号)福島県下の寒冷地手当級地是正等に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四八九号)福島県会津坂下町内の寒冷地手当級地是正に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九〇号)福島県大越町牧野、乗出両地区の寒冷地手当増額に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九一号)福島県会津高田町の寒冷地手当増額に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九二号)福島県本郷町の寒冷地手当増額に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九三号)福島県熱海町の寒冷地手当増額に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九四号)福島県船引町内七地区の寒冷地手当増額に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九五号)福島県喜多方地区の寒冷地手当増額に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九六号)福島県飯坂町の寒冷地手当増額に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九七号)福島県平田村の寒冷地手当増額に関する請願(吉村吉雄君紹介)(第四九八号)
  34. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 田邉國男君の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。  鹿児島刑務所霧島農場の移管に関する請願外二千九百二十九請願を一括して議題といたします。     —————————————   〔報告書は会議録追録に掲載〕     —————————————
  36. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 各請願委員長の報告を省略して採択することとし、同種の議案議決の結果採択とみなすものの整理については議長に一任するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ————◇—————  内閣委員会外十五常任委員会並び   に災害対策特別委員会、公職選   挙法改正に関する調査特別委員   会、科学技術振興対策特別委員   会、石炭対策特別委員会及びオ   リンピック東京大金準備促進特   別委員会において、各委員会か   ら申出のあった案件について閉   会中審査するの件(議長発議
  38. 清瀬一郎

  39. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 各委員会において、申し出の通り閉会審査するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  40. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ————◇—————  社会労働委員会運輸委員会及び   地方行政委員会の閉会審査の   件(議長発議
  41. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) お諮りいたします。  社会労働委員会において、社会労働委員提出、環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律の一部を改正する法律案運輸委員会において、第三十九回国会内閣提出、船舶職員法の一部を改正する法律案地方行政委員会において、内閣提出地方公務員共済組合法案、地方公務員共済組合法の長期給付に関する施行法案について、閉会審査するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。      ————◇—————
  43. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) 諸君、第四十回国会は本日をもって終了いたします。  本国会が、昨年十二月九日に召集せられて以来、諸君は長期にわたって、きわめて熱心に審議に精励せられ、本年度総予算を初め、重要議案の大部分を議了し、よく今国会の重大なる使命を果たすことができました。ことに、諸君の御協力により、会期を通じて終始円満に議院の運営が行なわれましたことは、まことに御同慶の至りでございます。  ここに、会期を終了するにあたり、諸君の連日の御労苦と御協力とに対し、衷心より感謝の意を表する次第であります。今や、内外多事の際、諸君の一そうの御自愛と御活躍を切望してやみません。(拍手)      ————◇—————
  44. 清瀬一郎

    議長清瀬一郎君) これをもって散会いたします。    午後十一時五十一分散会      ————◇—————  出席国務大臣         厚 生 大 臣 灘尾 弘吉君         通商産業大臣  佐藤 榮作君  出席政府委員         農林政務次官  中馬 辰猪君