○山中(吾)
委員 局長の
答弁では満足できないので、初中
局長ですか、財
務課長、何か対策があれば答えて下さい。
考えていなければいないでよいのですが、これは問題にしなければいかぬと思っているので、総合的に、たとえば現行
教育委員会に学区制があるのですが、有名無実になっているわけですね。
制度上組織
関係において学区制があって、小学区制にするか中学区制にするか、この学区制を強調するか有名無実に放任するか、検討すべき問題があると思います。
高等学校への入学率が五〇%、六〇%、そこまでくると、やはり
高等学校制度を総合的に
考えなければならない段階だと思う。
施設の増強ばかり
考えているようなことでは、文教
行政全体としては何のことにもならないと思う。今
杉江局長は、結局努力するほかない、これは方法を持たないと回答をされたが、それは
答弁になっていない。
答弁になるようなことを
関係局長が相談して
大臣から答えてもらわなければいかぬと思うのです。格差をなくする場合の教員対策、これも方法がないと
杉江局長は答えられたけれ
ども、幾らでもありますよ。僻地の
高等学校に住宅を建ててやりなさい、よい先生が幾らでも行きます。
校舎だけを対象にしないで教員の住宅対策というものを強調して、知事にしても
大蔵省にしても、これだけ国民運動が起こっているこういう機会に、教員の住宅の充実の方策を便乗して立てるべきだと思う。それから
設備の均衡化は当然こういう機会に強調して、三十八
年度予算に対してその着眼を持っているべきだと思うのです。そうして実質的に格差を直していく。名門高校に行きたいという心理上の問題もあり、長い間にでなければこれは解消しないけれ
ども、政策的に幾らでも方法があると思う。その着眼がなくて、建築の
補助だけを
文部省の初中
局長、
管理局長がお
考えでしたら、私はどこかに抜けたものがあると思う。それでその機運を省内に起こして、文部
大臣の思想を啓蒙してもらいたい。そういうことにもう少し文部
大臣が頭を突っ込むように、ピントがほかの方にいっているから、こういう機会に善政をしくよう機運を盛り上げておいてもらいたいと思うのです。
それから僻地指定を、バスが通過するとすぐ一年猶予を置いて解除するのですね。ところが、僻地の
補助対象によって性格が違っていると思うのですよ。教員住宅なんというものは、バスができたって緩和にならないのですよ。僻地の先生をそこへ配置するという場合に、バスができたからといってすぐ住宅
補助対象からはずすというのは、僻地
教育行政として不合理だ、指定を解除する場合に、私は項目ごとに
考えなければならぬ問題があると思うのです。非常に不合理だと思うのですね。その点いかがですか。御意見だけ聞いておきたいと思います。