○
山中(吾)
委員 それに関連して、
岩手県の
教育委員会の
委員長が
教育長とともに
文部省に来て、こういう
新聞記事が載ったけれども、どうか
補助金その他は
影響しないようにしていただきたいとお願いしてきたという
答弁を
県会にしておるわけです。そういう不見識なお願いあるいは
おわびに来るということ
自体、私は
憤慨にたえないのでありますけれども、
大臣に直接来たかどうかわからないけれども、それはどこかに来ている。そういうような
雰囲気をお作りになること
自体、一体
文部行政というものはいつの間にこういう
私物化したのか。だれが言ったか、
大臣が公の席上で言ったかどうか知らないけれども、県下の
市町村長が非常に
心配をして私のところまで何人か来ている。
県会の問題にもなってきた。そういうことによって他の部面から
教育界を混乱せしめるようなこと、そしていろいろの派生的な問題を起こしておるのであって、
教育行政の県の
責任者である
伊藤委員長が、
県会において、
文部省に行って
おわびをしてきて、そういうことのないようにいたしました、こういうことを言っておる。こういうことをだれに言ったか、聞けばわかる。また今ここである程度話をしてもいいのですが、これは具体的には申し上げませんけれども、そういう
影響を与えたことは間違いない。もしそういうことが事実であれば、
文部大臣はもう
文部大臣の
資格はないのだ、事実そういうことが現われたら、
文部大臣の不信任を申請すべきだとさえ私は
考えておるのであって・そういう
雰囲気を作っておることだけは事実である。
補助金の
削減などということを三段がまえに書いてある。そして県民及び
市町村長、
PTAに非常に
心配をかけておるということ
自体重大な問題だ。
文部大臣が時に
放言をしてよけいなことをあちこちにしゃべられる傾向があるので、おそらくどこかで言ったのではないかと私は思う。
文部大臣が言わなければ次官が言ったか、それは知りませんけれども、その点について私はもう少し実態を
——今ある程度のものは言えることは言えるのですが、差し控えますけれども、これの
影響についての
責任は今後とってもらわなければならぬということを私はつけ加えたいと思うのであります。
次に、来年度の
小学校五年、六年についても一斉
学力テストを
実施するということを
大臣はしばしば
新聞を通じて言われております。ところが前の
国会において、
学力テストを
実施する以前にわれわれが
大臣に
質疑をして、こういう
学力テストが問題があるので、もしその
実施した結果について
改善すべき点があれば
改善するのか、あるいは
実施しない方がいいと
考えたときには
実施しないかどうかということを質問したときに、
文部大臣は、
改善すべきものはしなければならぬと思うと私に
答弁をされておるわけです。結果の
集計もまだしていない、こういう結果も出るかまだわからないうちに、
中学校の三年生の
テストをやっただけで問題がいろいろと起こっておるにもかかわらず、その
集計も出ていない、結果もどうなるかわからないのに、今ごろ今度は
小学校五年、六年を来年
実施するというようなことを発表されておることは、われわれに対する
答弁に対して何らの約束をしないで無視をして、そして
改善すべきものはすると答えていながら、結果も見ないでそういう
放言をされるのはどういうわけですか。それについてお聞きしたいと思います。