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足鹿委員 先ほども申し上げますように、この問題は重要な問題でありますので、次の機会に
農林大臣と大蔵
大臣の御出席を求めまして、国務
大臣としての
責任を私は追及いたしたいと思いますから、さような機会をお作りいただきますようにお願いを申し上げておきまして、
事務当局に対する問題に対する質疑をこの際打ち切っておきますが、
大臣質問として留保しておきます。
いろいろ申し上げたいと思いますが、もう
一つだけ麦の問題についてお尋ねをして、次に国産大豆、菜種の保護対策について伺って私の質疑を終わります。
先ほど麦転換奨励金の問題に入りましたので、
質問が前後いたしますが、ビール麦の場合
——これは
振興局長のみならず、
食糧庁長官にもよくお聞き取り願って御
答弁願いたいのでありますが、ただ単に種子対策についてのみ私は御
質問申し上げておるのではありません。取引条件の問題、価格の問題等は、これに
関連してきわめて増産上必要な条件だと思います。ところが、先ほども申し上げますように、ビール麦の加算額というものはきわめて少ない。三等建値で一斗四百円程度であります。平均反収は五・六俵という程度でありまして、農家としても採算の合う作物とはお義理にも言えたものではありません。しかし従来からの慣例に基づきまして、契約栽培ということになっておりまして、そこに安定した取引が行なわれるために、農家もこれに応じて今日にきておるのであります。この価格問題につきましても、
昭和三十七年産のビール麦加算につきましても従前
通りと伝えられておりますが、そのようなことではたして増産が可能であるかどうか。先ほども増産ができないという理由によって麦芽の輸入を一方において申請をする。これで圧力をかけながら価格は現行で押えていく、こういう
協会が話し合いをして、この物価高のときにこれを低価格で押えて、そうして足らぬ足らぬといって麦芽を入れる、こういうことが循環をしてきた場合に、問題は増産に影響しないでは済まぬのであります。この点について食糧庁当局なりまた
振興局は、
中心の所管局としてどのように
考えておいでになりますか。この点が一点であります。
これに
関連をしまして取引の問題でありますが、契約栽培という特殊の形をとっております。麦耕運を
中心にする契約栽培と、先年から出発いたしました系統農協の共販というものと、二本建になっているようであります。これは農協内部の問題ともいえますが、麦耕運の会長が経済連の会長をしたり、みな重複しておるようで、全くこれは農協内部の問題でもあることは事実でございますけれども、農林省の指導方針とされまして、ビール会社なりあるいは系統農協なりというものに対して、契約栽培を今後やはり続けていくものだといたしますならば、どのような契約条件を適当とするかということについては、
行政指導の面からももっと注意を払い、著しく不当な現状でありますので、ある程度は
行政干渉というと言葉が過ぎますが、積極的に適正な契約条件が結ばれるような御努力なり
責任があるのではないかと私は思うのであります。従来からのことをしばしば申し上げて重複をいたしますが、指導費の問題をめぐってもいまだに解決がしておらない。これはもうほんの一端であります。こういうことではなかなか、種子の対策ができたにいたしましても、価格、取引条件の問題が適正に解決をされない限り、国内産麦の、特にビール麦の増産態勢というものは進まないと断ぜざるを得ないのであります。この点について長官なり
局長のお
考え、また当局としてとらんとする対策がありますならば伺っておきたい。