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田口(誠)
委員 ただいま
中小企業の体質改善やら格差是正ということについて非常に意を用いられて、これを取り上げているのだという御
回答がございましたが、やはりそれが非常に隘路であるわけです。それで、そのことについては、そのお気持とか、また、文章に書かれておるこのものについては、私は、それはそういうような手を打っていかなくてはならないと思いますけれ
ども、ただ、ここで特に強調されることは、やはり今の最賃法といわれて最賃法でない
業者間協定、これを推進していくために、課を部に昇格するんだ、部を設置するんだということになっておりますので、それでは
実態を十分に把握されておらないのじゃないか、
実態というものはもうだいぶ進んでおるということなんです。
業者間協定というものはもうだめなんだから、何とかここで
最低賃金制をしがなければならない、
最低賃金制をしこうとすれば、
中小企業の援助対策をここで大きく打ち出さなくてはならないんだ、こういう
段階になっておる。私は、おそらくこの
賃金部が、
中小企業の基本法とか組織法とか、そういうようなところまで
検討するものではないと思いますので、そういうことになりますと、今の
段階では、まだほかの方へ力を入れるべき要素が多分にあって、
賃金部を設置することでこのことを非常に重要なものとしてお取り上げになったということには相ならぬと思います。ただいまの御説明の趣旨は、そういう必要があるということは感じておりますけれ
ども、ただ、この
賃金部とからみ合わしての
関係はまだ了解のいかぬ面があるのですが、議案審査でございませんので、あまりここで
言葉のやりとりはいたしませんし、
長官のお帰りになる時間が
委員部の方から連絡がございましたので、あまり深くは入っていきません。しかし、ただいま申しましたように、この
設置法一つ考えてみましても、これはそれほど急を要するものではないというように
考えられますし、そして、非常にたくさんの
設置法の
改正が出てきておりましたので、私は、一番最初に申し上げました、二月十九日の
石山委員の
質問に対する
川島長官の御
回答の
内容を頭に入れながら、議案の
審議に入って非常に矛盾を感じてきましたので、あえてここで御
質問をいたしておるような次第でございます。
それから、これは厚生省の
関係におきましても、ただいま申し上げました
防衛庁あるいは
労働省なんかと同じように、私
どもといたしましては、いろいろ
意見がございますし、郵政省の
関係でもやはり大いに
意見があるわけでございますけれ
ども、それを
一つ一つお聞きしておっては、お帰りになる時間に差しつかえになると思いますので、次に移ります。
先日も、
総理府の
設置法改正のときに、私
どもの方からも強く指摘をし、なお、現在の
実態も申し上げて、反省を促しつつ
審議を行なったわけでございますが、その
内容は、各種
審議会、各種
調査会のことでございます。この
審議会、
調査会につきましては、私
どもが見まして、非常に必要であり、また、能率的に進められており、いい
結論を出されておるものもあり、なくてはならないものもあるわけでございますけれ
ども、その大半がどちらかといえば——
一つの法律に基づいてこういうものを設置されるのでありますけれ
ども、それほど必要の感じられないものが大半なんです。従って、私が調査をして先日
質問をいたしまして、現在二百五十二あるじゃないかと言ったら、何か二百七十ほどあるという御
回答でございましたが、この
審議会または
調査会の
一つ一つを取り上げてみましても、非常に有名無実なものがありますので、こういうものの
整理をする必要があると思うのです。そういう
段階において、私
どもが相当疑問に
考えられる
審議会の
設置法、
調査会の
設置法の
法案が出てきたわけでございますが、こういう点につきましては、
長官としては、まだ具体的には目を通しておられないのかどうか、承りたいと思います。