○石山
委員 先ごろから、川島長官等にも、少し強い言葉で私質問などをいたしましたが、幸いにして、第二回目の調査会において、長官の御努力等によって、国会の
審議過程あるいは附帯決議の要旨が、この三つの申し合わせの中に表われておるというふうに考えます。私ども、長官がお知りのようにこの臨時調査会ができることにはほんとうに賛成をしたわけなのです。努めて自由な立場において野の人の声を聞き入れる、こういうふうなことは強く言っているわけでございます。たまたまあの問題が出まして、国会で討論などをしたために、大新聞の一部では、社会党は初っぱなからどうも
委員会を制肘するような立場で問題を進めていると報じておりますが、これは私は大いなる誤解だと思います。二十一日、きのう私どもの方の党の国会対策では、この臨時
行政調査会を非常に尊重するの余り、設置法は全部そこを一応通過した形で国会に提出されるのが正しいのではないか、こういう立場をとっているわけなんです。しかし、これも、われわれの出先の意見をきのうきょうから反映をさせまして、そういうふうなことであっても、実際の国家
行政は停滞する場合もあり得るのではないか、こういうふうな
説明を申し上げて、この件に関しては、もう少し余裕のある方法をとっていただくように、今、私どもは国会対策と懇談中でございます。ですから、決して、私どもは、問題を大にして
委員会の運営というものをば束縛する考えはございません。この点は、強く長官からも、第三次の
委員会を開かれるときは、具体的に問題の項目をばおきめになるようでございますから、もし御出席になりましたならば、われわれの意のあるところを一つお伝え願いたいと思います。
会がいよいよ進むのでございますから、ここで私申し上げたいことは、これはこれから川島長官からお聞きしてもよろしいと思いますけれども、ある期間が過ぎましたならば、その実績の
報告などを当
委員会などで軽い気持でなされるようなことを、長官からたまに話していただきたい。われわれが最初言ったものですから、しゃっちょこばってそういうことについて議論をかわすようなことでは申しわけない。今までおやりになった経過の実績を会長が
報告する、副会長が
報告する、それに二、三疑点があれば、私の方から質問を許していただく。その程度にして、国会と調査会というものは、いいとか悪いとかいう問題でなくて、
内容をよくお互いが知り合うという立場で運営をしていただきたいということが一つ。
もう一つは、この次の会合では専門
委員十五名をばおきめになるということがお約束になったようでございますが、この専門
委員こそが、私は、七人の賢人の方々の決定に非常に大切な役目をなすと思います。ですから、これはできればなるべく各官庁の息のかからない方々をば任命するような工夫が必要なのではないか。もっと強く申し上げれば、官から出る
資料、官側から
説明のされるもの、その中から専門
委員がエキス的なものを寄せ合わせて、これを七人
委員会にかけるというふうなことでは、川島長官がせっかく意図された、この強固な官僚機構にうまくメスを入れてみても、これを細分化して一つの構想のもとに結合さすというふうなことまでなかなかいかないと思うのです。変な言葉で言えば、なわ張り争いにわれわれが屈服するという形にならざるを得ないのではないか、こう思いますので、一つその点から、十分長官も会の運行に対して指導的立場でごめんどうを見ていただくようにしていただきたい。この二つをお聞きしたい。