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緒方委員 今までの論争は、楢崎さんので打ち切ることにいたしまして、
長官にちょっとお耳に入れていいものかどうかとは思いますが、実は芦屋の
飛行場において、
米軍から自衛隊が引き継ぐというときに、
現地の
人たちとの間に相当な約束ごとがあった。できるだけ今働いておる
人たちを再雇用してもらう、再雇用には不公平なしな再雇用にしてもらいたい。また
米軍がおったときに出入りをしておったときの業者は、できれば優先的にこれと契約を結んでもらうというようなことがいろいろその当時約束されておる。ところが、きょう繰り返せば、これは長くなりますからやめますが、前回
調達庁長官に申し上げましたように、あそこに自衛隊を誘致するときには、ある程度の陰謀が行なわれたことは事実です。民有地の売却に基づいて、そうして巨額な利益を獲得したいという一部の人たてが、町の議会や商工
会議所あたりの
人たちと結託をして、その運動を進めてきた。その中に事前か
一つ、名前はあげませんが、航空自衛隊の方々の先遣部隊が行っておったはずです。これらの
人たちと相結託して、いろいろな仕事をなさる過程の中で、いよいよそういう実務に取りかかる場合には、商工
会議所と結んだこともふいになり、再雇用する条件の中にも、航空自衛隊の誘致に賛成した人が推薦する人だけを再雇用するとか、または従来出入りをしておらなかったところの業者といえ
ども、新たに営業を始めて、この賛成派の一部の
人たちの推薦で売り込んで、そのために、その中で過去において生活しておった者はおっぽり出されてしまうという、まことに奇々怪々な現象が起こっておる。私は、これはわずか小さな
一つの問題だとは思いますが、自衛隊が今日、前の西村
長官が言われましたように、
国民に愛されるところの自衛隊にならなければならぬ、そのために
努力をするというふうに非常な熱意を持っておりました。こういうことの中から見ますと、
現地の
人たちの一部、二、三の人と自衛隊との結びつき、それに基づく利権あさり、こういうことを芦屋周辺の
人たちが直接目の前に見ますと、決して自衛隊を尊敬するとかいうような形にはならない問題ではなかろうかというふうに私は考えるわけです。そういうことについて、
一つあなたも、これ以上どうせい、こうせいと追及はしませんが、十分に御
調査をしていただくことを希望しておきたいと思います。