○上林山
委員 私は、今
大臣が言われたように、役人にも長所も短所もあるのだから、反省の期間を得るならば役人から採用してもよろしい、同時にまた民間からも、適任者があれば、今栗原君が言われるような意見を尊重して、やはり新しい水を入れていく、こういうような行き方を併用してやっていかれることを期待するものでございますが、私は、これに関連して、郵政
大臣であると同時に国務
大臣であるあなたに、これは私は各
大臣にもあらゆる機会に申し上げておる一環でございますから、要請しておきたいことがございます。それは、これもどちらかといえば、名前は変わっても
政府関係機関と同じような、それに類似した団体だと思います。栗原君も御指摘になったように、人によってはこれが二十万あるいは三十万あるいはそれより以上の
俸給を与える。与えたためにそれだけ
能率が上がるかというと、必ずしもそうではない。
一般の会社とかあるいは
銀行とかという純粋の民間の企業体とはおよそ変わってこなければならぬと私は思う。これを、どういうりっぱな人が来るか知らぬが、二十万円ときめたことは、小じんまりとした団体としては高いのではないか。これは民間人であろうと、あるいはその反省をした官僚上がりであろうと、こういう小さい団体に二十万円も月給を出すほどのこれが
事業であるのかというのです、今の段階では。十年後は知らぬけれ
ども、現在ではどうか。私は、
政府の役人にしろあるいは国会の役人にしろあるいは
政府関係機関にしろ、国
会議員よりもはなはだしく高いということは、憲法の精神をじゅうりんしておる行き方だとすら思うのです。これは報道機関の諸君も決してお笑い下さるなと私は言いたいのですが、私がそれで、予算
委員会においても、事務総長に来てもらって
一つの問題を提起したのもそこにあるので、国
会議員がお手盛りをやるじゃないかというようなひやかし的な議論が世の中にあって、耳に入りやすいけれ
ども、私は、国
会議員はこれだけのいい
仕事をしていくために、もっと質をよくしていくために、もっと高い待遇を受けてしかるべきだと、並々と
国民に向かって言い得るものでなければいけないと思っておるのですよ。それだけの信念と自信を持って国政に参与しなければ、少しぐらいの批判に耳をかして、報道機関が悪口言うから、もうこの辺でやめておこうじゃないかなどと言うこと自体が、私は政治を腐敗せしめていくものだと思います。こういうような
意味で、やはり適当な報酬というものをこういう小じんまりとした団体からまず改めていく、そうして
政府関係機関に、あるいはこれに類似した公団あるいは公社、そうしたようなものにもずっと及ぼしていく、こういう行き方をしていくべきだ。私は栗原君は非常にいいところにお気づきになったと思ったので、決して官僚がどうのこうのという小乗的な議論のみではなくして、
一つ真剣な
考え方を国務
大臣としてまずお
考え願いたい。それから第二には、郵政
大臣としても、そうした方向から二十万円が適当であると無理におっしゃれば、反対はいたしません。だけれ
ども、常識的に
考えてみて、将来まで含んで
考えてみて、一定の時期に全体的にバランスをとっていくべきものだ、私はそういう
考えを持ちますが、これはあなただけに言っておるのじゃなくて、あらゆる機会に言っておるということを御
承知の上、国務
大臣、郵政
大臣としての見解を御披瀝願いたいと思う。