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平岡委員 論理が不明確ですが、心配論でこれを裏づけられているということは、どうも少し納得ができないわけです。ただ今
合成酒と
清酒の分解点、米の
パーセンテージの問題が出ましたので、ちょうど同じケースなので、お聞きしたわけであります。
大体私のきょうの
質問はこの程度で終わりたいと思いますが、実は私の方の河上
委員長あてに陳情があったわけです。この陳情をされた人は輸入洋酒卸小売業者として名前が書いてないのです。この人たちは自分の商売の事柄ですから、自分の頭にそのことがあるわけですね。発表されているこの文章
自身ではつかみにくい点があるのですけれども、またもちはもち屋ですから、これを読むとあなたの方にはぴんとくると思うのです。それで多少
質問としては不備かもしれませんが
一つ答えていただきたい。
ちょっと読んでみますと、「来たる四月一日より
改正される
間接税(
酒税、物品税、入場税等)大幅に
減税されると巷間に喧伝されるおり、
減税という美名の陰に輸入洋酒の大幅引き上げという事実により、これに従事する中小
企業者の犠牲を見のがすことはできないでありましょう。」この
意味は、従価税採用で結果的に引き上げになるからという
意味であろうと思うのですが、そこまではいいと思うのですけれども、
あと続けます。「ここでも資本家は金の圧力で通産省、大蔵省の上にあぐらをかき、損害をこうむるものは倒産一歩手前の中小
企業者であることは絶対に許すべからざることであります。一応御説明申し上げます。販売経路は洋酒において大略次の
通りであります。輸入商社から卸業、卸業から小売業(普通一般のケース)それから輸入商社(卸兼業)から小売業(旭興業らのケース)次には輸入商社(卸兼業)(小売兼業)(明治屋らのケース)」要するに、輸入商社が直接に小売までやっている、そういうケース、こういう販売経路があるということ。「現在の洋酒の高値は輸入商社がつり上げきわめて莫大な利益を得ておる変則的
業界であります。現在
業界は絶対量の品不足にして市価の高値を示す原因になっておりますが、しかしその反面ほとんど不必要に近い品種は
原価を切っても換金不可能の品が卸、小売業者の間に在庫として死蔵されております。原因は輸入商社は品別に輸入制限があり、選択の自由がなく、すべて一括輸入し、卸、小売業者に抱き合わせで買わせ、莫大な利潤を得在庫はほとんどなく泣くのは卸、小売業者で、営業上やむを得ず高い金利の売れない在庫たとえばラム、ウォッカ、特殊ジン、リキュール等を抱えて青息吐息の現状であります。これが
業界の現状なんでしょう。
そこで今回の
酒税の
改正にからんで、売れない在廃品をも今度の更改高率での割増し課税の対象となることに対して、この点は納得ができないということです。要するに未納税移入——米納税移出の逆ですよ。そういう苦衷を訴えておると思うのです。ですから、山はその点であろうと思うのです。そこで今度は例を引いているのですね。それは、中小
企業が、非常にそういう死蔵品を抱えて困っている。その死蔵品を四月以降に売るということになると、今度は新しい高い
税率になりますね。だからその点を、安い
税率の賦課でやってもらえるのかという趣旨であろうと思う。そういう結論を出すために、一方において輸入商社というのは、大商社になりますと、たとえば二月末日発券予定のライセンスによって、発券と同時に、すでに各港に着荷している。これは先積みしておりますね。そして現品を直ちに通関手続をして三月中今まで
通り消化しようと企図し、通産省に運動しており、こういう運動に対しては通産省も大蔵省も寛大で、このことを容認しておる。一方中小
企業者が、発券まで
あとわずかの日数なので、大蔵当局にこの件を指摘すると、管轄違いであると逃げを打って聞いてくれない、こういう訴えをしているわけです。
結論としては、甘い汁は大きな輸入商社で、苦い汁は卸売、特に小売業者に飲ませる当局の方針に対しては、これは死活問題だから坑議せざるを得ない、こういう趣旨であります。
そこで、実際の三月三十一日と四月一日の
分岐点において、こうした今度高くなる
酒類に対してどういう中間措置をおとりになるのか、なっているのか、
お答えを願いたいと思います。