○
小林(進)
委員 あとでいろいろもっともっと
質問いたしますが、あなた
たちがうっちゃらかした、人をこばかにした
答弁をやってきますと、私もだんだん言いたくないことを言ってきますからね。私がこれから先、言いたくないことを言ったならば、あなた
たちの
答弁に誠意がないと思って下さいよ。
三
河島事件が起きて、今もぼうだとして
国民は泣いてきている。きょうあたりの中央公論を見ましたか。三
河島事件の
総裁の
責任はどうなっているのか。論文を読みましたか。週刊誌も見ましたか。みんな読みなさい。お前さんの顔が出ている。「
十河総裁に訪れた微笑」、手を振っている。遺族の前で泣きの涙で泣いたあの涙は、あれはほんとうなのか、ここで笑っているあなたの顔がほんとうなのか。しかし、同じあなたの笑っている顔のうしろには何と書いてある。「人の生命、職業別定価表」、「三
河島事件の個別折衝の明細」、同じ中に、皮肉にもあなたが笑っている陰には、今まだ遺族が、死んで一カ月も二カ月もたって涙のかわかない遺家族が、命に差別をつけられて泣いているじゃないか。そしてそういうようなこの
国民の監視の中で、みんなが憤慨している中で、なおかつこの
国会に来てさっきからの
答弁は何です。人をうっちゃらかし、
国民をうっちゃらかし、人をこばかにする
答弁を繰り返している。眼あれば、あなた方が人間の血があり、人間の涙があれば世間を見なさい。毎日の
新聞を見なさいよ。週刊誌でも中央公論でも見なさいよ。世論は何といってあなた方を非難しているのか。実際ずうずうしいやつはよく眠る。三
河島事件だって、私はだんだん言いますけれ
ども、私に言わしむるならば、三
河島事件の起きた根本は、あなた方の労働政策にあるとわれわれは確信している。だから原因排除のために、人命尊重の意味から私は言うのです。第一、
河村君が初めて
国鉄労働組合の中に第二
組合を作るという分裂政策を持ち込んでから、小さな
一つの職場の中にも第一
組合と第二
組合と、やれ新地労だ、やれ
国鉄だ、やれ民社だ、やれ社会党だ、やれ共産党だ、いろいろな
組合があって、みんな
組合員同士でいがみ合っていて、そして出勤していけば、あの駅員は晩
駅長に呼ばれて一ぱい飲まされたんじゃないか、第二
組合と
助役と一緒になって私の悪口を言うんじゃないか、今後春秋二回の昇給があるといっても、おれは第一
組合に残っているから昇給は飛ばされるのじゃないか、あるいは第二
組合に行ったから上がるんじゃないか、今度試験があっても、
駅長や
助役から第二に来い、そうすれば試験に通らして抜擢してやる、こういうことで朝から晩まで職場の中で
職員同士がお互い同士、お互いを疑い、お互いに猜疑心を持ち、暗中模索しているのが
国鉄内部の今の勤務状態じゃありませんか。一本の汽車に車掌が三人乗っていると、一人は第一
組合、一人は第二
組合、一人は第三
組合、車掌同士の連絡もなければ、話し合いもない。朝出勤した
職員、五人か六人いる職場の中でも、
職員同士がおはようも言わなければ、さようならも言わないし、仕事の打ち合わせもしない、そういうような職場が一体
日本じゅうのどこにありますか。
国鉄以外にないですよ。最も高度な神経と注意力を必要とする勤務、人命を預かるこの
国鉄の業務の中に、
職員が
駅長を疑い、あるいは
組合員が
組合員同士を猜疑する、そういうような神経を費やしているのでありまするから、
事故が起きないのが私は不思議であります。起きるのがあたりまえだ。そういうようなことをやった元凶じゃありませんか。それをあなた
たちは、直接
本社が
命令をしない、通達をしないいいいながら栄転をせしめている、功を認じて栄転をせしめているじゃありませんか。原因はそこにある。私はもっと具体的にその原因を羅列しますから……。これが三
河島事件の勃発した大きな根本原因であります。あなた
たちが入れかわらなければ、この
国鉄内部のもやもやしたもの、この一触即発の危険なる状態というものは絶対直りっこはない。みんな皆さんが作っている。そうして
河村君が、かくのごとく第二
組合を作ったために
職員局長に栄転をした。
新潟の初代の
支社長になることを、これはあらゆる関係があってあきらめたけれ
ども、功労によって
職員局長に栄転せしめたということは
天下周知の事実だ。
それで私はお尋ねするのだが、
河村君の
命令によって
新潟鉄道管理局内に第二
組合を作らせた
駅長、
助役は、一体栄転をしていないかしているか、これが問題であります。
不当労働行為をやって、
河村君に罵倒せられて第二
組合を作れ、作れないような
駅長や
助役は
駅長、
助役として力がないといって激励されて作った
駅長、
助役は、全部栄転しているじゃないですか。第二
組合を育成し、
組合の干渉と支配をやった
駅長、
助役は全部栄転しているじゃありませんか。いないという
証拠があったら言ってもらいたい。