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安田説明員 今お尋ねの後半の方を、私から先に御説明申し上げたいと思います。
御
承知のように、三十五年の七月一日から始まりましたわけでございますが、実際の
仕事は、大体八月の終わり、九月の初めごろからそろそろ受付を開始したというような状況でございます。三十五
年度に
貸付の申請を受けました数が、三千五百五十七件で、九十八億七千万円、もし御要求がございましたならば、あとでまた内訳を申し上げてみたいと思いますけれ
ども、一応そういうことでございます。それから三月三十一日までに審査を済ませましたものが、二千九百一件で、七十七億五千万円でございます。あとは、いろいろ
年度の終わりに受け付けたような
関係で、翌年へ繰り越したものもございます。それから
貸付を決定いたしましたのが、千九百二十九件で、四十一億五千二百万円でございます。これは御
承知のように、三十五
年度は
貸付資金というのは二十九億五千万円しかございませんので、実際に三十五年の三月三十一日までに貸しましたのは二十九億五千万円で、あとは十二億ばかりを翌年の
資金で貸し付けたことになるわけでございます。
しからば、三十五
年度におきまして
貸付決定した四十一億五千二百万円でどれだけの効果があったかということでございますが、
病院が百二十四、
一般診療所が百八十六、歯科
診療所が二十二、これが
医療施設の不足をします
地域に新設されたわけでございます。
病院の
病床数に直しますと、約一万一千床が増加いたすことになります。
それから三十六
年度の
貸付でございますが、三十六
年度は、
政府出資と
資金運用部の借入金を入れまして、七十億ほどでございます。大体十一月末日で二千三百六十七件で、六十六億ばかりの
申し込みがございました。ごく最近の
数字でございますと、大体七十億、
年度内に百億になるだろうという見通しを私
ども立てております。その中で
貸付を決定いたしましたのが、千八百一件で四十四億でございますが、これと先ほどの前
年度貸付を決定して翌年に回しましたものを加えますと、五十六億七千九百万円、こういうような状況でございます。
それで
貸付の手続でございますけれ
ども、私
どもは、実は窓口
機関を持っておりませんものですから、市中銀行なり、あるいは信用金庫、相互銀行、これはごくわずかでございますけれ
ども、地方銀行といったものに代理店をお願いいたしまして、代理店に申請者が参りましていろいろ手続をいたしますと、代理店の方でいろいろ信用上の
調査をしてくれるわけでございます。そのとき、私
どもの
公庫としてこの
貸付の特徴の
一つは、普通の
金融機関でございますと、たとえば
中小企業金融公庫でも、
国民金融公庫でも、おそらくその際に
金融上のいろいろな問題の
調査だけだと思うのでございますが、私
どもは、県庁へ参りまして、県庁で、たとえばこの
地域は
厚生省できめたところの
医療機関の設置
基準よりたくさん
病院があるか、あるいはそれより少ないか。あるいは
診療所の数が
厚生省できめた
基準よりか少ない
地域であるか、多い
地域であるかということを調べまして、証明書をつけるわけであります。
診療所の数がすでにたくさんあって超過しておる
地域であるとか、あるいは
病床がオーバーしておる
地域でありますと、私
どもの方では、もちろん新設は認めない。それから
病床をふやすこともだめであります。また、現在あります
医療機関の整備——すでに長い間使っておって、もうこれ以上は使用に耐えないというようなものがたくさんございますのでありますが、そういうものに対しましては貸し付けますけれ
ども、実は利率が八分という高い率になります。
医療機関の不足しておるところであれば、新設も認めるし、また、増改築でありましても、六分五厘というふうに優遇しておる。その辺のところが普通の
金融機関と違うところでありまして、そこをお
医者様なんかから言いますと、どうも厄介で困るという
お話があるのでございますが、これが私
どもが
中小企業金融公庫あたりから独立いたしました
一つのねらいでもあるわけでございますので、まあまあやむを得ないのではないかと思っておるのでありますが、そういう点がございます。それから銀行から私
どもの方に参りまして、審査をいたしまして、いいということになりますと、それを銀行の方に通知して、銀行から本人にいくということであります。代理店を中に入れますので、できるだけ急ぐようにはいたしておりますけれ
ども、どうしてもおくれがちになるわけでございます。それに三十五年に始めて、代理店の数も多うございますし、事務のふなれな点もあって、どちらかというと、最初のうちは長く時間がかかって御迷惑をかけたのではないかということを、私
どもは心配しておったのであります。最近は非常に早くなりまして、代理店の方でうまく
仕事を進めていただければ、私
どもの方に参りまして、早いのは一週間くらいできめます。ただ、昨今の郵便の事情なんかもありまして、代理店を通じるということのために、やはり若干事務がおくれるということはあるのでございますが、そういうやり方で実はいたしておるのであります。
なおまた、最初の方は医務局の方から御
答弁いただきたいと思います。