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細田(吉)小
委員 よくわかっておりますから、簡単に要点だけ
一つお願い申し上げます。
踏切を
立体交差にするとか、
立体交差を直すというのは、私の邪推かどうか知りませんが、
道路の
工事をいろいろやられる中で、うるさくて、そして案外目立たなくて、どちらかというと、先へ押しやられるような感じの
工事じゃなかろうかと思うのです。それだけに、初めは積み上げになっておりましても、はっきりイヤマークされておりませんと、ほかの方へいってしまう可能性が非常にあるのでございまして、まあこういう点は、私が御
説明申し上げるまでもなく、そうだろうと思うのです。
それから、
先ほどお話しになったように、たとえばこの第一次
指定の分でも、今
高田次長からは、これを五カ年
計画でぜひやりますよという
お話しでございました。技術的な困難なようなものは別として、やるんだ、こういう
お話でございましたが、われわれが安心して、いやそうでございましょうと言うのには、三十八
年度の
予算にこれのためにこれだけつけたということを見せていただかぬと
——まあそう不信感を持っておるわけじゃございません。また、困難な問題だと思いますから、これは大へんなことだと思いますけれ
ども、これはこういうことのためにこれだけの
予算ははっきり使うんですと言ってもらわぬと、どうも五年間ではどうかいなということになるんでございまして、まあすぐここで御返事はいただけないかもしれませんが、これはぜひ
予算上はっきりさせていただきたい。また、こうするだけの値打が十分にあると私は思うのでございます。それから、
仕事を現実になさる方々のこういう問題に対する認識が違うというふうにも思いますので、これ以上御質問はいたしませんが、次の機会にても
——また
予算編成も、八月といえばもう間もなくきてしまいますが、ぜひお
考えを願いたい、お願いを申し上げたいと思うわけでございます。
それから次の問題へ移りたいと思いますが、
私鉄の問題につきまして、
先ほど久保委員からいろいろな
お話がございました。私は、どうも前々からそういうふうに感ずるのですけれ
ども、
私鉄に
負担力がないから
負担割合がきまらない、あるいは
負担力がないから
指定についてもちゅうちょする
——してないかもしれませんが、まあちゅうちょする。これは本末転倒だと思うのでございまして、これだけのものは
私鉄についてもどうしてもやらなければいかぬのだというものが、先に出なければいかぬ。これが出て、今の
法律ではどうにもならぬ、今の金融措置ではどうにもならぬ、今の
私鉄運賃ではどうにもならぬ、こういったような形にならなければいかぬと思うのであります。どうもそれが逆になっておる感じがしてしようがないのです。
私鉄はどうせ困るだろうから、
指定は、ほんとうは
国鉄並みならもっと
指定せねばいかぬのだけれ
ども、これは見合わせておこう、こういったような点が、どうも見受けられるのでございます。従って、それは
現行法のままで
法律的な
指定をするかどうかというところには、若干の問題があろうと思うのです。つまり、裏づけの措置が
考えられないで
法律上の
指定をするところに問題があると思うのだが、しかし、
法律上の
指定はともかくとして、
運輸省とされては、これだけのものは必要なんだ、しかし、
現行法上ではできない、現行の金融措置ではできないというものをお出し願わぬと、そのなまのものをお出し願わないと、
国鉄との間にも非常に大きなアンバランスが起こりますし、また、現に
私鉄の
踏切というものが非常に大きな障害を及ぼして、これは大都市付近に特に
私鉄が多いものですから、そのせいもあると思うのですが、非常に大きな問題を持っているわけです。ですから、財源の問題をどうするかということは、その際には考慮に入れないで、なまの形で、
私鉄はどのくらいやる必要がある、こういうものをお出し願って、
現行法上の
指定は、そのうちどうしなければいかぬ、こういうようなやり方で
考えていただきたいと思うのですが、この点はいかがでございますか。