○久保委員 それで、その経営の合理化というか、そういうものについては、あなたの方の職員も、今日相当深刻に
考えてきているわけです。この週休制がとれるなら、ある
程度合理化にも積極的に協力しようという機運が、幹部の中にも出てきている。それを率直に認めないと、私は前進はできないと思う。これは
船舶局長は、直接のことでありますから理解が深いと思うのでありますが、残念ながら、国鉄には、役所と同じようにいろいろなセクションがございまして、なかなかうまくいかないというようなことをわれわれは今まで聞いている。ことに職員
局長などは、最近の動きを見ると、おれがというような
考えが非常に強い。これは国鉄のマネージメントとしては非常に不適当であるということを、私は最近は
考えておる。その中において、あなたの実力というか、これは運輸省自体も責任を持って解決しなければいかぬと思うのです。そういうことも
一つ考えてもらいたい、こういうように思います。
そこで、とにかく先に参りますが、この問題は非常に深刻な問題になっておるのでありますから、今お話のように、客観情勢も非常に好転しているのでありますから、この際、勇断をふるって正常な形に持っていくという努力を労使ともにやるべきだと、私は
考えております。
そこで、これは運輸省の政務次官に一言お願いしておくわけですが、今までお話した通りであります。国鉄も前向きにしよう、
船員局自体もそのためにはやるべきだろう、こういうふうな、ちょっとなまぬるいのでありますが、うしろに国鉄が控えておりますので、国鉄の返事を聞かないうちはどうもというので、週休のきめ方についても、国鉄のダイヤばかりにらんでおるようでありますが、これはどうも監督官庁としてはなまぬるい——といっては語弊がありますが、気持の中にはあると思います。表現がまずいのでありますが、ついては政務次官に、今のお話の通り推進させるということを、この際
一つ約束をしていただきたい。そして七十二条の二ができて、それに伴う政令が出ても、現在の
労働条件よりもこれを低下させることがあっては、私は絶対にならぬと思うのです。
先ほどお話があって、そういうことはあり得ないと思うのです。これは、今まで当局も組合も疑心暗鬼を持っておるのですから、七十二条の二がこのまま底抜けた形で通ってしまえば、政令のきめられようによっては、これはとてもじゃないが、今より
労働条件が悪くなる。そういうふうに当局は押しつけてくるだろうという疑心暗鬼を持っておるから、
船員法の審議については最大の関心を持っておる。ですから、そういうことのないように注意をしていただくと同時に、前向きの姿勢でやらせるようにするというお約束を、
一つ政務次官からいただきたい、こういうふうに思います。