○
安田敏雄君 どうも納得ができないのですがね。過去の経過を見ましても、何か協議会が相互に関連しておるから、協議会を通じて解決するのだというような、いわゆる歩調をそろえるというような印象を受けるのですが、実際今まで支払い事務につきましても、忍野、忍草、山中の長池の組合は三十四
年度は解決済みなんです。そこであらゆる組合は、これは今計算中、この三団体は、一番北富士の林野雑産物の入会慣行については
関係がある。最も
関係の薄い北富士入会組合と明見入会組合、これはまだ三十四
年度まで解決は全然していない。こちらの方は三十四
年度まで解決して三十五
年度を待っているわけです。そういう
考えが
調達庁自身ですらあるわけです。このところに持ってきて協議会云々という昔葉を入れることは、どうしても納得ができない、こういうふうに私は思うわけです。
そこでさらに、この覚書というものは忍草の入会組合の区長さんと防衛庁長官と取りかわしたもの、ですからこれを単に政治的に休戦するというならいいのですよ、それで。しかし、これはおそらく今後実行していこうという趣旨は入っているだろうと思います。また、それを期待しているからこそ、今、日米軍が何の支障もなくあそこで演習ができていることなんです。だから、それを、演習ができているという裏づけをするためには、この取りかわした組合と早急に問題の解決を処理するということが、私はこれは政治的な、いわゆる行政上の責任だろうと思うのです。その行為が全然されていない。過去の経過を申し上げましようか。この適正化の問題につきましては、
昭和三十二年の三月八日、当時の
調達庁不
動産部長の松木さんと横浜調達局不
動産部長の大竹さんより適正
補償についての金井が入っているわけです。それから、三十三年の三月十九日より二十日午前二時三十分まで
調達庁において適正化の会議をした。単価及び二割天引き等の問題十一項目について後日協議を約しているわけです。それからその次に、その後引き続いて協議会の再開を請求して参りました。本年に至り、横浜調達局より協議会を二月二十一日に開く旨連絡があり、同日出頭いたしましたが、通知をしておいて不在のまま。本年四月二十四日、村山
委員と
山本委員の両理事より、
調達庁不動雄部長に連絡し、四月二十六日、協議会を開くことになった。当日出頭したところ、
調達庁は横浜に行けと称し、横浜に行ったところ、長渕不
動産部長、担当課長が不在とのことで協議ができない、こういう結果になっておる。そこであのような問題点が、紛争が出てきたわけですよ。そこで九月十二日に、もうせっぱ詰まって、
政府側としては米軍にどうしても演習させなければならぬから、結局藤枝防衛庁長官が
政府を代表して責任を負って三項目の覚書を交換したわけです。で、十月六日に地元民があなたのところへ行って、あなたと話し合って、その後あなたの趣旨を体して小官山不動滝部次長が地元との間に適正化をするという交渉の中で、十二月中に、年内中に解決するという約束をしたわけだ。ところが、この不動産部次長が大阪のほうへ転勤になってしまって、そして十一月十一日に
調達庁へ行ったところが、今度は不
動産部長、そこにおいでになる沼尻さんが、小官山不動産部次長と地元民の確約を、しかもこの確約は防衛庁長官のいわゆる覚書と、いわゆるあなたの行政指導といいますか、命令によって行なわれたこの地元民と次長との確約を、今度は不
動産部長が前言を翻して、協議会に入っていなければだめだ、こういうことを言っておるわけだ。ですから、問題が出るわけなんです。ところが、協議会に入らなくてもあなたは交渉するということを九月十一日の
内閣委員会で言明しておるわけなんです。ですから、いつ、そういうように情勢が変わったか、そこのところを明らかにしてもらいたいと思うわけです。そういう地元と
調達庁の適正化の問題については、もうすでに方針はきまっておるわけなんです。ところが、今日それにブレーキをかけているのは、いわゆる地元炎の従来ほとんど依頼勧告があったかないかということは、
補償が少ないからということで、知事を中心にして協議会を結成したわけです。私
どもは、地元民は民生安定の問題については何にも言っていない。もちろん民生安定の問題については、
政府がじかに直接やってもよろしいし、山梨県を通してやってもいいし、地元町村を通してもいい。それは入会慣行者が介入する問題じゃないわけだ。問題は、入会慣行についての入会林野雑産物の損害に対する
補償なんです。入会権のことはあまり言いませんけれ
ども、いわゆる個人の権利なんです。それを団体作って、団体をあげて
調達庁と今日まで交渉してきているわけです。そういう経過があるにもかかわらず、ここでいつまでも遷延するということは、私はおそらくこのまま遷延したら来年またおそらく演習はできませんよ。ことし以上の大騒動に
なりますよ。しかも伊地においては実際入会慣行のある
人たちが忍草を中心に今度は新屋も一緒になって山中の長池の組合も今度は一緒になってきている。大
部分そこに入会
関係の人がほとんど一緒になってきた。もちろん
補償の問題については、今日山梨県知事が中心になってやっている協議会の影が薄くなってきておる。そういう実態を把握しているからこそ、山梨県知事は
当局においても適正化の問題は協議会でなくてもいい、早く
調達庁はやってもらいたいという意思をこのごろは持ってきた。ですから不
動産部長の沼尻さんがどういうわけでそういうように固執するのか。問題は、もう方針がきまっておるわけです、早く……。しかもあなたは不動産部次長を監督指導する
立場にあるわけですよ。小宮山不動産部次長が確約したことを、今度は部長のほうがこれをほごにして、一貫していない、行政指導が……。ですから問題はいろいろあろうかと思いますけれ
ども、とにもかくにも年内に片づけるということを言明したら、私はあえてそういういやらしいような
質問をしないわけです。それはお互いのためなんです。御
答弁をお願いします。