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政府委員(佐方信博君) 八月の末に三十七
年度の概算
要求をいたしまして、そのあとで答申が出て参りましたので、非常に食い違っておるのじゃな
いかというようなお話のように承りますが、実はこの年の初めから、
料金値上げをいたしました以後、打つべき手は全部打とうということで、今
年度の成立
予算でいろいろな方策を打ってきたわけでございます。一方、
郵政審議会の
審議期間中にも、各方面の
意見を聞かれましたが、その
一つといたしまして、
郵政省の
意見をよく聞かれますが、どういうふうにやっているかということで、われわれの
意見もいろいろ申し上げたのであります。同時に諸先生方のお話も聞いております。大体答申の結果というものは、私たちは概算
要求に全部織り込んでおるというふうに、大局的には考えております。
大臣からもお話がございましたように、答申の出ます前から、
大臣は局舎の問題についてはもう少し力を入れて、特に五カ年
計画を少し繰り上げてでもやるように努力せよという御指示をいただきまして、同時にまた、
審議会のほうでも近代化ということを非常にうたっておるわけでございます。そういう面で、来年の
内容として考えますと、これは
長期計画のときのワクにそういうものはありませんけれ
ども、ただ先生のお話しございましたように、毎年五十億程度の建設勘定のワクがございましたが、その中で、御承知のように
貯金局、保険同等もありますので、
郵便局舎としましては、三十六
年度は三十六億だったと思います。そいつを来年からはその規模によりまして、毎年六十億程度は
郵便局舎のほうをやっていこう、したがって、
貯金局、保険局を入れますと、概算
要求といたしましては、八十億を
要求しておるということになるわけでございます。
それからもう一点は、作業環境といいますか、局内のいろいろな仕事の手順をうまくしていく必要がある。そういう点では今度の
予算のときにもよく徹底していきたいと思います。しかし一番金のかかりますのは、先ほど御指摘のような建設勘定の問題でございますので、来
年度はできるだけ重点的に事を持っていきまして、そしてできるだけ答申の
趣旨に沿うように、近代的局舎の建設ということを推進していきたい、こういう角度でいるつもりでございます。