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松永忠二君 私は、
建設省のほうからもっと強硬な
意見があってしかるべきだと思うのであって、今農林
大臣の言うことは逆であります。内務省がやっていたのでありますから、
建設省が所管をしているものを、途中からいわゆる農林省のほうへ一部譲ったわけです。その後、今
建設大臣の言われたようなことが、いわゆる申し合せあるいはいろいろな形できまっているけれ
ども、それがまたうまくいっていないから、これはもう
行政管理庁あたりで出している報告に、それがうまくいっていないということを
指摘しているわけです。だから、実は
災害基本法あたりで基本的な計画を立てるには、
一つの水系を
考えて、水系の上から下までを所管するなり、統一的なことをやらない限りは、真の治水はできない。
それからまた、農林
大臣の
考え方の間違っているのは、山腹の工事をしてそこへ植える木というのは、いわゆる普通の伐採をするような木を植えるわけではないのであって、山腹工事をして、それがくずれぬための植林をするということは、十分
建設省でやっていける
仕事の事柄だと私は思うわけです。この点については、河野
大臣は、いや検討して、何もそれを譲ることについてはどうこう言っているのじゃないという、そういうふうな気持は私はそうあるべきだと思うわけなんです。今後
大臣にひとつ特に
考えていただきたいことは、今堰堤が費用がかかるからその堰堤の割合が多いのか、それとも山腹工事を怠っているために、堰堤のほうへ費用がたくさん回っていくのかという問題を
考えてもらいたい。それからまた堰堤工事の予算のつけ方等についても問題があるということを御承知と思うのであります。
建設省の堰堤工事は設計からきちっとしたものをとって設計して工事費をとっているのに、農林省の堰堤というのはコンクリートでどうこうという総量でとっているわけです。そういうやり方も非常にずさんであるという、ある
意味ではそういうつけ方をしている大蔵省にも問題があるけれ
ども、そういう点にもひとつ問題がある。むしろここで一本化ということを
考えて、
建設省あたりは、護岸、そうしてまたそこにあるダム工事、上流の砂防、そうしてまた山腹の荒廃工事というものは、一貫して関連した指針の中で費用をつけていくという形をとっていけば、何とかこの問題も解決するのではないか。やはりこういう問題について、直ちにこの所管を移すということはできないとしても、特にこの問題について
建設省も農林省も問題あることに留意されるとともに、農林
大臣には特にひとつ荒廃山地の
復旧についての施行工事の問題については妥当なのかどうかということを検討していただきたい。そうして
災害基本法等もできる機会に、こういう基本計画についてはやはり再度検討してほしいということを
要望しておくわけであります。
こまかい点はまたあとでお聞きいたしますが、厚生
大臣に
お尋ねをいたします。
災害救助法の基準が非常に私
たちから言うと低いと思うわけなんです。今度もいろいろ引き上げという
措置を講ぜられてはおるようでありますけれ
ども、やはりこの点については特に検討を要するのではないかということを
考えているわけであります。具体的に、これがどう、あれがどうということは申し上げませんけれ
ども、
〔
委員長退席、
理事赤間文三君着席〕私
たちの
考え方から言えば、これだけ
災害救助法というものが実施において強いワクをつけておく、あるいは低い基準をきめておくということであれば、この全額を国が負担をするということが至当ではないか。また今のように
地方にも負担をかけさせるということであるならば、もう少しやはり実際的に基準を高くするという
——国が全額責任を持っていかなければできないということであれば、ある
程度今の基準でもやむを得ない点があるとしても、もしこれを実際的に即するという今のような分担であるならば、この点をもう少しやはり改善をしていく必要があると思うのですが、この点について厚生
大臣はどういうふうにお
考えになっておられるか。