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大森創造君 とにかく私が聞いた
範囲ではこの人が終始一貫
反対した。これはあなたも腹の中ではお知りになっていると思うのです。
反対の
意見がないはずはないんですよ。
運輸省はそんなにたよりない人ばかりじゃない。
鉄道監督局長だって内心でどうかと思っていた。どうかと思っている人が相当いるのですよ、さすがに
日本の
官僚で、技術的にわかる人ですから。だけれども
そいつを言わないのですよ。また
国会の
場所に来ても言明をされないのです。これはこの
場所であなたにお伺いしても始まらないことなんだが、これは私は連関あると思うし、確実にこれは連関があると思う。そこで
監督局長やその他の方にひとつ用心までに申し上げておきますが、
楢橋さんが偉いのではないのですよ。
池田さんが偉いわけじゃないですよ。
国民を愛する
立場から
武鉄認可はばっちりやるならやるという
態度をとる。そうしていいことはいい、右顧左眄しないで、
国会でも何でも言ってもらったらいいと思う。そうするとあやまちを起こさない。それでまあ
役人根性で、もう
あと十五年二十年、三十年も勤めているわけじゃないから、そんなに勇ましいことをやらなくてもいいからという
気持でなく、しっかりした
態度でやっていただきたいと思うのです。この項は終わります。
それから次に移りますが、
楢橋夫妻が二千数百万円の、先ほど申し上げたとおり
選挙区の人でもない
白面の一
青年から
お金をもらったという神経のずうずうしさ、これはもう
池田内閣ならでは見られない現象だと思いますね。
総裁公選に大口の金がばらまかれるようなそういう
内閣にこそふさわしき、これは悪の花であろうと私は思う。表面は何と言おうとそうですよ。
あと十年、二十年たってからだって絶対これは私の言うことに間違いない、麻痺している。大体ここらでいいじゃないか、今どきはあれも
お金を使う、あれも
選挙違反やっている、だからいいじゃないか。五万や十万、百万、二百万の金はいいじゃないか。私はきのうも
法務委員会で申し上げましたけれども、権力の座にある者は非常にこの際センシチブでなきゃならない、慎重でなきゃならないと思うのです。そうでなければ絶対にこの
国政の浄化、刷新なんということはできませんよ。
原水爆の禁止、
核爆発がどうのこうのと言ったってだめですよ。
そこで余談はさておいて、私は申し上げますが、これは庶民の感情としてこういうふうに見ていますよ。ああ
造船汚職というのがあったな、あれはふいになっちゃった。今度も二千数百万円もらった。この間本
会議でもって質問をして、
池田総理に二千数百万円は届けがありましたかと言ったらば、
池田総理は届けございません。
竹内刑事局長は
個人の
献金であるというようなことをおっしゃった。これは私は大多数の
国民の側から見るというと、こういうふうに受け取っていますよ。二千数百万円の
お金というものはなぜ持ってきたのだろう。なぜ受け取ったのだろう。
金詰まりの現在二千数百万円の金を
個人献金、これはどうも私は頭が悪いからわからない。
あとでお教え願いたいと思うのだが、
個人献金。そうすると、これに対する対価といいますか、その
お金をやったことに対する
お返し、これを予想してやっているのでしょうね。これは法務
大臣にお伺いします。
あなたは人情の機微を御存じでしょう。もう一回申し上げますよ。
滝島という人が二千数百万円、
選挙区でないですよ、
選挙区でない、
お金は幾らあっても足りないから
埼玉銀行から相当無理して金を借りた。その人が二千数百万円の金を
楢橋さんに渡すというのは、
お金をやったからその
お返しをやってくれるであろうということを多分に期待してやったことでしょうね、
滝島の
立場からするというと。それに似たようなことがちょいちょいありますが、これは小説的な御感想でけっこうですから、ひとつ法務
大臣お答え願いたい。