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説明員(
磯崎叡君) ただいまの御質問でございますが、初めのほうの「はつかり」の
事故につきましては、たいへん申しわけないというふうに
考えまして、
事故発生以来、私どものほうの
技術方面の者が総力をあげていろいろ
検討いたしております。いろいろ
改良すべき点等も
改良いたしましたが、今御指摘の通り、思いもかけないところに
事故なども起こりまして、まだ完全とまではいっておりませんが、これは
国鉄技術の名誉にかけても、ただいま
先生の御指摘のような形に運行できるようにいたさなければいけないというふうに
考えます。後刻
関係者が参りましてから、もう少し詳しく申し上げたいと思います。
第二の点につきまして、今回の
時刻改正が相当無理があるのではないかという
お話でありますが、確かに単線区間等につきまして、五十本、六十本の
列車で済みますれば、これは非常に楽なことだと思いますが、どうしても
現状から申しまして、第二次五カ年
計画でお願い申し上げましたとおり、現在の幹線がほとんど大
部分が単線であるという
現状からいたしますれば、根本的な複線化を待つまでは、暫定的に信号所を作りましたりいたしまして、いろいろ線路容量をふやしていく。今回、ただいま
お話しの北陸線につきましても、場所によりましては大体百本
程度の
列車を入れております。世界的にいえば非常にレベルの高い入れ方でございますが、私どものほうの
内容といたしますれば、場所によりましては、すでに百本以上の
列車を入れざるを得ないような場所もございます。これらにつきましても、十分今後とも
検討して参りたい。
ただ、
先生たまたまお乗り下さいました一日の日は、ちょうど移りかわりの日でございまして、三十日の晩から一日の朝にかけましても、作業のやり方が急に変わる日でございました。もちろん、十分それらにつきましても事前に
検討もいたしておりましたが、やはり
仕事になれるという面におきまして、必ずしも完全に習熟し切ったといったところまでいっておらなかったことは事実でございます。一日、二日等は相当のおくれが出ておりまして、三日、四日とたつに従いまして、徐々におくれが減っております。ただ北陸線につきましては、姫川の橋梁
——第二室戸台風等の結果でございます。それともう
一つ、新潟附近の阿賀野川の鉄橋が、二日ほど前に
踏切事故でもって相当大きくこわれた。この徐行が大きく響いております。
その他、北陸方面におきましては、冬になると工事ができませんので、今ちょうど線路
関係の工事をやっております。非常に徐行区間が多い。もう
一つ、
列車整理をいたします管理
部門におきましても、必ずしも今までのように何年かやった勘というものが、新らしくなっておりますので、十分に働かない点もございます。これは当然移りかわりのときには、今までの例から申しましても、多少の日にちをかけませんと平常に戻らないというようなこともあります。しかし、これらにつきましても、ある一定の基準を設けまして、こういうふうになったらこういうふうにしようといういろいろな指示をいたしておりますので、もうしばらくいたしますれば、徐々に平常に戻ってくるというふうに
考えております。
北陸線以外の線区につきましては、ほとんど現在大したおくれを出しておりません。ただ踏切障害等が跡を断ちませんので、それらの結果、十分ないし十五分のおくれがあることもございますが、全面的にダイヤが乱れてくるというような
現象は現在ございません。北陸線もきのうあたりは平常に戻りつつあるので、今後十分気をつけまして、一刻も早く定時
運転できるようにいたさなければいけないというふうに
考えております。