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赤松委員 それから局長に
一つ警告を発しておきます。ことしの五月に起きた
事件ですが、大阪の
日本生命におりました柳川
選手ですね。この柳川
選手が中日ドラゴンズに入った。その
事件でもって社会人
野球協会が非常に強硬な
結論を出して、今後
プロへ入った
選手は、社会人
野球の中へは入れない、こういうことをきめておるのです。これな
ども人権じゅうりんであり、
職業選択の自由を無視するものだと思うのです。ですから、全国
学生野球協会なるものはまさに法王的存在なんです。私は、
プロ野球の行き過ぎも先ほどから言っている。その弊害も十分認めておる。従いまして、これからはああいうばかげた
契約金を出したりすることのないようにしたい。あるチームの某幹部
選手はこう言った、「社会党が天下を取ると、
野球ができなくなる」と。冗談じゃない。社会党が天下を取ったら、もう少し楽しい
野球を、
プロ野球も、あるいは
学生野球も、
スポーツ振興のために、大いにこれは善政を施す、そういうつもりでおるわけでありますけれ
ども、大体そういう程度の認識しかないようですが、それは別といたしまして、今あなたの手元に出したその柳川問題ですね。これな
ども行き過ぎだと思うのです。これは
調査をされまして、もしもそういう行き過ぎのおそれがあるとすれば、改めていただきたい。
いま
一つ、
昭和三十四年度に東京においてオールスター・ゲームが行なわれて、その付属催しとしてオールドスター・ゲームをやった。このオールドスター・ゲームでは、過去において
プロにおった古い
選手が、五十才、六十才あるいは三十才台の人もたくさん出たわけでありますけれ
ども、従来こういう人たちでも、社会人
野球の審査を受ければ、社会人
野球の
監督またはコーチになることはできたわけです。ところが、この催しを最後として、以後
プロ選手であった者は資格審査を行なわないことになって、永久に
アマチュア
野球に職を求めることができなくなった。復帰ができなくなった。これな
ども人権じゅうりんの、また
職業選択の自由を奪うものである。こういう点についても
体育局長はよく調べて、そうして行き過ぎのないように是正してもらいたい、こう思います。
なお、たくさん申し上げたいことはありますが、きょうの
理事会の約束通り、内閣
委員会で給与法が上がるようですし、当
委員会におきましても、裁判官の
報酬に関する
法律案等を上げたいということで、私もその協力を誓いました
関係上、はなはだ不満でありますけれ
ども、この程度にとどめておきたいと思いますが、
委員長にお願いしたい。それは、この十一月、休会中、時期を見て、
松竹の社長、
大島監督、それからセントラル・リーグの会長、パシフィック・リーグの会長及び
日本学生野球協会、高野連の責任者、特に、僕は名前はよく知りませんが、佐伯副会長を
一つ呼んでいただきたい。そうして私の質問をその際続行したい、そういうように考えます。それから、
人権擁護局長、
公取はさっき帰りましたが、なお
体育局長の方も、私から先ほど希望しました件につきましては十分に
一つ検討して、それぞれ善処していただきたいということを申し上げて、質問を保留しておきます。