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滝井委員 三年の
延長をやるのは、多分これで三回目であったと記憶をしております。
延長が行なわれんとする前には、必ずいろいろの
陳情がたくさん
国会にもあるわけです。
業界の
内部においても、いろいろと、悪い言葉ですが、
揣摩憶測が行なわれておる。こういうことは、やはりこういう
医業類似行為全般の中にも相当の
問題点が内包されておることを示しておると思うのです。一挙にこれらの業態全部を画
検討して、その身分なりその
職域を
確立するということは非常に困難だと思います。従って私はやはり一番問題の激化をしておるところから
一つ一つ秩序整然と片づけていっていただきたいと思う。そのためには、すでにここ何年かいつも問題になって、
政府の方はやりますという答弁をするが、なかなか実行できないのが盲人である
あんまさんの
職域の
確立という点です。歴代の
社会局長は、
あんまさんの
職域についてはぜひ何か考えたい、こうおっしゃるんですが、できないわけです。それから身体障害者の雇用促進という見地からも労働省等で何かやろうとするけれども、やはりうまくいかない、こういう点がございます。従って私は、この身体障害者の問題は、所管が、ある部面では厚生省になり、ある部面では労働省になっておるわけですが、この両省がやはり虚心たんかいにお話し合いになりまして、十分その
職域と、それから食えるだけの貸金の体系を
確立する努力をすみやかに実らせる必要があると思います。われわれは、この
法案を
審議するたびごとに、あるいは身体障害者の雇用問題を論議するたびごとに言うのですが、なかなかうまくいかない。
現在この問題は、厚生、労働だけでなくて、同時に盲学校の問題にも関連をしてきておるわけです。いつか私は文部省も呼んで言ったのですが、盲人は一体何が一番悲しいんだということを盲学校の生徒に尋ねてみますと、きれいな着物を着たいとか、あるいは何か美しい自然を見たいとかいうことではない、私が盲学校に行って一番悲しいのは、盲学校では
あんまさんになる教育しかやってくれない、私たちは何か手芸もしたいと思うし、いろいろなことをやりたいと思う、音楽もやりたいと思うけれども、そういう科目がないのだ、ここに私たちの一番の悩みがあるのだということを訴えておったのですが、そうなりますと、やはり厚生、労働でそれぞれの受け入れ態勢をお作りになるとともに、やはり盲人の教育自体にも、
日本の盲学校の教育には何か欠陥が、若い子供の盲人にそういうことを言わせるところを見ると、あると思うのです。従って両省の、厚生、労働の受け入れ態勢がきちっと意見の一致を見ましたら、今度は文部省も引き入れて、やはり一貫した政策をここに立ててもらう必要があると思うのです。そういう点で、幸い
灘尾さんは文部大臣の経験もあるし、私は、この身体障害者の中の盲人の諸政策を
確立する最適任者が厚生省の大臣に来られたのではないかと思うのですが、その点、
灘尾さんの所見をこの際明らかにしておいていただきたいと思うのです。