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1961-10-25 第39回国会 衆議院 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十六年十月二十五日(水曜日)     午後一時二十九分開議  出席委員    委員長 島村 一郎君    理事 伊能繁次郎君 理事 臼井 莊一君    理事 木村 守江君 理事 田中 榮一君    理事 羽田武嗣郎君 理事 阪上安太郎君    理事 平岡忠次郎君 理事 山中 吾郎君       上村千一郎君    大沢 雄一君       金子 一平君    小金 義照君       中山 マサ君    松永  東君       大柴 滋夫君  出席政府委員         建設事務官         (計画局長)  關盛 吉雄君  委員外出席者         警  視  監         (警察庁保安局         参 事 官)  富永 誠美君         総理府事務官         (首都圏整備委         員会事務局長) 樺山 俊夫君         総理府事務官         (首都圏整備委         員会事務局計画         第一部長)   水野  岑君         運輸事務官         (自動車局長) 木村 睦男君         日本国有鉄道         常 務 理 事 磯崎  叡君         警  視  監         (警視庁交通部         長)      内海  倫君  参考人         (首都高速道路         公団理事長)  神崎 丈二君  参考人         (帝都高速度交         通営団総裁)  牛島 辰弥君  参考人         (東京都副知         事)      鈴木 俊一君  参考人         (東京首都整         備 局 長)  山田 正男君  参考人         (東京港湾局         長)      小宮山紀元君  参考人         (東京交通         局    長) 佐藤  登君  参考人         (東京臨時内         湾漁業対策本部         長)      遠藤  博君  参考人         (東京道路建         設本部長)  竹ケ原輔之夫君  参考人         (オリンピック         東京大会組織委         員会会長)   津島 壽一君  参考人         (オリンピック         東京大会組織委         員会事務総長) 田畑 政治君  参考人         (東京交通局         高速電車建設         部    長) 小倉 宏三君     ————————————— 本日の会議に付した案件  参考人出頭要求に関する件  閉会中審査に関する件  オリンピック東京大会準備促進に関する件      ————◇—————
  2. 島村一郎

    島村委員長 これより会議を開きます。  オリンピック東京大会準備促進に関する件について調査を進めます。  この際、参考人出頭要求の件についてお諮りいたします。  すなわち、オリンピック東京大会準備促進に関する件について、首都高速道路公団理事長神崎丈二君、帝都高速度交通営団総裁牛島辰弥君、東京都副知事鈴木俊一君、同首都整備局長山田正男君、同港湾局長小宮山紀元君、同交通局長佐藤登君、同臨時内湾漁業対策本部長遠藤博君、同道路建設本部長竹ケ原輔之夫君、オリンピック東京大会組織委員会会長津島寿一君、同事務総長田畑政治君を参考人決定し、本日その意見を聴取いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 島村一郎

    島村委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。      ————◇—————
  4. 島村一郎

    島村委員長 この際、参考人各位に一言ごあいさつを申し上げます。  本日は、御多用中のところ、本委員会調査のためわざわざ御出席を賜わりまして、まことにありがとうございました。厚くお礼申し上げます。  この際、津島参考人から発言の申し出がありますので、これを許します。津島参考人
  5. 津島壽一

    津島参考人 私は、本委員会の前回の会合におきまして御決議があったこと、すなわち、ワシントンハイツの問題、競技場問題等について、その後、組織委員会といたしましては、去る二十三日この問題について決議をいたしました。これを御報告申し上げまして、今後の御推進をお願いしたいと思います。組織委員会決議並び計画変更ということで、多分お手元に配付してあると思いますが、簡単でございますから説明をいたします。  組織委員会は、全会一致をもって、二十三日の会合において左の通り決議いたしました。その一つは、「昭和三十五年十二月七日、第十三回組織委員会において決定された朝霞オリンピック選手村を、その後の諸般の情勢に鑑みこれを代々木ワシントンハイツ変更すること。」その二は、「ワシントンハイツの一部約三万五千坪(B地区)を水泳競技場バスケットボール競技場を含む国立屋内総合体育館建設用地とすること。」三は、「ワシントンハイツ選手村については別紙の如き計画によるものとし、新たに恒久建築物を設けることなく、現存施設最高度に利用する方策を講ずること。」四は、「ワシントンハイツ周辺道路整備に関しては特に関係当局にその実現を要請すること。」五は、「戸田漕艇場に関する既定方針は、これを変更しないこと。」六は、「その他選手村をワシントンハイツ変更することに伴ない、東京都(昭和三十六年十月十九日附)並び埼玉県(昭和三十六年十月二十日附)より提出せられた諸要望事項に対する政府当局の善処を要望すること。」以上の決議を見たのでございます。  なお、計画変更に関しては、これも重要な関係がありますので、概略中し添えます。  その一つは、「ワシントンハイツ全域返還をうけること。」その所在地は省略いたします。その使用区分は、東南地区約三万五千坪、B地区と申しておりますが、これを国立屋内競技場、すなわち、水泳、柔道に使用並びに同付属体育館バスケットボール使用)これの建設用地とすること。もう一つ使用区分は、上記用地を除いた約二十三万七千坪のA地区オリンピック選手用地とすること。さらに、これが返還期限につきましては、A地区、すなわち、選手村として使用する部分でございますが、これは三十八年十一月末までに返還すること。B地区、すなわち、競技場用地になるところでございますが、三十七年十一月末までに返還するように処置すること。なお、この返還地の借用の条件でございますが、これはオリンピック組織委員会で一時借用するわけでありますが、A地区現存施設の大部分を補修利用する。ただし、利用外のものは撤去する。この具体的計画については組織委員会において早急に立案する。なお、二として、B地区、これは先ほど申しましたオリンピック競技場にする部分でございますが、そこに現存する施設は、上記期限、三十七年十一月末までにすべてを撤去して、ここに競技場を作る。選手村として使用する部分は一年あとになる、こういう趣旨でございます。  なお、「付記」として、「朝霞キャンプドレイク内の根津パークについては、これを東京大会射撃競技場用地とすることには変更を加えない。」これは予定計画通りやる。また、二として、「国立球技場」、これはサッカー場でございますが、「国立球技場についてはその候補地を他に求める。」ということでございます。  以上が組織委員会決定を見た点でございます。これにつきましては、さっそく政府に要望いたしまして、昨日の閣議においてこれが受け入れられた、こういう経過に相なっておる次第でございます。  なお、念のために申し添えます。きょう内閣の政府委員がおられましたらお聞き取り願いたいと思いますが、この原案の骨子である点については、政府部内の閣僚懇談会において御了解を得て、また閣議においても了承の決定を見ておるものでございます。  なお、ただいま申しました都並び埼玉県側の要望事項というものがついております。この要望書は、おそらくお手元に配付の書類の中にあると思いますが、五カ条ございます。これは書面についてごらん願えればわかりますから、私の方からは説明を省略いたします。埼玉県からは同様四項の要望事項が出ておりますが、これはただいまの決定並び並び政府部内の閣僚懇談会並び閣議における了解事項において大体含まれておる、こういうような結果でございます。  どうか十分ご審議を願いたいと思います。なお御推進のほどをお願いいたしまして、私の陳述を終わります。     —————————————
  6. 島村一郎

    島村委員長 本日は、オリンピック東京大会道路交通対策の問題について御意見を伺うことといたしたいと存じます。  直ちに質疑に入ります。質疑の通告がありますので、この際、これを許します。羽田武嗣郎君。
  7. 羽田武嗣郎

    羽田委員 国会唯一オリンピック選手として、ロスアンゼルス並びにベルリン・オリンピックに参加しまして、水泳選手として非常に活躍された本委員会同僚阪上安太郎委員に、オリンピック選手として何を望むかと尋ねましたところが、寝て、食って、競技すること、それだけだ、こういうお答えであったのであります。要するに、宿舎選手村と食事と練習場競技場施設が完備しておれば、選手としてはほかに何も注文することがない、こういうことであるのであります。ただいま津島会長から、一昨日のオリンピック組織委員会における御決定並びに昨日の閣議における決定等につきましてお話を承りまして、選手が寝て食う場所として、しかも選手村の地域国立総合体育館を持って、しかも、第一競技場神宮外苑には歩いても二十分ぐらい、バスでは四、五分ぐらい、第二競技場駒沢スポーツ・センターにもバスで十五分くらいというような非常に近いところに決定をいたしまして、遠い埼玉県の朝霞選手村に比べれば、全然問題にならない、そういう至近距離選手村が正式に快走いたしたということは、選手諸君選手村から競技場に行くために時間の心配をしたりすることもなく、あるいはからだを休ませるというようなことのために非常にいいことでありまして、オリンピック東京大会成功の第一歩を確保したものである、こういうふうに考えまして、政府並び東京都、埼玉県の御苦心及び組織委員会の皆さんの御苦心及びアメリカ当局の好意に対しまして、深甚なる敬意を払う次第でございます。  問題は、東京のように、世界一の人口と自動車のひしめき合う都心に会場が集中した大会は、今までのオリンピック大会に見られぬところであります。従って、東京大会が真に成功するかどうか、実に内外の観覧客に対する交通、輸送の面にかかっておると私は思うのであります。この意味から、道路整備交通機関整備成功成功最大のかぎを握っておるのではないか、今や私はそう思っておるのでございます。私は、この立場に立ちまして、道路問題、鉄道輸送問題につきまして関係当局に対して質問をいたしたいと思うのでございます。最初に建設大臣にいたしたいと思いましたが、まだおいでがないようでありますから、まず第二に、首都高速道路公団神崎理事長お尋ねをいたします。  首都高速道路公団は、オリンピック東京招致の前の三十四年に出発をいたしたものでございますから、ほんとうを言えばオリンピックには関係がなかったわけです。ところが、たまたまオリンピック大会東京招致されるということになりまして、都内交通の緩和、自動車スピード化の使命がいよいよ重大を加えて参ったのでございます。そこで、現在までのオリンピック関連予定路線進行状態をまず承わりたいと思います。
  8. 神崎丈二

    神崎参考人 ただいま羽田さんのおっしゃった通り、私ども公団は三十四年にできたのでございますが、昭和四十年度末におそらく八十万台をこえるであろう自動車、そのために惹起される首都交通難を打開するということを主たる目的として発足いたしたわけでございます。ところが、たまたま昭和三十九年度に開催されますオリンピック招致決定されましたので、どうしても私ども公団としては、オリンピックということをはずしては考えられない立場に相なったのでございます。そこで、私どもとしては、オリンピックに欠くべからざる路線を選定しまして、主競技場である明治神宮外苑周辺を通過します四号線はぜひとも完成させるべく考えておりますし、さらに、羽田空港都心を結びます一号線の主要区間もまた完成させたいと考えておる次第でございます。なお、浜崎橋付近で一号線と分かれ、麻布一の橋、溜池、霞ケ関、三宅坂、半蔵門、竹橋、神田橋日本橋、これは首都中心地にできます環状線でございますがが、これもぜひ完成させたいと、せっかく努力いたしておる次第でございます。これらの路線の総延長は、大体四十四キロに相なります。  ところで、これらの路線の現在の進捗状況でございますが、本年九月までに、上記対象路線についてはおよそ二〇%に該当する事業が実施されております、路線別に申し上げますと、一号線については、日本橋本町から港区芝海岸通り六丁目に至る約八キロについて必要用地の大半を取得し、全区間にわたって工事を進めております。この道は、私ども予定では、大体来年中にその八割までを完成して部分供用を始めたいと思います。すなわち、品川から新京橋に至る約四キロのところに部分供用を実施いたしたいと考えております。また、四号線については、用地買収を進めて、明治神宮内外苑、学習院及び赤坂離宮内、一ツ橋、神田橋問、日本橋周辺等用地問題の解決いたしました区間約三キロにわたって工事に着手いたしております。  そこで、大体現状は、ただいま申し上げましたように、オリンピックまでにぜひと考えております路線の二〇%が実施されておるのでございますが、今後の見通しをこの機会にちょっと申し上げておきたいと思います。  本年度事業進捗見通しにつきましては、年度末までには、前記対象路線建設事業の約三分の一が実施される見込みでございます。また、事業の着手前に解決しておくべき前提問題についても、今各方面と緊密な連絡をとって御努力願っておるのでございます。  ここでちょっと申し上げますが、決して泣き言を申し上げるわけではございませんけれども、私どもの仕事には非常に前提条件が多いことは、御想像の通りであります。ことに、新聞紙上等においてもたびたび報ぜられておりますから、むろん御承知のことと存じますが、どうしてもこの前提条件解決しないことには私どもの道ができないわけで、その一番大きなものは、現在東京都において必死の努力を御傾倒になっておる漁業権の問題、また、そのほか官庁の移転問題等もございます。ちょうどこの国会周辺を私とも通りますので、皆様議員方宿舎等移転がまず先立つ、しからずんば道ができないというような数々の前提条件がございますが、この点については今それぞれの関係先と緊密な連絡をとって御努力願い、また、私どももできることはお手伝いするという現状にあるのでございます。  以上、大体羽田さんの御質疑に対してお答えいたしました。
  9. 羽田武嗣郎

    羽田委員 ただいまのお話によりますと、国会周辺の問題、あるいは羽田国際飛行場から上野入谷まで行く一号線の漁業権の問題というのが一番重大なように承ったのでありますが、私は、何と言っても、羽田の空港から銀座一丁目の都心に入り、上野入谷に入るところの一号線の問題が一番大事だと思います。現在、羽田飛行場から都心までは一時間から一時間半くらいかかります。もし一号線が完成しますと、都心まで十五分か六分くらいで入ってくる。代々木選手村にも、二十分もあれば、羽田に着いた選手諸君あるいは外国から来た観客人たちが十分到着できるというような、実に快適な道路になると私は思うのでございます。そこで、今東京都が漁業権の問題で必死の苦心をされておるというお話でございますが、あなたからでなくて、ほかから承りますと、たとえば、羽田のそばの海老取川のところに二百メートルくらいのトンネルを作るとか、六つはかりの橋梁漁業権のある埋立地に作らなければならない、こういうようなお話でございますが、これらは、いずれも東京港湾地域全体の共同漁業権あるいは区画漁業権補償問題が片ずかなければ、このトンネルや橋をかけるために地質調査をするためのボーリングをするとかいうようなこともできないような事情にあると思うのでございます。  そこで、私承りたいのでございますが、これは東京都の臨時内湾漁業対策本部長遠藤さんにお尋ねをいたしたいのでございますけれども漁業権交渉経過並びに今後の見通しについて簡単にお答えをいただきたいと思います。
  10. 遠藤博

    遠藤参考人 私、東京都の臨時内湾漁業対策本部長であります。ただいまの御質問に対しまして概略経過を申し上げます。その後に若干見通しを申し上げたいと思います。  高速道路に関連いたしまして、漁業権補償、その前に埋め立ての問題があるわけであります。こういった問題に対しまして、漁民側におきましては、こういう個々の問題をあわせまして内湾全体でいろいろな問題を提起するから、それに対して都は総合的な対策を立ててくれ、こういうことを申してきておるわけであります。これに対しまして都は、三十四年の暮れに内湾対策審議会というものを設置いたしまして、三十名の学識その他この方面の経験のある方、さような方をもって構成いたしまする審議会において慎重審議をいたしました。そして大体の対策骨子というものを昨年の暮れに御答申いただいたわけであります。これに基づきまして、都においては実施方針というものを立てまして、これによって漁民側とただいま折衝を重ねておるわけであります。漁民側におきましては、大体四千世帯でありますが、四十八人の代表を選んでで参りまして、これと九月四日以来三回委員会を重ねて参っております。第一画、第二回におきましては、大体の概括的な方針につきまして御説明申し上げました。第三回目は、さらにそれをごく詳細に説明したものよりましていろいろ当局方針説明するとともに、御質問なり意見を伺ったわけであります。これに対しまして、漁民側は、自分らの意見は、今のところでは漁民側全体としての意見にまとまってないから、すみやかにこれをまとめて都と交渉いたしましょう、しばらく時間をかしてもらいたいということで、ただいま漁民側だけで十二日あるいは十八日に会議を重ねて参ってきておるようであります。その結果、漁民側におきましても、四十八人という交渉委員では、あまりにも数が多過ぎて、話がなかなか進捗しない、そこでこれを二十名程度にしぼりました。と申しますのは、十六部落でございますから、それから代表を一名ずつ出しまして、その少委員会でもって都と協議しよう、こういうことに相なっておるわけでございます。ただいま問題になっておりまする一番大きな問題——今の高速道路一号線の問題、あるいは外郭堤防の問題、こういう緊急な事業につきましては、すみやかに漁民了解をいただきまするようにいろいろ働きかけておるところでありますが、漁民側におきましても、初めはボーリングとか地質調査という問題にしぼっても、それに続いて工事が始まるわけでございますので、少なくとも、早い機会金額等をきめまして具体的な補償方策が示されない限り、回答はむずかしいという空気のようであります。しかし、これから申しまするように、だんだん小委員会にしぼられましたので、そういう面の話も進捗し得る、かように考えております。何とか十一月一ぱいにはそれをまとめたい、せっかく努力中でございます。
  11. 島村一郎

    島村委員長 この際ちょっと申し上げますが、問もなく本会議が開かれますので、参考人各位には御多用中まことに恐縮でございますが、本会議終了後直ちに本委員会を再開して、ただいまの議事を継続することとし、この際、暫時休憩いたします。    午後一時五十八分休憩      ————◇—————    午後四時二十七分開議
  12. 島村一郎

    島村委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  この際、参考人出頭要求の件についてお諮りいたします。  すなわち、オリンピック東京大会準備促進に関する件について、東京交通局高速電車建設部長小倉宏三君を参考人として決定したいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 島村一郎

    島村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。      ————◇—————
  14. 島村一郎

    島村委員長 オリンピック東京大会道路交通対策の問題について引き続き質疑を続行いたします。羽田武嗣郎君。
  15. 羽田武嗣郎

    羽田委員 先ほど本会議のために私の質問が中断をいたしましたが、遠藤漁業対策本部からなる御苦心の点を承ったのでございます。  そこで、神崎首都高速道路公団理事長お尋ねをしたいのでございますが、羽田飛行場から海老取川、また六つの橋梁を経まして都心に乗り入れるための高速道路を建設するために、一体どのくらいの時間を要するのかということを承りたいと思います。
  16. 神崎丈二

    神崎参考人 今御質疑の点でありますが、いかに急いでも、常識的に考えて、大体測量設計に三カ月から四カ月かかる、それから実際の工程は、二年半というのが最短工程ではないかと思うのです。これはむろん、いわゆる準備期間とか、あるいは二年半の長い間に見舞います台風期の危険とかいうものは一切入れてない勘定でございます。従って、測量設計を入れての、実際の工程は二年九カ月とお考え願えれば、これは最短期間であると思います。ことに、今お話の一号線の最後の場所ですが、羽田空港に取りつくところに海老取という川があるのであります。その川面を通行する船のために、どうしても隧道でいくよりほかに方法がないのであります。これが非常に難工事で、ただいま申し上げた二年半というのは、この隧道にかかる全工程でございます。従って、ほかの場所は三カ月くらいの余裕はございます。しかし、海老川のところだけは二年半というのが最短のところで、何らのゆとりがないのです。
  17. 羽田武嗣郎

    羽田委員 二年九カ月というと、ちょっと数字は正確にあれしませんが、大体三十九年の六月に完成する、こういうふうに考えてよろしゅうござていますか。
  18. 神崎丈二

    神崎参考人 三十九年の六月というのは、もう今日すでにかかっていなければ出てこない数字です。今申し上げた測量設計に三カ月から四カ月、それから工程に二年半にいうことになりますと、かりに本年の十二月の初めに漁業権が妥結されて少なくとも測量に着手されるということに相なれば、それでもう三十九年の九月一ぱいということに相なるわけです。
  19. 羽田武嗣郎

    羽田委員 十一月の終わりに漁業権の問題が解決をいたして、十二月の初めにボーリング測量を始めて、三十九年の九月にでき上がるというお話でございますが、そうすると、十一月の末日まではどうしても漁業権の円満な解決を見なければならぬ、こういうところに追い込まれて参ると思うのでございます。世界各国から集まってくるオリンピック選手並び観客に快適な道路を提供して、東京ないし日本の第一印象をよくして、オリンピック東京大会成功に導いて、国際親善に役立つとともに、三十九年のオリンピックを契機にいたしまして世界からの観光客をうんとふやす、また、この機会を逸したならば、わが国の産業、経済、文化等飛躍的発展を遂げようとする絶好の機会を失うことになる、こういうふうに考えるのでございます。この意味において、漁業組合との間に補償問題を早期にめどをつけることが最大の眼目になって参っておると思うのでございます。先ほどの遠藤本部長さんのお話によりますと、大体総体の金額を示して具体的の方法を示したならば、十一月一ぱいにはまとまる見込みが立っておる、こういうお話があったわけでございますが、十六組合もあり、四千戸からの漁業者がありまして、しかも、東京という内海でございますから、日本一番の最高補償を出せということを漁業者が言っておる、こういうような状態でございますから、この十一月の終わりまでにはたして妥結ができるかどうかということについて、非常に疑問を持っておるわけです。しかし、どうしてもこれはやらなければ、今度の東京オリンピック大会に外国から入ってくる第二印象に非常に重大なことになると思うのでありまして、オリンピック大会というものは国民的な祭典ではございますが、同時に、将来日本が伸びていくというために重要なことである、こういうふうに私は思うのでございます。そういう意味において、羽田から都心に乗り入れる第一号線だけは、何としてもオリンピックに間に合わしていく、こういうことが絶対必要だろうと思うのでございます。そういう意味において、漁業権の問題は非常なそろばんづくであり、しかも、祖先伝来のノリとか貝とか魚とか、こういうような漁業権を失う諸君の立場も考えてあげなければなりませんし、また国策としてのオリンピック道路を作る、こういう二つの立場を四十人の漁業権者によく話して、そうして誠意を尽くしてオリンピック東京大会の意義を説き、どうしても十一月の終わりまでには解決しなければならぬということを真剣におやりいただかなければならぬじゃないか。対策部長あるいは港湾局長のお手元でおできになればけっこうでございますが、もしできないような場合においては、何としてもやはり東知事がみずから乗りだして、情熱を込めてこの解決に乗り出していくということが、このオリンピック大会成功に導くかどうかの一番のかぎではないか、こういうふうに私は思うのでございまして、東知事さんは、きょうは陛下に随行されて御出張でございますから、おいでになることはできないようでございますが、東京都の遠藤本部長さんからこの点は一つよくお伝え願って、あなたができぬときは、東都知事、あるいは帰村委員長、あるいは洋島会長にも乗り出してもらって、本気で片づけなければならぬ。そうしなければ重大な問題になるのじゃないか、こういうふうに思うのでございまして、この点についてあなたが、この十一月の交渉をこれからも本気になって——今までも本気になっておやりになっていらっしゃいますが、これから毎日々々そのことに専念していただいて、そして十一月の半ばくらいにできないというときになったら、やはりそういう方々の援助を得て、四千名の漁民の諸君の了解を得る、そうしてまた、金額についてもできるだけの金額をお出し願って、そうして妥結をすることに最善の努力をお払いいただきたいということを切にお順いをいたしておく次第であります。  それから、次には国鉄当局お尋ねをいたしますが、オリンピック東京大会に伴って東京近郊の輸送対策はどうなっておるか、磯崎常務理事お尋ねをいたす次第であります。
  20. 磯崎叡

    ○磯崎説明員 ただいまのお尋ねの、今回のオリンピックに対する国家としての輸送対策につきましては、大体、過般のローマのオリンピック並びにその前のオリンピック等の実績をいろいろ検討いたしております。一番の問題は、開会式当日約十万というふうに見ておりますが、十万のうち約八割、八 〇%が国鉄を利用するであろう。これは競技を中心とする、今東京都で考えておられるほかの交通区間の規制等も検討いたしますと、約八制が国鉄になるだろうと思います。そういたしますと、約八方であります。八万のお客さんが集合する場合は大体二時間でございますが、解散する場合は、大体三十分ないし五十分のうちに解散させなければいけないということを念頭に置きまして、現在具体的な計画を立てております。利用する駅は、信濃町並びに千駄ケ谷の両駅でございまして、両駅でございまして両駅とも現在の設備を相当改良する予定であります。これは大体三十七年度予算に計上いたしまして実施いたす予定であります。すでに昨年メーデー、五月一日の日に、約五時間で三十万人の輸送を行ないました。それから過般のアジア・オリンピック大会にも、開会式当日約八万の輸送をいたしました。相当経験も持っておりますので、十万がよほど大きなスケールにならない限り、私どもとしては十分お引き受けするだけの自信を持っております。そのためには、一応現在の電車を二分半間隔で十両編成という具体的な案まですでに作っております。ただ一つ、これはむしろオリンピック委員会の方にお願いする形にもなりますが、開会式の当日の曜日であります。過般のローマ・オリンピック大会は木曜日でございます。御承知の通り、中央線は現在非常な通勤ラッシュでございます。ローマのオリンピック大会のごとく、木曜日の午前九時開会というようなことになりますと、中央線を現在利用する通勤客と、約十万の人の足と完全に重なるわけでございます。従いまして、私どもといたしましては、どういう関係でその曜日がきまるかよく存じませんが、なるべくウイークデーを避けていただきたい。少なくとも開会式の日だけはウイークデーを避けていただきたい。できれば日曜、祭日にしていただきたい。もし、外国その他の関係あるいは慣例その他の関係でどうしてもできないということになれば、九時開会というのは物理的にこれは不可能でございますので、開会を十一時なり十二時におくらして、そうして朝の中央線のラッシュと重ならないようにしていただきたい。もし重なりますと、大体二十二、三万のお客さんが中央線を上下することになる。これはもうほとんど物理的に不可能に近いことであります。従いまして、どうか開会式の曜日だけは十分今から検討していただきまして、できるだけ日曜日あるいは祭日、あるいはどうしてもウィークデーになるならば、時間を繰り下げていただきたい。しかしあまり繰り下げますと、今度は夕方のラッシュにかかります。大体夕方のラッシュは五時からというふうに考えますので、その点、開会式の所要時間等も十分御検討願いたい。現在事務的にお話しておりますのは、大体十一時半から四時ごろ解散というふうに伺っております。それならは十分お引き受けできますが、ただ、それがそれより時間が早くなったり、あるいはウィークデーになったりすることのないように、十分御検討をあら、かじめ願いたいというふうに考えております。その他の点につきましては、その付近の輸送は十分現在の輸送力でやって参れる自信を持っております。  簡単でございますが、御報告をいたします。
  21. 羽田武嗣郎

    羽田委員 大へん用意周到なる御答弁をいただきまして、ほんとうにありがとうございました。どうぞ津島会長も、開会日の問題も、ただいま磯崎さんからお話の点をよく御参酌をいただきまして、今から開会日なんかについて日曜日、祭日というようにそううまくいくかどうか知りませんけれども、そうでなかったならば時間をずらしていくというような、しかも夕方の時間にぶつからないようにしていくというような御考慮を、今から一つ周到なる計画をお立ていただいて、国鉄当局の輸送が非常に円滑にいって、世界から来た諸君も非常に感心をする——ローマのときには、私も行きましたけれども、かなり混雑をいたしましたが、非常に感心をするというように一つ御配慮をすでにきょうからお願いいたしておく次第であります。   次には地下鉄の問題でありますが、帝都高速度交通営団としては、オリンピック東京大会に備えて、三十九年秋までに完成予定計画をどういうふうにお立てになっておるか、牛島総裁にお尋ねをいたします。
  22. 牛島辰弥

    牛島参考人 地下鉄といたしましては、現在着工いたしておりまする新線は、中野坂上から荻窪に至る線でございます。この線につきましては、この十一月の一日に阿佐ケ谷まで開通をさせます。また荻窪につきましては、明年の一月末までにはこれを開通させるつもりでございます。これによりまして、昨年国鉄の中央線が非常に冬季混雑いたしましたが、一月末までに開通いたしまして、非常に緩和されることになると思います。この計画は、私どもとしましては非常に工程努力いたしまして、予定より二カ月早く開通さしたわけでございます。  さらに、これは支線になりますが、方南町から富士見町に至る区間は、明年の三月に開通いたします。  もう一つ着工いたしておりますのは、都市計画の二号線でございまして、これは北千住から上野通りまして人形町を経由し、市場通りを築地に出まして、歌舞伎座の前から日比谷、霞ケ関、それから神谷町を通りまして霞町、それから恵比寿に至りまして、東横線の中目黒に至る線路でございます。これは全長二十一キロございまして、現在、南千住から仲御徒町まではすでに開通いたしております。北千住−南千住間、さらに仲御徒町から人形町に至る区間、これは明年の春には開通し得る状態になっておるのでありまして、さらに人形町から茅場町、築地を経まして歌舞伎座の前の東銀座に至る区間につきましては、すでに工事を着々と進めておる状態でございます。東銀座から霞ケ関の問につきましては、東京都都市計画との関係もございまして、目下協議を行なっておるのでございます。霞ケ関から神谷町を経まして恵比寿に至る区間、さらに中目黒に至る区間につきましては、すでに設計もでき上がりまして、それぞれ鉄道法による手続その他申請を行なっておるのでありまして、恵比寿より霞町に至る区間につきましては、すでに請負工事にも付しておるような状態でございます。これらの線につきましては、三十八年の秋までには開通し得るように努力いたすつもりであります。ただ、この線は、でき上がりますと、東武鉄道の北越谷から北千住を通りまして東武鉄道の線が都心へ直通して参るわけであります。また、中目黒におきまして東急線と直通運転を行ないますので、日吉から都心まで直通運転をする計画にいたしておるのであります。  その他、都市計画五号線につきましては、都市計画五号線は、中野より深川、江東の東陽町に至る本線と、大手町から下板橋に至る分岐線とに分かれておりますが、これらにつきましては、ことに中野−東陽町間につきましては、中野におきまして国鉄の中央線と直通連絡いたしまして都心に入れる計画のもとに、国鉄との規格その他の打ち合わせも終わりまして、現在、高田馬場から九段下に至るところの線路につきましては、すでに設計も終わりまして申請をいたしておる状態でございます。これにつきまして、地方鉄道法第四条の許可を得次第、建設省御当局にも申請をいたしまして、本年度中に着工をいたしまして、この線は三十九年度中には完成をいたすように努力いたしたいと存じております。  現在、オリンピック関係の線路といたしましては、私の方といたしましては、現在すでに開業いたしておりまする渋谷−浅草間の都市計画三号線でございますが、この線の増強につきましては、鋭意努力いたしておる次第でございます。さらに、この渋谷駅の実際の乗降人員が非常に多いのでありまして、本年、最近の調査によりますと、十万五千人程度の一日の乗客があるわけでございまして、これがために、朝のラッシュ・アワー等におきましては非常に乗車効率が高いような状態でございます。さらに、赤坂見附の駅におきますところの乗客の混雑、乗車効薬も非常に高いような状態でございますので、この三号線を私どもオリンピックまでに輸送力を増強いたすつもりでございますけれども、それで間に合いません場合には、どうしてもこの二号線によりまして、二号線を一刻も早く完成いたしまして、中目黒から、朝のラッシュの東横線、東急の本線の旅客を直接都心に入れるということが非常に大切なことであると思っておる次第でございます。
  23. 羽田武嗣郎

    羽田委員 第一号線から第五号線まで詳細なお話を承ったのでございますが、そのうちで二号線が一番問題であろうと思うのでございます。ただいまのお話だと、東銀座から霞ケ関までの間が、東京都の都市計画と話し合いがつかないというお話でございますが、途中が抜けてしまって、北千住から東銀座まで来、また霞ケ関から中目黒までということであると、これは完全に画竜点睛を欠くというか、肝心かなめのところの中途が抜けてしまうということになるのでございますが、それについて、一体東京都の都市計画と地下鉄当局がいつごろからその交渉を始められておるのか、どのくらいの時間がかかっておるかを承りたい。
  24. 牛島辰弥

    牛島参考人 この点につきましては、すでに三年くらい前から都市計画と話し合いをやっておるのでございます。それで、話し合いの内容と申しますか、私ども計画といたしましては、皆さん御承知の通り、三号線の銀座の駅と四号線の銀座の駅がございますが、これを東西に結びまして、この線路の下に新しい二号線を入れまして、この間にプラットホームを作りまして総合駅を作りたい、こういうことでございます。これに対しまして、都市計画の方の構想としましては、日比谷方面から三原橋に至る区間の地下に自動車道を作る、その自動車道は、ちょうど私の方の総合駅にする地下一階の面を自動車道にしよう、こういうお話でございまして、ここ三年程度いろいろとお話し合いを続けておる次第でございます。
  25. 羽田武嗣郎

    羽田委員 まあ三年越しにわたる長期の論争をしておる。まだ見込みは立っておるか立っておらぬか知りませんが、とにかく三年越しに論争をしておるということは、役人仕事として少し長過ぎはしないか。これは私鉄の免許なんかのこともありますが、少なくとも一年か一年半くらいで  東京湾の漁業交渉というような民間との話し合いとは違いまして、お役所あるいは営団の立場お話でございますから、三年もということは少し長過ぎる、これは私はほんとうにそう思うのでございます。  そこで、これは警察庁保安局の富永参事官にお尋ねをいたしたいと思いますが、オリンピックのような場合に、東京の一番繁華街の銀座四丁目を中心として自動車を一切通さぬというような強力な規制が一体できないものかどうか、そういうような構想をお考えになっておるかどうかということをまず承りたいと思います。
  26. 内海倫

    内海説明員 富永参事官は所用で席をはずしておりますので、警視庁の交通部長でありますが、私からお答えさせていただきます。  ただいまの銀座四丁目等におきまして自動車を一切通さないという問題でございますが、実は私ども現在の東京都内の交通状況を見まして、少なくとも東京都心中の都心であります銀座等を中心とする一定地域につきましては、現在すでにある程度の規制を行なっておりますけれども、それでもなお交通の混雑というものははなはだしい状態になっておりますので、さらにその交通規制を強化しなければならないという観点から、実は目下きわめて慎重な、材料を集めましての検討を実施中でございますが、ただ、自動車の通行を全部とめるという問題になって参りますと、その影響いたしますところも非常に大きくなりますので、どこまでの規制をするかという限界を設定する上におきまして、諸般の検討をした後でないと、容易に結論を出しがたいのであります。ただ交通問題だけから見ますと、ある場合におきましては自動車の通行等を規制するというような声も出て参るのでございますが、それ以外の条件も考慮しなければなりませんので、今私直ちにその点についてのお答えを申し上げるだけの確信を持っておらないのでございます。同時に、一言あわせて申し上げておきますと、あそこは今電車か通っておるわけでありますが、この路面電車の問題等もかね合いまして、道路利用という面からの自動車交通の問題もまた問題になって参りますので、そういう点になりますと関係する方面も多くございますし、総合的に対策を検討いたさないと、なかなか結論が、今直ちには私確信を持って申し上げ得ないのであります。
  27. 羽田武嗣郎

    羽田委員 ただいま内海警視庁交通部長の御答弁にもございましたが、三年先のことでございますから、それは無理ないことでございます。東京都に首都交通対策審議会というのがございまして、その答申が先般出されておるのでございます。それによりますと、将来の首都交通の根幹は地下鉄である、地下鉄を都内全部に張りめぐらして、路面電車を漸減して、補助交通機関としてバスとかタクシーをもってすべきである、こういうふうに地下鉄の将来に対して非常に希望を寄せておるのでございます。世界の一流国家の首都においても、いずれも地下鉄というものが今日は主要なる市民の交通機関になっておることは、言うまでもないところでございまして、交通対策審議会がこういう答申を出したということは、もっともな話であると思うのであります。  そこで、牛島総裁にお尋ねいたしたいのでございますが、銀座を中心とする東銀座駅、あるいは銀座駅、西銀座駅という、二号、三号、四号の連絡のために、地下道で連絡して総合駅を作ろう、こういうお話でございますが、この地下道は、大体オリンピックというか、昭和四十年ごろの想定でけっこうでございますが、一体どのくらいの人が通行するのかということをお尋ねいたしたい。
  28. 牛島辰弥

    牛島参考人 私どもの想定では、昭和四十年に、この三駅間に乗りかえをするのが一日約五十八万人程度あるという計算をいたしておるわけであります。さらに、数寄屋橋より銀座に至る問の地下一階を一般の通路に開放いたしますので、これを利用する方を入れますれば、一日に約七十万人の人になるのではないか、こう考えております。
  29. 羽田武嗣郎

    羽田委員 乗りかえに五十数万、そして七十万という人が昭和四十年には通行が予想される、こういうお話でございますが、そうすると、もし東京都の地下道かできて、連絡の総合駅というものができない場合においては、各線が分断せられた形になりまして、今度は乗りかえの五十数万の人が路面に出て、雨に降られながら、雪にたたかれながら乗りかえをしなければならぬ、路面もまた非常に混雑してくる、こういうふうに考えますが、それについてはどうでございますか。
  30. 牛島辰弥

    牛島参考人 もしも地下に自動車道を作ると仮定いたしますと、地下一階の面を使います。それに壁が両側にあるので、地下一階は使えなくなります。従って、南北と申しますか、その歴にさえぎられた方面の通行はその面ではできない。従って、それをもう一つ下に下げなければいかぬという問題があります。ところが、それを地下二階の血に下げるといたしますと、階段の広さ、幅の問題とか、あるいは現在あすこの道路の地下に入っております埋設物がたくさんございます、そういう埋設物を共同溝のようなものを作って地下二階に入れるということになります。従いまして、この地下二階というものが旅客の通行に非常に不便なものになりはしないか。従いまして、乗客は路面に出て歩く人もふえてくると思います。また、地下の自動車道を作りますと、現在ございます銀座駅、西銀座駅両方とも大改造を行なって参らなければなりません。これに伴いまして旅客の取り扱いというものも、現在でも困っておりますのが、さらに階段の位置、階段の幅その他から非常に混雑をして参りまして、ラッシュの場合等におきましては非常に安全を心配しなければならなくなりはしないか、こういうふうに考えておるのであります。
  31. 羽田武嗣郎

    羽田委員 そうすると、東京都の計画する都市計画による地下道ができると、地下二階に下げなければならぬ、そのために、駅の改造また埋設物等のいろいろな関係からお客に対して非常な不便になってくる、こういう大体のお話だと思うのでございます。私、これはしろうとの個人的な見解でございますが、三十九年あるいは四十年というふうにだんだんときがたちますと、東京都の自動車が、先ほどもお話がありましたように非常な数になってくる。しかも、日比谷から三原橋に至る地下道というようなことになってくると、出動車が殺到してきはせぬか、そういうことになると、自動車の排気の問題が出て参って、あるいは窒息死をするような者も現われてくるのではないか、こういう危険も感ぜられるのでございます。そういう意味で、私としては、やはり地下鉄を利用する大衆という点に重点を置いて、自動車というような  これは個人の自家用なり、あるいはタクシーでございますが、一つの車にはごくわずかの人しか利用しておりませんが、そいうようなものの便益をはかって、地下鉄を利用する七十万という諸君に非常に迷惑がかかるというようなことは、東京都の交通計画からいって、まことにまずいことじゃないかというふうに思うのでございます。これは東京都からもおいでになっておりますので、山田首都整備局長にもお話を伺っておくのがよろしいと思いますが、ただ、この委員会で三年越しのものをまたここで繰り返してもらってもまことに意味がございませんで、その三年越しのものを早く断ち切って、そして一本化していくという体制のために質問をいたしておるのでございますから、山田局長にはあえて質問をいたしませんが、とにかくそういうわけでございまして、地下鉄という新しい時代の東京都の交通機関、こういうものに重点を置いていくということが何よりも必要であり、あるいはまた、先ほども警視庁の交通部長からお話がございましたが、まだ十分案を練っていないというお話でございましたけれども、もし必要な場合においては、日比谷から三原橋までは自動車を規制して通さぬというようなことをして、ほかの線を利用させて東西の自動車交通に当てるというようなこともできると思うのでございまして、そういう意味で、私はやはり地下鉄に重点を置いていくべきであるというふうに考えるのでございます。これは私ただ単なるしろうと考えであり、三年越しの論争に対して、しろうとが結論を与えるというような僭越な意味ではございませんが、とにかく、そうことが首都の一番中心部の交通対策として必要ではないか、こういうふうに私は考えておるのでございます。、  そういう意味から申しまして、牛島地下鉄総裁に承りたいのでございますが、東銀座から霞ケ関線を完成するために一体どのくらいな時間が必要であるか、それを承り、三十九年の秋のオリンピックに問に合うように、逆算していつごろまでに着手をしなければならぬかということをお尋ねいたしたいのでございます。
  32. 牛島辰弥

    牛島参考人 東京都とは、先ほど申しましたように長い月日をかけましていろいろと協議をしておるのでございます。私も、この線の完成がオリンピックよりおくれるということを非常に心配いたしまして、いろいろ検討をいたしました。それで、現在、東京都と私の方と、それから建設省、運輸省、首都圏の方等相集まりまして、すでに先月より、今月末までに結論を出すように、いろいろと技術的に、また運輸上の問題等につきまして協議を行なって参っておる次第でございます。これには、首都圏の整備委員の金子さん、あるいはまた、元大阪の電気局長をやられました橋本啓之さん、あるいは建設省におられました都市計画の松井達夫さんの三人の方も一緒に入っていただきまして、この結論を出すように目下いろいろお願いをいたしておる次第でございまして、私どもといたしましては、この委員会と申しますか、ここにおきまして地下の自動車と総合駅、これを面立してやるということはなかなかむずかしい、不可能に近い、こういう考えのもとにいろいろ御説明をして参っております。これらはやがて結論といいますか、その協議の集約ができると思っております。従いまして、この十月末までにその結論を出しまして、私どもとしましては、十二月の末までに設計を完了いたしまして、運輸省、建設費に申請の手続をいたしたいと思っております。従来の例からいたしますと、申請しましてから相当長い時日がたちますが、こういう協議をして了解の上でできた設計でありますれば、早く手続を進めていただけるものと私どもは期待いたしておるのでございますが、それによりまして明年の五月には着工しなければいけないと思っております。明年の五月に着工いたしまして——どういう結論になりますか、私どもは両立することは非常にむずかしいと思っておりますが、私どもの総合駅の案でありますれば、それより二十七カ月かかるのです。従いまして、昭和三十九年の七月末までには地下鉄を完全に開通させたいと考えております。従いまして、本年中に設計が完了し諸般の手続が終わりまして、明年五月に着工いたしますれば、三十九年の七月末までには開通させることができる自信を持っております。
  33. 羽田武嗣郎

    羽田委員 ただいまのお話によりますと、建設省、運輸省、首都圏整備委員会、交通営団並び東京都と、この五者の間においてせっかく協議を進め、さらにまた、金子、橋本、松井というようなその道の専門家がお入りになって御相談をなすっていらっしゃる、十月末には結論を出される、こういうお話でございますが、十月も月末に迫っておりますから、すぐにそういう結論が出ると思いますが、これについて計画局長はその十月末までにお出しになれる御自信がございますかどうか、一つ承りたい。
  34. 關盛吉雄

    ○関盛政府委員 ただいまお尋ねのございました計画につきましては、もとより前々からの懸案でございまして、昨年以来、ただいまお尋ねのように、オリンピック計画に伴いまする東京都内全体の建設省関係道路を初めとする諸般の事業予定通り進むための協議会というものに、大臣も出られ、東京都は知事、それからここにおいでになります神崎さんの方も出られまして、大体昨年の秋以来二カ月おきぐらいに集まりまして、今日まで進んで相談をしておる状況でございます。その中におきまして、この地下鉄問題と、いわゆる銀座、日比谷方面交通問題、これについての話が出たわけなんです。もとより、首都高速道路計画を都市計画として公団が実施することになりましたときにおきまして、三宅坂から三原橋方面の東西交通に対する対策いかんということが、あの当時におきましてはペンディングになっておったのでございます。今回申し上げております銀座を中心とする東西交通という問題は別にいたしましても、現在の銀座から三原橋方面の市街地の土地利用の現況というものは、おおむね二階半くらいの高さの建物の土地利用の状況でございまして、従って、これが将来五階程度の規模にならざるを得ないだろうというふうなことが、都市計画上、土地の利用関係からいたしまして考えられます。そういたしますと現在の道路率ではとうていもの足りないのじゃないか、従って、そこへ集まって散っていくところの交通、こういう交通に対する対策は、市街地の再開発との見通しにおいて、地下鉄工事の開始と並んでどのようにその対策をとるべきかということが、ここ当面の問題になります。今総裁からもお話がありましたように、ゆっくり検討しておっては間に合わない、そこで、先月の下旬から毎週専門家にも出ていただきまして、この問題は、運輸省、建設省の問題であり、また東京都の大問題でもありますので、それぞれの両省は、大臣にまでお答え願い、次官同士で話し合い、また東京都の副知事も参画されました協議会を作りまして、そして十月までに結論を出し、地下鉄は地下鉄の要請する工事の工期が間に合うように今鋭意検討中でございますので、御三人の方々に裁判官になっていただきまして、いろいろ技術的な問題初め諸般の問題は今検討いたしておりますので、お話のような御心配を早く解決をいたしたい、そして都会の交通関係というものを早く見通しのできるようにいたしたい、こういうふうに、建設省といたしましても運輸省と相談いたしまして進んでおります。
  35. 羽田武嗣郎

    羽田委員 ただいま関盛局長からお話がございまして、非常に急いでやっておられるようです。先ほどの牛島総裁からのお話だと、総合駅にすれば二十七カ月かかって、三十九年の七月末にようやく完成をする、これが総合駅でないような場合においてはずっと日数を要する、従って、オリンピックには間に合わない、こういうお話がございましたが、一つその辺もよくお考えをいただきたい。ことに一番問題であるのは、何といっても排気の問題だと私は思います。とにかく、あそこの大通りにうんと自動車を詰め込んだら、排気という問題がもう全然解決できないのじゃないか、赤ん坊なんかは窒息して死んでしまうだろうということを私は非常に心配いたしておるものでございます。そういう点も一つよく御考慮いただきまして、十月末には結論を得て、地下鉄が円満に工事が進行できるようにしていただきたい、こういうふうに切に希望をいたしておく次第でございます。  それから、最後に中村建設大臣お尋ねをいたすはずでございましたが、ちょうど本会議後、縦貫自動車道路審議会にお出になっておるということで、おいでがいただけないのでございますから、関盛局長に一つ大臣にかわって責任ある答弁を願っておきたいと思うのでございます。  それは、まず第一に、オリンピック組織委員会代々木決定をした跡始末の問題でございます。朝霞選手村をワシントンハイツ変更したことに伴って、既定の道路計画というものはどういうふうにやっていくのか、すなわち、過般の本委員会においても、もし選手村が変更した場合には、政府東京並び埼玉県及び地方自治団体に対する既定の道路計画に対しては群処すべきである、こういう決議がなされたことは、御承知の通りでございます。先ほど津島会長から承りますと、一昨月、ボート・コースも戸田に正式にきまった、それから射撃場も朝霞変更を加えないということがきまった、こういうお話でございます。従って、埼玉県の朝霞あるいは戸田ということについては、これは既定の道路計画をやはり遂行していかなければならないじゃないか、こういうふうに思うのでございます。  最後でございますから、ついでに申し上げておきますが、第二には、代々木選手村の周辺道路計画はどうなっておるか、これは東京都の知事あるいは都議会においても非常に苦心をしまして、それで朝霞から代々木に変わったいきさつもございまして、この点については東京都から強く要望をされておるようでございますが、これらの代々木選手村の周辺道路計画、こういうことについてはどういうふうになっておるか、東京都の要望通りにおやりいただけるかどうかということを、大臣にかわって局長から御答弁いただきたいと思います。
  36. 關盛吉雄

    ○関盛政府委員 ただいまお尋ねになりました選手村の位置の変更に伴いまする条件等につきましては、内閣の審議室におきましてすでに閣議了解を経ておるわけでございますが、そのうちの道路部分についてお尋ねがあったわけでございます。道路につきましては、いわゆる選手村の変更がありましても、既定の道路計画推進をするということが一つの原則になっております。さらに、選手村が代々木に設置せられることに伴いまして、新たな道路計画を実施しなければならない事態になったわけでございますが、この点につきましては、東京都からは、それぞれ今から現実に工事をやりまして、かつ所定の時期までに間に合うという建前で——不十分ではありますけれどもという前提でございますが、所要の関係道路の立体交差あるいは代々木選手村に充てられる場所、これは選手村が終わりますと森林公園になるわけでございますが、その中をいわゆる東西に通過いたします道路の既定の都市計画を構造上変更いたします問題、これが街路関係ではおもなる三点であるわけでございますが、こういったものに関係する問題につきましての御要望と、首都高速道路の一部に新たにランプ・ウェイを選手村の北端に設置する問題、これらの問題につきましては、いずれもその内容について、われわれの方といたしましては、道路整備五カ年計画の一部になるわけでございますので、これの、実現ができるように目下検討中でございます。閣議の線におきましても、それを認めまして、関係方面と十分折衝して、できるようにするという方向で政府方針がきまっておりますことを申し上げて、御了解をいただきたいと思います。
  37. 羽田武嗣郎

    羽田委員 私の質問はこれで終わるのでございますが、数えてオリンピックの開催日まで千五、六十日しかございません。そういう意味から、先ほどの羽田からの第一号線及び地下鉄の問題——建設省のただいまの御答弁によりますと、これは完全に実現が可能で、この点は五カ年計画でございますので、正確にちゃんとやれることは私どももかねて心得ておりますから、そういう点はございませんが、とにかく、羽田漁業権の問題を一日も早くおやりいただくということと、先ほどの東銀座−霞ケ関間の問題について今月中には、ぜひとも一つ結論をいただきたいことを切にお願いし、ほんとうに交通のためにオリンピックというものが画竜点睛を欠かないように切に希望して、私の質問を終わる次第であります。
  38. 島村一郎

    島村委員長 田中榮一君。
  39. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 時間もだいぶおそくなりましたので、私は簡潔に質問をいたしたいと思います。  今回のオリンピック東京都に招致したという意味は、私は三つあると思のであります 一つは、戦争後、日本の民族というものは真に平和を愛好する民族である、しかも、戦争によって全く廃墟に帰した日本首都を初め各地の都市は、かくのごとく友邦の協力と援助によって目ざましく復興して、現在、極東における雄として、産業方面においても、あるいは文化方面においても、あらゆる方面において日本が活躍しているということをオリンピック機会日本のほんとうの姿を世界に十分に知らせたいというのが、私はオリンピックの唯一のほんとうの目的ではないかと考えております。  そこで、これを精神方面と物質方面に分けるのでありまするが、まず第一に、精神方面におきましては、戦争後青年の道義が非常に頽廃いたしまして、われわれは毎日、頽廃し、また非常に困った姿を現実に見ておるのでありまするが、この道義が地に落ちた精神方面を何とかしてここで復活して、真に日本の力強い、将来日本を背負って立つ国民たるべき青年諸君に奮起をしてもらいたい、そのために、オリンピック招致して、日本の九千万国民の日の前で日本のりっぱな姿をお見せするというのが、私は一つの精神方面じゃないかと思うのであります。そこで、オリンピック日本招致した場合におきまして、われわれは多額の国費を費やし、多額の地方費を費やして、りっぱな首都を建設し、また文化方面の設備を建設するのでありまするが、それとともに、これだけの犠牲を払ってオリンピック招致するのでありますから、われわれのほんとうの気持を申しますならば、日本選手日本の国民の前で活躍していただくのでありますから、りっぱに活動していただいて国民の期待におこたえ願いたい。それには、ここにいらっしゃる社会党の阪上安太郎先生は、かつてロスアンゼルスあるいはベルリンにおきまして水泳選手として相当活躍された方でありまして、わが委員会にこうした世界のヒノキ舞台を踏んだ選手がおられるということは、私ども委員会としても非常に心強く思っております。いずれまた阪上先生からもいろいろ御意見があろうと思うのでありますが、私は、この場合においてやはり日本選手は勝たなければならぬ、優勝せねはならぬ、これが目的だと思うのであります。  そこで、従来のオリンピック組織委員会における選手強化費の予算を見示すると、私どもは非常に悲観せざるを得ないのであります。おそらくローマにおけるイタリアの場合、あるいはベルリンでやった場合のドイツの場合、そうした場合におきましては、ほとんど国の総力をあげて自国の選手の育成強化に努力をしたと思うのでありまするが、私どもオリンピック組織委員会がお持ちになっておる予算を拝見いたしまして、いささか寂蓼の感があるのでありますが、三十四年度よりは三十五年度、三十五年度よりは三十六年度においていささか経費が増額したやに聞いておるのでありますが、この点につきまして、あと持ち時間はわずか千日でございますから、この間に、日本の体育協会会長として津島先生は選手強化にいかなる抱負をお持ちになっておるか、いかなる理想をお持ちになっておるか、予算面においてどの難度の予算を獲得してりっぱな選手養成をするという抱負をお持ちでございますか、まずそれを一つ承りたいと思うのでございます。
  40. 津島壽一

    津島参考人 ただいま田中委員から非常に適切な御意見を拝承いたしまして、全然同感でございます。オリンピック招致の目的、また、その中でも日本選手の活躍いわゆる選手強化が必要である。しかし、今日までの選手強化費の金額が、どうも自分らの要求したものに達しておりません。全体の計画は、今後の三年を通じて大体十六億何千万という予定計画でございます。これはその後漸次増すものと思っております。政府からは三十六年度は一億一千万円の補助をいただきました。あと体協でございますが、三億余を集めて、これは体協だけの勘定、そして今年度は約四億近いものを選手強化費、しかしながら、二十種目ございまして、これを分けますと、非常に少ない金額になるわけでございます。そこで、各競技団体というか、たとえば水泳なら水泳、陸上なら陸上の自分の縁故をたどって若干の経費をこれに加えております。この金額はこれに入っていない、これは御承知願いたいと思います。しかしながら、諸外国の実例というか、今日までやったことを見ますと、また現にやりつつあることを見ますと、東京オリンピックを目ざして  過去のことは今ちょっと計数等を申し上げられませんが、非常に力を入れてやっておるという状態でございます。金だけでこれはできるものじゃありませんけれども、十分な強化費というものが得られていないというのが、率直に申し上げまして、今日の実情でございます。これらの詳細につきましては、またいずれ機一会があると思いますが、どうか当委員会においてもこの問題を十分御審議願いたいと思います。一方、交通その他設営のために制約をかげながら、今おっしゃった選手の強化というか、精神的の部面も多いのですが、わずかなこれだけの金で日の丸の旗を幾つも揚げるということには、非常に困難を感じるのではないかという考えを持っております。繰り返して申しますが、金だけの問題ではないと思いますけれども、合宿いたしましても、コーチを呼んでも、対外試合をやりましても、いずれも相当の金額がかかるわけで、これらの経費を非常に節約してやっているというのが実情だろうと思います。いずれ、この問題については、あらためてその方の専門家も呼んでいただいて、十分に御検討のほどをお願いする次第でございます。
  41. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 ただいま津島会長からも非常に力強い御発言を得まして、われわれも、まことに微力でございますけれども、そうした方面には今後努力いたす覚悟でございますが、仰せのように、施設その他に千億以上の金を費して、しかもこの日本の舞台でやつた結果が惨敗したということになりますと、非常に私は国民思想に及ぼす影響等もいかがかと思いますので、この点は一つ勇敢に予算の御要求をなさいまして、われわれもまた驥尾に付してできるだけの御協力を申し上げたいと考えておりますので、その辺一つよろしくお願いしたいと思います。  それから、最近と申しますか、オリンピック準備のためいろいろな物資的な方面で、道路の拡張、並びに、今いろいろ羽田先生から御質問がございました地下鉄の建設、そのほかいろいろございますが、これは主として首都圏の都市計画に基づいていろいろ計画が立てられておるのでございますが、私はいろいろ今日まで関係者の意見を徴してみますと、今の海老取川の付近の隧道の問題とか、あるいは自然公園の文化財保護委員からのいろいろな要望があるとか、あるいはまた、漁業権の問題とか、そうした特殊の問題があって、それがために非常に既定計画工事が遅延しておるということはよくわかるのでありますけれども、そうでない点におきまして工事が思う通りにいかないということが多々あるのです。それは要するに、現在道路を拡張する場合、あるいは高速道路を作る場合におきまして、どこが難点かといいますと、二つある。一つは、土地買収がなかなか話がつかないでできないということと、もう一つは、営業補償の額がお互いに話がつかないで、工事に着手することができない、この二点が、今日のいろいろな計画実施の上において大きな隘路になっておる、私はこう思うのであります。そこで、このいろいろな工業を実施する場合におきまして、関係者がわれわれのところにもひんぱんに苦情の申し入れをして、何とか一つ解決してくれぬかというようなことで私のところにもたくさんの者が来ておりまするが、端的に申しますると、都の首脳部なりあるいは建設省の首脳部の方々、あるいはまた、地下鉄その他の首脳部の方々は、相当あたたかい親心を持ってやろうというお気持ちであるのでありまするが、末端の若い公務員の方々の中に、権限によって、法律によって、オリンピックが来るのだから、今度は道路の拡張をするのだから、お前さん、どきなさいといったような態度でおやりになる人がいること、それが非常に都民感情を阻害して、感情的に、一つとことんまで反対してやろう、測量絶対反対というような張り紙をして運動をやったり何かするのです。たとえば、私の知っているある荒物店へ来て、お宅の立ちのき補償料は、坪これだけと、いきなり寝耳に水にそういうものをぶっつける。住民の方は、これは自分のであって、オリンピックがこようがこまいが、中小企業には何にも関係がない。オリンピックがきたからといって中小企業は救われないのですから、そこで、そういうように出し抜けにやるとか、あるいは非常に補償金額なんかも隠しに隠しく問い詰められて最後に、お宅さんではこの程度です、こういうような交渉のやり方については、沿道民も心から一つの反感を持ち、憎しみを持つのです。日本の国民ですから、東京都民ですから、オリンピックがくるのでお宅をどけなくちゃならぬから、何とか一つ御協力を願えないかどうかというような、ねんころな、あたたかい親切な気持をもって関係者に申し出をしたならば、ほとんど十人のうち九人までは、仕方がございません、お譲りいたしましようということで話が解決すると私は思うのでありまするが、どうも私のところに来たいろいろな話を聞いてみますると、法律をたてにとり、法令をたてにとり、そうして権力の上によってこれを主張される、こういうようなことがあるのでありますけれども山田首都整備局長もその責任者でございますから、どういうようなことで未端においてそれをやらしておるのか、そういう点を一つお話を願いたいと思うのでございます。
  42. 山田正男

    山田参考人 東京都の山田でございます。  ただいまの道路用地買収に従事しております現地の事務所の職員の態度でございますが、ただいまお話のようなことは、私どもも往々にして耳にするわけでございます。そういう方々に対しましては、私どもが趣旨を御説明して、御納得をいただいておるということがあるのでございますが、都としましては、実はオリンピックのためにお立ちのき願いたいとは申しませんが、都市計画施設である道路を早急に作る必要があるから、ぜひ御協力を賜わりたい、こういうお願い状を知事の名前でまず先に差し上げまして、それから現地の事務所の職員がいろいろの折衝に伺う、こういう段取りにしておるのでございます。しかし、実は道路事業規模を急速に拡大いたしまして、四つの特設建設事務所を作りまして、そこに約一千名近い職員を配置転換をいたしまして集めて、用地交渉等に半たらせておりますので、ややともいたしますと、ただいまのような事例がないこともない、こう考えるのでございます。そういうようなことのないように、特に注意をいたしております。ほとんど毎月、何回も現地の所長を集めまして、知事以下出席いたしまして連絡の協議会を開きまして、実は明日もそういう会議がございますのでさようなことのないように連絡をいたしたい、こういうふうに考えております。
  43. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 大へん御親切な態度で今後やっていただくということを聞きまして、私ども安心したわけでありますが、先祖伝来の土地を持ち、そこで長いこと生活をし、営業しておるものでありますから、やはり一坪の猫額大の土地をとられるのも彼らにとっては非常に大きな苦痛であり、脅威である。ことに、中小企業というものは、それによって生活をしていく以外に道がないのです。そういう点につきましては、人員をふやすこともけっこうでございますが、そうした人々がこれらの関係者に接する場合において、十分に一つ納得いくように、懇切丁寧に民衆処遇といいますか、そういう方面に十分お心がけを願いたいと思うのであります。  それからもう一つ、地下鉄の工事の問題につきまして、交通局小倉部長さんに御質問したいと思います。実は交通局が直接やっていらっしゃる地下鉄の押上、浅草橋経由馬込線、あの一号線の工事につきまして、清杉通りの被害者の協議会がおととい行なわれたのでありますが、偶然私はその席上に呼び出されたわけでございます。だんだん話を聞いてみますと、地下鉄の工事について、実は蔵前方面からもいろいろな苦情やら不平を相当私のところに持ってきたので、私はそれを個々に交通局の方にお願いして解決をして参ったのでありますが、清杉通の被害者の対策協議会に出ましたところが、いろいろ大きな問題を私は聞いたわけであります。幸い、そこには交通局の経理部長以下皆さん方の御出席を願いまして、いろいろ親切なお答えがあったので、実は私も安心したのでありますが、そのうちに、本年の八月二十三日、村松町十二番地、楽器店の大橋次郎という商店がございます、その商店の前一メートルのところまで工事が行なわれまして、その商店のすぐ地下が四十メートルほど掘り下げられておって、その前にその大橋商店の御主人からも、交通局に向かって、危ないから何とか応急措置をしてもらいたいということを何回となく申し入れたのでございます。そのつど交通局からも人が見えて、いろいろ指図もされていったそうでございますが、危ない、危ないと思っているうちに、八月二十三日の午後八時半、突然大音響とともにその家屋がほとんど倒壊に近いくらいに陥没いたしまして、家族の者どもは命からがら外に逃げ、そしてその際に水道の管が破裂し、またガス管が漏れて、その付近一帯が非常に危険に瀕した。そこで、消防署員、警察署員が来まして、いろいろと応急措置をしたけれども、その際に消防署員も数名負傷しております。私はその翌日テレビ・ニュースでそれを拝見し、新聞紙に大きく写真が載ったのを記憶しております。これは大へんなことが起こったなと思いましたが、まさかそうじゃないだろうと思って、おととい行きましたところ、その大橋商店の御主人が悲痛きわまる言葉でもって切々としてその苦衷を訴えておられました。八月二十三日ですから、きょうまで大体二カ月間まだそのままの状態になっておる。しかも、大橋一家は、裏通りにようやく土地を見つけ、掘立小屋を建てて、そこで細々と営業しておる。ところが、収入は三分の二減ってしまって、気の毒に店員の俸給も遅配して払えない、という状況でございます。二カ月間というものをそのままにして、なぜもっと早くこの大橋商店に対して解決していただけなかったか。交通局の方ではいろいろ言い分があると思うのであります。それは本質的にすっかり工事ができなくては補償もきまらぬじゃないかというような、そういう言い分もあると思うのでありますが、やはり工事をしたのは交通局でありますから、こうした中小企業の受けた被害、苦痛に対しましては、交通局におかれましても、これを何とか早急に復旧してやろうじゃないかという、あたたかい気持をもつてやっていただきたい。こうした一つのことをなおざりにすることによって、今後地下鉄なり、いろいろの都内における工事が非常に不評判になり、また、それによって工事が遅延するのです。私は、一昨日その対策協議会において、経理部長以下、非常に親切にお答えを願ったので、おそらく関係者もこれで満足したろうと思うのでありますが、百軒の家が、あるいは家が傾き、あるいは戸障子が閉まらなくなってしまった、あるいは壁が落ち、水道せんが破裂する、ガス管が漏れる、いろいろさまざまな被害が起こっておる。これに対しまして、交通局としては、そのつど応急措置はやっていただいておるそうです。セメントが割れたところにはセメントをぶち込んで、一応応急措置はしておるわけでありますが、その工事が完成した暁において、原状回復をやっていただけるかどうか、それをまず第一にお伺いしたいと思います。
  44. 小倉宏三

    小倉参考人 今、大橋さんのお話が出ましたが、これは非常に個人にわたることでございますので、この点についてはお答えをしないで、一般的なお話お答えいたしたいと思いますが、いかがでございましょうか。
  45. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 けっこうでございます。
  46. 小倉宏三

    小倉参考人 それでは、一般的なお話を申し上げます。  地下鉄建設工事に起因する被害の補償については、第三者に被害を与えましたとき、その補償はどういうことでやっているかということをお話申し上げます。これは大体原則として、第三者の方とのお話し合いによって解決いたしたいということであります。それで、被害の形態によっては内容がいろいろと変わって参りますので、基本的には原形復旧ということでお話し合いをしております。原形復旧に至るまでの応急の復旧はそのつどいたしておるわけでございます。現在におきまして、今御指摘がありましたように、押上から浅草橋まで、地区別といいますか、いろいろございますが、駒形とか、蔵前二日、蔵前二丁目は、御迷惑をおかけした第三者の方とのお話し合いは大体一〇〇%ついております。そのほか、平均いたしまして、約七割は話し合いがつきまして、金額でお払いをいたしておる次第であります。
  47. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 話の済んだところは私はけっこうだと思います。  そこで、応急措置、応急修理をされて、工事が済んでから原状復旧といいますか、もとの、工事をする前の姿にこれを直すということは、これは原則としてやっていただけるものと解してよろしゅうございますか。
  48. 小倉宏三

    小倉参考人 よろしゅうございます。
  49. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 そこで、もう一つお尋ねいたしたいと思いますのは、清杉通りというのは非常に交通量の激しいところであり、あそこは中小企業の方がたくさんおるわけでありますが、工事施行のために、営業収入というものは非常に減ってしまって、営業面におきましては従来の売り上げもほとんどないというような場合があるわけです。この点につきましては、新宿一丁目、二丁目、三丁目、それから三輪の線、あの通りにおきましても同様な問題が起こりまして、これに対しまして、営団におきましても、工事が終わってからあとで、その営業収入が減ったということによって、ある程度の補償金といいますか、お見舞金といいますか、そういうものを出していただいたやに私は承っておるのでございまするが、こういう場合におきまして、この清杉通りの場合におきましては、交通局としてもあとでさようなことを考えていらっしゃるかどうか、それを一つお伺いしてみたいと思います。
  50. 小倉宏三

    小倉参考人 家が傾きましたり、あるいはガラスが割れたり、あるいは土間にひびが入ったりいたします、そういう実損害については、先ほど申し上げましたように、原形復旧をいたします。しかし、間接的な損害と申しますか、今田中委員の御指摘のような間接的な損害につきましては、私どもとして、地下鉄ばかりでなくて、都全体としてほかの工事もございますので、これにつきましては考えられない。しかし、公共事業の全体の方向といいますか、そういう方向でこういう間接的な被害について考えるという一つの基準でも出ますれば、それについてはまたそのときだろうと思います。それで、清杉通りのことにつきましては、一応東京都の都議会に対して請願がありまして、この請願は都議会において不採択になっておりますので、私ども執行機関としてはちょっとむずかしゅうございます。
  51. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 都議会に請願をされて、都議会が不採択であるというのであれば、それはやむを得ません。ただし、本問題につきましては、ほかの事例があるのです。他の営団におきましても、そういう営団丁一事について私はそういう例も聞いておりますので、これは私は今ここではっきりした御答弁をいただく必要はないと思いますから、あとで営団側とよく御相談願って又、そうした前例があるならば、何かの方法でやはりお考え願えば、沿道の人々も非常に安心するんじゃないか、こう考えております。これはあとでよくお調べの上でやっていただいてけっこうだと思います。  それからもう一つ山田君が帰られて、都の方の方がいないのですが、現在オリンピックを控えてだんだん交通がひんぱんになるというので、最近パーキング・メーターを各所に設置することになったわけなんです。せんだって、中央区の京橋管内の西八丁堀の付近に、ある日曜日突然工事人が参りまして、中小企業の店のまん前に、店先の一メートル先のところへパーキング・メーターのポールを十四本立てた。これについて町会も商店会も全然知らない。私もその話を聞いて驚いて現地へ飛んで行りたところが、なるほど、子供の入る文房具店の前にもボールが立っている。それからお魚屋さんの前にも、八百屋さんの前にもポールが立っている。夕方になれば付近の主婦が大勢来て、そこは非常に雑踏する。そこにパーキング・メーターが立てられて自動車が横づけになったら、どういうふうになるか、これは私は非常な営業妨害じゃないかと思う。そこで、従来パーキング・メーターを立てて非常に文句が出たところもあるのですが、私はある都会議員の方に聞いたとさに、パーキング・メーターを設置する際には、一応町内会とか商店会の方々とよく相談をした上で、納得ずくで立て、ることになっておるのだ、このように無断で来て立てることは絶対にない、こういうことを私は聞いておるのでございまするが、幸い、今の西八丁堀は加藤建設局長と話し合いの上で、これは全部昨晩撤去いたしました。警視庁に聞いてみますと、警視庁としては、交通上に支障があるかないか。なければ、支障なしという回答を書面においてするだけであって、中小企業の家の前にポールが立って、中小企業の営業に支障を来たすなどということは全然考慮の外にある、こういう御答弁でありますので、警視庁のの御答弁としてはそれでよかろうと思いまするが、パーキング・メーターを設置する場合において、一々町内会にこれを相談する必要はないんだ、商店会にそれを相談する必要はないのだ、都庁は権限をもってこれを設置する、こういうことであるとすれば、私はこれはまるで江戸幕府時代の政府のやり方と同じじゃないかと思う。ことにパーキング・メーターを設置いたしますると、もう二十四時間そこに自動車を置かれても、これは仕方がない。私はその際に都庁の方に聞いてみましたところが、これは区報によって公示してあるから、その区報を見ていただけばわかるのだ、こういうことです。しかしながら、現在の八百屋さん、魚屋さんが、中央区報を一々とつて、それを見る人はどこにあるでしょうか。われわれだって、港区民でございまするが、港区から発行する区報を一々たんねんに見るようなことはございません。また、その際に、町内会長に一部渡してあるから、それを見たら当然わかるんだ、だから、区報を見てわかったら、苦情を言えばいいのだ、こういうようなお答えのようでありましたが、私はこれはあまりに不親切なやり方ではないかと思う。やはり区報なら区報でよろしいから、事前に町内会なり商店会に、お前さんの家の前にパーキング・メーターを立てたい、ついては、どことどこに立てたいと思うが、支障があるかというくらいの、あたたかみといいますか、親切心を持ってやっていただくのが、これは私は筋じゃないかと思うのでございますが、いかがでございましょうか。
  52. 竹ケ原輔之夫

    ○竹ケ原参考人 直接の関係者がおりませんので、今のは道路の維持管理面の方の係でございまして、私、道路建設本部長の竹ケ原でありますが、建設改良の方を担当しておりますが、道路でありますので、かわって御答弁申し上げます。  ただいま田中委員のお話によりますと、はなはだもって区民の意思を無視いたしました行為でございます。このパーキング・メーター、路上駐車場につきましては、おのおの定める協議会におきまして、設定する区域がきまり、なお所管の警視庁とかその他と御相談も申し上げ、なお、ただいま御指摘の最も大事な地元町内会、商店会、こういうようなところに納得をいただくことがほんとうのあたたかい行政だと思います。この点につきましては管理部長が直接の責任者でございますので、よく御趣旨をお伝えいたし、今後かようなことのないようにいたしたいと思いますので、御了承願います。
  53. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 ただいまよくわかった御回答でございまして、私どもはこの回答を根拠といたしまして、今後パーキング・メーター設置によるところのいろいろな不平不満、苦情、そうしたことのないように十分地元と話し合いの上で一つやっていただきたい。  それからいま一つは、ただいま私が申しました西八丁堀のパーキング・メーターを設置した箇所は、人道と申しましても、幅が一メートル、しかも車道と人道との問は、階段もみぞも何もございませんそこは露店の出店地域になっておりますから、そういうところにパーキング・メーターを置くことは、私は不適当ではないかと思う。やはり人道が三メートルか、あるいは少なくとも二メートルくらいあって、人道を通行人が左右に十分往来できるような場所、それからまた、車道と人道との問が、あるいは階段式に区別ができて、そしてたとえ自動車がパークしましても、人道上を通行人が自由に−通行できるという場所ならば、私は、この中小企業の方々も別にお客さんの出入りには不便を来たさぬと思いますので、そういう点を一つ十分考慮されまして、今後パーキング・メーター設置についてはますます設置の必要が迫ってくると思っておりますので、どうか一つ地元とごたごたの起こりぬよう十分な納得のいく措置をとって設置をしていただきたい。  要するに、私が質問申し上げましたのは、オリンピックを控えましてあと持ち時間千月しかないのでありますから、この千日の間に何とか工事を完了せねばなりません。地元民とのごたごたのために工事が一日でも二日でもおくれるということは、全体に非常に支障を来たすおそれがございますので、そういう意味合いにおきまして、第一線、ことに直接民衆と接触する公務員の方々が、親切心をもつて、あたたかい気持をもって関係者と御接触いただくようにお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。
  54. 島村一郎

    島村委員長 他に御質疑もないようでありますから、参考人各位からの意見聴取はこの程度にとどめます。  この際、参考人各位に申し上げます。  本日は、長時間にわたり、しかも有意義な御意見を承りまして、まことにありがとうございました。本委員会代表して厚くお礼を申し上げます。      ————◇—————
  55. 島村一郎

    島村委員長 この際、御報告を申し上げます。  本委員会に参考送付せられました陳情書は一件でございますので、御了承を願います。      ————◇—————
  56. 島村一郎

    島村委員長 次に、閉会中審査案件の申し出の件についてお諮りいたします。  オリンピック東京大会準備促進に関する件につきまして、国会法第四十七条第二項の規定により、閉会中も継続して調査をするため、その旨議長に申し出するに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  57. 島村一郎

    島村委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  次に、ただいまの閉会中審査申し出の件に基づき案件が付託され、その現地調査を必要とする場合におきましては、委員を派遣いたし調査を行ないたいと存じますが、派遣委員の人選、期間、派遣地その他所要の手続等につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  58. 島村一郎

    島村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  本日は、この程度で散会いたします。    午後六時十五分散会