○
政府委員(
佐方信博君)
郵便物数としましては、一応過去の伸び方を
計算いたしまして、前年に比べまして、基本的には八%
増加するということを一ぺんきめました。その次に、今度
料金値上げをいたしますので、いわゆる値上げの
対象になるものにつきましては、その八%
増加した
計算の中から、普通、通常という値上げしたものにつきましては、一応七%の利用減がある。それから
小包等につきましては、大幅な値上げでありますので、三〇%の利用減があるというような
計算をいたしました。
それから
定員関係につきましては、先ほどから申し上げますように、現実に、
予算のままの
定員ではやっていけないということで、去年は実行上非常勤者を相当使ったわけでございます。それで頭数としては何とかまとまっておるのじゃないかということで、本省といたしましても、
予算にはないけれども、これだけの人間は
定員に準ずるものだということで、非常勤を流しておったわけです。そこで、今度それを全部
一つ定員にしてくれということで持ち込みました結果、ほとんどいわゆる定数的な、長期として本省も認めておった非常勤は、
予算の裏づけができた。
予算の裏づけができましたので、これはほかの物件費を食うことなく、当然本来の
定員として使います以外に、今度は個々の人間につきましては、一部資格選考等はございますけれども、大半の人が待遇が非常によくなるということでありまして、現在の段階におきましては、とにかく、もう取り不足ということは
予算上も実行上も解決つくと、こういうふうにわれわれは思っておるわけであります。もちろん、なお今後、臨時の非常勤は残ります。これは短期の欠勤がありましたときとか、欠務等の場合には、臨時の非常勤者は、これは別でございますけれども、同時にまた、先生のお
考えをいただかなければなりませんことは、これは郵政
事業全体として
考えますと、たびたび申し上げましたが、昨年の十月ごろ、一万八千人ほどの非常勤者を使っておった、その中で、大体
定員的といいますか、長期に働いておる人が約二万二千名おるとわれわれは申してきたわけです。ところが、この一月に御承知の
通り、三十五
年度は
定員法の施行が非常におくれましたために、特に紛争が多かったわけでございますけれども、一月に四千五百の人が
定員になりました。今度また四月に組みかえが六千六百名と
新規が二千四百名で九千人、そうしますと、一月から四月までの間に一万三千五百人という人が
定員になるわけでございます。そうしますと、大数的に
考えましても、実際に使っておりました非常勤者と、その中で長期とわれわれが
考えておりました人間と、それから今度
定員になる数から見ましても、現実問題としてその不満は解消するのじゃないかというふうに、いろいろな面から
考えておるわけでございます。もちろん、たとえば
増員の中で、
電気通信等は特定局でございますから、大都会の局がそのまま
定員になるわけじゃございませんので、そういうズレもございます。また、過員、欠員等の問題、非常勤の問題等はございますけれども、大数的にいえば、根本的な解決がここでできるのではないかと思っております。
そこで問題としましては、お互いに中でも詰めておりますことは、新
年度におけるところの、どこから新
年度、どこから旧
年度ということは、毎日の物数でございますから切りにくいのでございますけれども、これで足りるかということは、大いに内部的にいろいろ議論を戦わせましたけれども、今申し上げましたような、一方でそういう特殊の高層建築物等に対する対処が十分であるかどうか、あるいは能率の問題等もございますが、他方また
料金値上げがございますが、それを見た上で、それは本来どこまで
定員化していくべきかということは
考えた
らいいじゃないかというような議論をいたしたわけでございます。同時にまた、千三百十八名の
増員をいたしておりますけれども、この半分ぐ
らいの人間は、
年度途中から
増員になるべき人については、この千三百十八人のほかに非常勤者を採用するということで、その非常勤の
予算も成立いたしております。そういうことでございますので、
新規につきましては、大体私たちはこれでやっていけると思いますが、今申し上げましたようなプラスといいますか、マイナスといいますか、両面からの議論がありますので、これは
年度途中の推移を見て対処していけば一番いいのじゃないか。少なくとも今までのように、何年間か組合の方にもあるいは現場の管理者の方にも何かはっきりしない気持があったのは、これはもう議論はいろいろあるけれども、一挙に片づけようというようなことで努力いたしましたので、そういうことで処理できるのではなかろうか、また処理したいというふうに思っております。