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森元治郎君 都合の悪いときは
憲法を知らないなんということを言うのは、実にこれはけしからぬことだと思うので、何か問題があればいつでも
政府委員の御指示をもって、
政府委員の指示でほかの国の
憲法でも何でも話し、
アメリカ憲法でも話し、安保条約の
答弁をしているのに、それから尹
大統領がどうだこうだということは、こういう席で言うべきじゃない――あなたの
国会の
答弁を聞いておりますると、こういうことは言うべきでないというお説教が非常に多い。私は失礼ながら、
外交関係はいろいろな方にも長い間おつき合いもあり、
国会の御
答弁も伺っておりまするが、この場で工合が悪いとかなんとかと、あなたほど数多く言う人はない。それならどこでしやべったらいいのですか。四畳半でこたつにでも当たってしゃべればいいのですか。それは私が間違っている、間違っているということを論理的にお話しになればいい。尹
大統領がどうだこうだと言うのはおかしいということを、あなたに説教される
覚えはないですよ。私だって、何かチャンスがくれば、失礼ながら私だってりっぱにやってみせますよ、
大臣くらいは。
防衛庁長官にも関連して伺いたいのですが、
一つ国連軍としての
アメリカ軍と
韓国軍の
関係についてお尋ねをいたします。私はこの
事件が起きたときに、これは
韓国にはいわゆる国連軍がおって、
韓国はその統制指揮下にあるのだと軽く
考えておりました。それが反乱が起きたのだから、あるいはその間に、米軍と変なことがあったのじゃないだろうか、あるいはそうではなかったのじゃなかろうかと頭をひねったわけであります。非常に不明瞭な感じがしたのでありまするが、この際明らかにしておきたい。その理由は、
日本は吉田・アチソン交換公文によって
朝鮮における国連軍の
行動を支持協力するということをわれわれが条約で約束しておるわけでありまするから、何事か起こりますると、
日本にも影響があると思うので、この点をまず伺いたいと思います。防衛庁長官が来られないので、
外務大臣こういうことはまた御
答弁が非常につらいかとも存じまするけれ
ども、国連軍と
韓国軍というものが相互の信頼が薄れたのかどうか。国連軍の権威が何か少し従来通りではないのじゃないかという点を
一つお伺いしたいと思うのです。ということは、きょうの外電が伝えるように、国連軍の権限問題について、とかくそごを来たしておるようなことがあるので、この点が
一つと、それから今度の
クーデターに
韓国軍が、もう
朝鮮事変後約十年近くなって、自分たちはよその国の指揮下にいつまでもいるのはつらいので、やはり平等にいきたい、独立をした、独立の上での協力をしていきたいというふうな
気持ちが幾らかでも動いておったのかどうか、その点をお伺いをいたします。