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千葉千代世君 私がこれを申し上げましたのは、やはり
盲聾について
文部省は一生懸命になっておりますけれども、まだ
一般の認識が非常に低いおけなんです。今、文部
大臣は、トラコーマの撲滅のために
簡易水道を引いたら大
へん減ったというけっこうな
お話を伺ったのですけれども、これはトラコーマの問題とは全然性格が違って、聾唖の方なんかについても、
原因がお腹の中にあったもの、それから生まれてからなった者、後天的なものはむろん
原因がわかりますけれども、お腹の中にあったものについては、今までのところ
原因が解明されていないらしいのですね。昨年、当
文教委員会で、世田谷の聾唖
学校へ視察に参りましたときに、そこの院長さんが、ずっと図解して、それからいろいろなデータをお示し下さった中に、あまりにも気の毒なので、一体
原因は何だろう、何とか撲滅する方法はないだろうかと伺ったのです。そうしましたら、やはりお腹の中にありましたときに、栄養障害とか、それから過労であるとか、精神的な不安とか、いろいろな
原因は
考えられるけれども、これがきめ手でお腹の中にあったときに
めくらになった、おしになった、あるいは
精神薄弱になったという、きめ手というものがないので、はっきりいえば病源がなかなか追及できない今日だ。そうすると、その
子供には責任があるわけでもない、親に責任があるわけでもない。そうした場合には、やはり不具に生まれてきた者に対して、国が責任をもってやっていただかなければと言われて、私、もっともだと思ったわけです。そういう点で、やっぱり私どもも認識不足でございました。実際行ってみて、お金のあるうちだからといって、そう数あるものではございませんでした。一人は長崎県の何か課長さんか何かの
子供がおしで、お母さんが連れてきて、早く
教育した方がいいというのです。今までは少し大きくなってからと思ったけれども、今はもうものが感じられるところになって、すぐやらなければ、二才ぐらいからやらなければ間に合わないのだというので、その子は三つか四つでしたが、きておったのです。そういうふうな
対策をしなければならないとぎなんだから、やっぱり早急に啓蒙運動を起こすと一緒に、そうしてやっぱり
費用を国が持ってあげるという方法を示していただかなければ、なかなかこの問題は解決していかないのじゃないかということを
考えるわけなんです。そういう意味で、その点は要望して、もう少し当面、率を上げていって、全部を何か国で支弁するような方法に政策を向けていただきたいと要望しておきます。
それからもう
一つ、
寄宿舎の問題なんですけれども、やっぱりこれは絶対数が足りないわけでございますね。この増設についてもやはり御配慮いただきたいと思うのでございます。それから、ここに私立
学校の問題も入っていますようなんですけれども、これに関連しまして、去年、特殊
学校の助成金でございますか、私立
学校のその問題を
予算要求して大蔵省にけられて、そうして今度特殊
学校の助成金としては出さないけれども、私立
学校の助成費か何かに組んだということを聞いておったわけですね。百万円ですか、幾らですか、ちょっとわかりませんでしたが。そうすると、ことしはどうなっているのでしょうか、特殊
学校の助成金という中の私立
学校です、公立ではなくて。