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伊藤顕道君
議事進行。今回の問題でいろいろ
お互いに
誤解が
相当あったと思うのです。そこで、当
委員会の
運営を今後非常にスムーズにするためにも、この際、
お互いの
誤解を解くべきであろう、また、是は是、非は非として
お互いに反省もしなければならぬ部面もあろうと思う。そういう
意味合いから、特に
議事進行で
発言を求めてものを申したいと思うのですが、静かにかみしめて聞いていただきたいと思うわけです。で、ごく簡単にやります。決して
議事を妨害するのではございません。むしろ
議事をスムーズに
運営させたいための
発言でありますから、落ちついて聞いていただきたい。ごく簡単にやります。
大体、三十日の
内閣委員会の
理事同士の
話し合いで、そこまでさかのぼらぬと
誤解が解けないわけです。私
どもとしては、三十日の
理事打合会で
お互いに話し合ったわけですが、三十一日に、これは
定例日ではないけれ
ども、まあ非常に会期末になったし、一日の木曜は
定例日ですから、この日に
総理を呼んでもらえるならやってよろしい、そうして残りの
長官に対する
質問を全部終わろう、そうして一日には
総理を呼んでもらって、そうして本日、翌日金曜は本
会議の
定例日だから本
会議がある、私
どもの
立場で今いついっか何時にあげるということは言えないということは前から言ってきたわけです。そこで、一日に
総理を呼べば、これはもう
最終段階である、そして金曜、本日のことです。本
日本会議がある、そうすると、当然そこであがるわけだ。そこで、私
どもは決して
審議引き延ばしなどという、そういう小細工をしたのでは毛頭ないわけです。一日に
総理を呼べば、もうこれは常道的に
最終段階ということははっきりしている。翌日金曜日は本
会議があるとまで申し上げたわけです。そこで、私は、
小幡理事に対して約束をしたわけです、御返答を。はたして
総理を呼べるかどへかということに対して、私は、その当日夜まで、この
委員会が七時ごろまであったわけですから、それからまた控室へ行って静かに待っていたわけですけれ
ども、なかなか
回答がない、
中間報告もない、そのまま三十一日の水曜に入ったわけです。そこで、三十一日の水曜に
総理を呼んでもらえるならばという
前提があったのだから、その
委員会を開くこと
自体が問題があったわけです。そこで、しかも、それが本
会議と並行して行なわれた。しかも、議長からは許された、けれ
ども、
両者円満裡にやってもらわないと困る、そういう
前提でないと困る、だから
委員長としては、
委員会を開く前に、私に対して
回答をすべきであるが、
回答はないまま
委員会が開かれた。こういうことで、多くを申しませんが、そうして当日になったわけです。そこで、まあ
話し合いがついて、
委員長が
釈明ということで、
釈明はあまり十分な
釈明とは思われませんでしたが、そこで入っていったわけです。そこで、その当日は、あなた方は無理な
質疑打ち切りなどやらないでも、もうこちらは
反対討論を用意しておった。
反対討論はその場ではできない。そういうふうに、
ただ口で
打ち切りとか、いつあげるかということは、
反対の
立場にある
社会党にそういうことを要求すること
自体が非常に無理解であるということ、そういうのは
理事同士で話してきたわけです。だからああいう無理強行しないでも、
円満裡に話は済むはずなんです。しかも、ふんまんなのは、私
どもまだ
総理に対して、こういう大
法案に対して、わずか二十分
足らずしか
質疑をしていない。
衆議院の
段階ですら、七時間以上
総理に対して
質問をしておるのに対して、
野党の第一党である
社会党はわずか二十分、二十分
足らずの
質問でこの大
法案をあげようとするのだから、私
どもは
審議を延ばすとか延ばさないとか、そういうこと以前の問題として、一日には
総理を呼んでもらいたい、それを
理事に約束したわけです。だからこの点に関する限り、あなた方にむしろ非常に反省すべき点があるはずであります。われわれは、できるだけ
反対する点は
反対する、協力する点は協力する、そういう態度できたわけなので、あなた方が無理に強行して
質疑打ち切りなどの愚をやらなくても、この
委員会は円満にいったはずなんです。しかも、われわれが不満なのは、
総理はわずか三時から三時半までとおっしゃるけれ
ども、われわれがここに入ってきたのはもう三時二十分、正直に言えばあと十分である。しかも、その十分を、
野党第一党であり、二十分しか
質問しない
社会党に与えないで民社に与えておる。非常にこういう点も非民主的と言わなければならない。こういう点で、まあこの場では昨日
委員長から
釈明がございましたから、あえて繰り返しませんが、結局いまだかつてああいうことをやったこともないし、私にはどうしてもわからない。この
不信任案を
委員長は知らないでやったとすれば、これは
委員長ともあろう者が、こういう
運営の常識的な
ルールを知らないとするならば、
委員長の資格は毛頭ないわけです。もし知ってやったとするならば、これはあまりにも
党利党略であると言わなければならないのです。まあこういう点にも課題が多くあるわけですが、
一つ、一たん約束したことは
お互いに守る。そして、どうしてもできないということであるならば、かくかくしかじかでどうしてもできなかったと一応連絡して、そうして了解を求めるのが、これは
議会運営上の大事な点ではなかろうか、こういうふうに思うわけです。従って、私は今ここで言いたい点は、そういう
国会の
慣例、
ルールを
お互いに十分に守るということ、そうして一
たん話し合いができたことについては、あくまでも全責任を持ってこれの遂行に努力しなければいかぬし、どうしても不可能な場合は、その実情を誠意をもって答えなければならぬ。しかも、当日
回答すべき御本人が外出してしまっていなかったというようなことについては、非常にこれは不満が多いわけです。しかし、この
段階ではもう言いませんが、そういうような
意味合いで、ああいう無理をしないでもこの
委員会は十二分に
運営し得たのだから、そういうあなた方の
認識不足についてはあなた方は十分反省すべきであろうし、われわれに非ありとすれば、その非についても十分反省するにやぶさかではないわけです。こういうようなことで、
一つ委員長も
自民党の各位におかれても、十分
反対すべきは
反対する、
立場が違うのですから。しかし、協力する点は十分協力する。こうして、
立場こそ違え、
ルールについては、取りきめについては
お互いに尊重する、こういう点で今後少なくも当
内閣委員会を
運営する必要がある。
委員長も、また
自民党の
委員長といろ
立場を離れて、たとえ党籍はあっても、
内閣委員会の
委員長として今後やっていただきたいということを強く要望して、不十分でございますけれ
ども、私の偽わらざる
ほんとうの所懐の一端をこの際述べておきたいと思います。
以上であります。