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鈴木壽君 まあ心配するのは、そういう出動手当あるいはその他の報酬等があまりに低いために、今あなたも
お話しありましたように、たとえば出動した場合に一人当りの額は僅少である。従って、まとめて何らかの費用にするという場合に、多くの場合、何らかの機会に、それだけもらってもしょうがない、まとめて一ぱい飲もうじゃないかというようなことになる。ところが、飲むためにもきわめて少ない額だものですから、勢い
団長が出したり副
団長が出したりなにかする。そうすると
団長とか副
団長とかいうのは金持ちでなくてはなれなくなっているのですね、実際の問題としては。あの
団長は飲ませるからいい
団長であり、だれが一本提供するからいい幹部であるというような格好で、私はほんとうに新しい
意味での、あなた方近代
消防というようなことをしきりに言うのだが、人間
関係においてどうも私は悪い面がますます醸成されているように思うわけですね。ですから、交付税の算定の上に、一応私も算定の額は知っていますが、実際は支給はそうでないので私申し上げるので、あなた方が単に交付税の算定の上においてこういうふうになっているのだということだけでなしに、まあ常識的に
考えてこれくらいは一回出たら出すべきである——出すべきであるということは少し言い過ぎかもしれませんけれ
ども、標準はこういう額が適当ではないかというようなことで指導をなされる必要があるのじゃないか、まあ私の気持はそういうことなんですがね。これを
市町村の財政からいっても、必ずしも私は報酬の面についていえば大きな
負担にはならぬと思うのですね。それを今言ったようなことでやっているものですから、もちろん
消防団員は何も報酬がほしくて団員になったわけでもないだろうと思います。むしろ公共の何といいますか、福祉といいますか、そういうことに非常に関心があって、犠牲的に出ておるというのが、これはほとんど大部分だと思いますけれ
ども、しかし、それだからといってそのままにしていいというわけには私いかぬだろうと思いますね。この点にについては、長官が先ほど合理的なものにしたいと、こういう
お話の中の一環として、出動手当のことも報酬のことも言っておられましたから、
一つ、ぜひそういうふうに方向で早急にやはりやってもらわなければいけないと思いますので、あわせてそのお
考え、御決意のほどをお聞きしたいと思います。