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木村禧八郎君 もう最後の質問ですからね、簡潔に質問いたします。
その
業務部長さんのお言葉はよくわかるのです。しかし、遺憾なことには、当の
責任者である
局長さんがやめちゃっているのですね。ですから、
業務部長さんとしては、前任の
局長さんのことについては差し控えたいということは、これはもう人情として、また立場として当然なわけなんですよね。ですから、
業務部長さんをここで私責めるということは、私としては非常に不本意なんです。なぜならば、
局長代理として来られているから、どうしたってあなたに質問するよりほかないのですね。
それで、次官にちょっと伺いたいのですがね、なぜ
原局長はやめられたのか。それで、
衆議院で平岡さんが、大蔵
委員会で大蔵行政のことについて質問する、で、この質問を取り上げる前の日にやめているのですよ。で、当の
責任者がやめちゃっているわけですね。これはどうしてやめたのか。
それから、もう
一つは、今この私の質問で、次官もよくおわかりだと思うのですが、あの滝野川の切手なり、それから小田原の方の紙幣の印刷も円滑にいっていないという
お話だった。これはまあ調べればわかるが……。その原因はやはり
処分にあったわけですね、今回の
処分になって。で、みんなで大体七千幾らの従業員のうちで、三千百名ぐらい
処分が出ているのですよ。そんなに
処分が出れば、
職員が、それはそれに対して抗議を申し込むのは、これは当然でしょう。それで、その中に小田原では首切られている。その懲戒免職について、事実認定について、いろいろの不満があるわけですよ。それで、当局の、私は暴力としての解雇が正しいのならば、たとえば小田原のあの、みな、女の工員さんが多いのですからね、それはものすごい憤激だそうですよ。それに対して、これは次官も一応よく
実情をお調べになっていただきたいと思いますよね。そして、不法行為がたとえあったにしても、その事実認定に基づいて
処分されたわけでしょう。その事実認定に間違いがあって、死刑に
処分した。もしその人がその事実認定と違っていた。たとえばさっき言った、暴力を働いたという認定がない場合に、最高刑を課すという場合には、また違った考慮もなさなければならないと思うのです。
で、私は、ですから、最後に伺いたいのは、もう
一つ、
警察官を導入した問題について伺いたいのですけれ
ども、これは時間がないようですから、この点については非常な私は遺憾の意を表しておきます。当日私は、
警察官を導入して激突したわけなんで、それを激突させないようにいろいろおさめたんですけれ
ども、最後にですから伺いたいのは、もう一度非常に組合員が不満を持って、小田原でも、滝野川でも、あるいは市ケ谷でも、抗議運動をしょっちゅうやっておられるわけです。それで業務がうまくいかないのです。そういうところに原因があることは明らかなんです。そんなにひどい
処分をしているわけです。ですから、私は、今後の業務をうまくやっていく上に、今後、今後ということを言われているけれ
ども、今度の
処分についても再調査をされる必要があるのじゃないかと思います、再調査を。それは事実認定が違っていると、こういう申し立てがあるのです。私もどうも認定については、これはあまり詳しくいうと、いろいろ差しさわりがあるといけませんが、小田原側、
工場側と
本省側との間にどうも食い違いがあるように聞いております、いろいろ。ですから、再調査される必要があるのじゃないか。そうして事実認定について、これがかりに間違っていた場合には、その
処分——全然
処分を撤回しろとは言いません。もしそういう理由があるならば、それはやむを得ないかもしれませんが、それについて認定が間違っていた場合に、再調査して、これは私は再考慮すべきじゃないか、こう思うわけなんです。その点について次官のお考えも伺いたいし、それから原さんがなぜやめたかということ、それから
局長代理の
業務部長さんにも伺いたい。それから、せっかく小田原からお見えになった
工場長さんにも、この点伺いたいのです。