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藤田藤太郎君 だから
国保のその皆
保険が出てきてから、
国保を開始してそれで受診率が上がってないと言うのだが、私は、それも
一つの理由になるでしょうけれども、どうもやはり、ここに統計が出ているように、二〇%以上の赤字というのが出ておりますね、三十年度から。二〇%以上の赤字が四百十三、最近三十四年度で百三十になっているようですけれども、結局良心的な
市町村は赤字をかかえて問題を処理するけれども、そうでないところは、制限診療で頭をはねていくというところが多いのではないですか、それが非常に影響しているんではないか。私も京都ですが、京都の
国保の診療科目をずうっと見て、制限診療をしているところと、してないところと項目別にある表を見て驚いたのです。ものすごい制限診療をしているのです。驚いたものですから、それで、それは地方財源が持たないからそうしたんだろうと思うのですけれども、
そこらあたりの問題というのは、もっときびしくあなたの方でお調べにならないと、よくなるであろうとかいうことを言ったって、
保険経済の面から処理されている問題でしょう、一般会計で補給ができればいいけれども、補給ができないから、結局そこへ逃げ場を持っていっているという現状じゃないかという気が私はするものですから、そういうことが非常にここらあたりは
関係があったのではないかという気がしたもんですからお尋ねしているところです。だからまあこれは今ここで返事せいと言っても無理でしょうけれども、私はそういう点は
健康保険並みの診療をやるという、
医療内容をやるという原則に立って、この問題はやはりもっときびしく処理してもらわないといかぬ。そうすると何が行き当たってくるかというと、
財政の問題です。
財政の問題に行き当たってくるのですから、この
財政の問題の処理をどうするかという問題もある、私はお医者さんの
医療費単価を値上げすることについて、今のこのようなきびしい低額
医療の中でお医者さんを使ってるということは反対ですよ。だから適正に上げる……、今度は三者構成によって適正に——
政府は一〇%と言ってますけれども、私はそんな
結論でなしに、ほんとにやるためにはこの
医療費の値上げというのは一〇%じゃとても済まされるもんじゃないと私
たちは思ってます。だから、そういう
工合にして
医療費の単価を上げるなら上げなきゃならぬし、上げるなら、その
負担を、少しばかりならいいけれども、患者や
国民にその問題まで
負担さしていくというところに、もっと真剣に私は
政府が考えなければいけない問題が来てるんじゃないか。それとあわせて私
たちが
議論をしたいところは、
市町村の
要求もその他もありますけれども、結局、
保険経済をどう維持するか、
国民皆
保険をどうりっぱに育てるかというところに、もっとやっぱり
気持をいたしてもらわないと、せっかく
国保、皆
保険というたところで、お医者さんは安いのでたたいて使う、国の方は、まあとにかく仕組みさえ置いといたらいいといった格好のものではあり得ない。高野さんの
議論じゃないですけれども、私もその
通りだと思うんです。無
医地区において、この前の
議論では、たとえば薬の入った箱でも部落の集会所あたりに置いといて自由に使えることにして、それで無
医地区のところをカバーするんだというような
お話がこの前ありました。私は非常に残念なことだと思っていたんだけれども、それがきょうの
質疑の中でもはっきりした問題が出てきてない。そういう問題もやっぱり総合して、あわせて考えてどうするかということを考えなければ、私はもうせっかく宣伝された、また、われわれとしてもやってもらいたいことなんですよ、皆
保険というのは。だから、実質的にやっぱり
負担の公平とそれから
給付の公平という問題、それは単にこの
医療費だけの取引の問題じゃなしに、国全体の
経済の中における私は
負担の公平という問題と
給付の公平というものを、やっぱりそこまで考えなければこの
国保というものはりっぱに育ちませんよ。それを朝から言ってるところなんですよ。まあこれ以上私は言いませんけれども、そういう点は
一つ、午前中も申し上げたんですから、よく考えていただきたいと思うんだけれども、こういう
一つのあなたが出された
数字を見てみても、単に表面的な解釈でこれを分析するんじゃなしに、この出てきた
数字には、指数にはどういう要素がつけ加わっておるかというようなことは、
保険局はスタッフをたくさんお持ちになっているんですから、
数字の集約企画だけじゃなしに、この分析というものをもっと、私から言えばもう少し血の通った分析をしておいてわれわれに答えてもらわないと、われわれも
数字だけ見て、はあそうですがといって、人から尋ねられたときには、これにはこうありますと、こういう要素があるというて
説明できないでしょう、権威者としてのあなた方が出された
数字をですね。そんなことだけでわれわれがこれを……、一方でその問題を担当してよりよいものを作ろうとしている
立場からいって、非常にむずかしい問題ができるんだから、私はやっぱりもう少しそういう問題については深く、あらゆる問題について深く、そしてよいものを作ろうとする意欲をあらゆるところに
出してもらいたいと思うんですよ、ほんとうに。それをお願いしておきたいんです。そうでなければ私はいいものができないんじゃないかと。これはわれわれ社会党が今
議論しているところですけど、きょうは
議論をされてない方々でもいろいろの疑問をお持ちだと思うんですよ。その疑問が、
質問の仕方が悪いから十分に解明ができない、
質問の角度においてこれだけ答えておいたらいいというような、答弁技術の問題じゃないと思うんです。だから、実際に
質問の形式が多少悪くとも、答弁の技術といいましょうか、技術じゃなしに、実体というものをもっと明らかにしてもらわなければ——。この前の無医村の
保険の問題のときに、私が
質問したときには努力をいたしますと、努力いたしますけれども、保健箱というような格好で薬を置いてやりますと、こう言ったよ。そういう返事をされた。きょう高野さんのときにもそれじゃそれも出てくるかなと、私聞いておったけれども、そういうものは出てこなかった。ほんとうにどうするかということが
一つもはっきりしない間に、これも終わってしまった。そうでしょう。だから
そこらあたりは、もっと
質問の仕方の問題によって、答弁技術で答弁するようなことでなしに、もっと実体はこうやりたいと思うのだ、こうしたいものだということを明らかにあなたの方も実際をつかんでやってもらわないと困ると思うのですよ。