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国務大臣(
古井喜實君) 皆
保険という
体制が一応整うわけでありますけれども、しかし、それについても、
京都とか大きな
都市ではいろいろ問題もあることもよく知っております。けれども、どこの
地方へ、
お話のように、この時期にあたって
実施ということで、
体制を整えたいということで、具体的にもうその気でかかってその工作をそれぞれの
地方でつかんで論議をしておるところでありますから、これは一応
実施はやっていける、また、やってもらわなければならぬのでありますし、やっていけると思っております。それについて
財政上の問題などは、これはいろいろあることでありまして、
大都市の方面ではこの
給付率の問題も
自治体の経費でもって何がしか足しまいをする、こういう問題もだんだんあったりするようでありますが、そのことのいい悪いは別にいたしまして、そういう真剣な様子も見られるのであります。
国保全体の、
国保財政全体の問題になりますと、これもたくさんこういう問題があります。全体的に
給付率をどうするかという問題もあります。これはぎりぎり詰めて
一つ結論を
出したいと私も思っております。
給付率の問題も、ことに疑問に思いますのは、金のかかる大きな手術とか治療というものについて、
患者負担が半分とかというようなことが非常に
個々の面で不十分な点として残っておることでもありますからして、そういう点を何とか
国保を活用していけるような道が開けぬものか、こういうこともありまして、これは
一ついい
結論を
出したいものだと思っていろいろ
考えてみたり、相談をしてみたりしておるところでありますから、そういう辺も
改善をしていきたいと
考えております。
医療機関の問題もあります。
お話の
通りであります。これもさっき以来
お話ししているように、今は
厚生省だけの一応のラフな
計画がある。四十五年度を
目標にした十年
計画のラフなものがあります。それからまた、三十六年から五年間の、
前期というか、
前期五年間の
計画も、十年
計画をもとにしてもっと練ってみなければいかぬ。実際的な案として練ってみなければいかぬということで、
大蔵当局にも今練ってもらっているようなことで、
医療制度調査会、この
調査会についても、さっきも申しましたように、
審議を経なければなりませんし、やってもらっているのでありますけれども、もうちょっと活発に今の
医療機関の問題などは、この
調査会も働くようなことに仕向けたいという
考えでおりますので、その辺は、きょうこんなふうにうまくできておりますと申し上げるのじゃありませんけれども、何とか
格好をつけるようにやってみたいと思って苦心をしておる中途でありますので、そのうちにがっちりした
医療機関の
整備計画もお目にかけられると思いますし、もう少し、その辺、時間をかしていただきたい。やっていきたいということだけはもう申し上げますからして時間をかしていただきたい。