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参考人(
藤本勝満露君) 藤本であります。
首都公団といたしましては、この前の御指示に従いまして、
首都高速道路公団の第一号線に関する
用地の進捗状況を提出いたしました。御
承知のように、高速道路本来の仕事と、それからこれに関連するいわゆる関連街路、この
二つの
事業が一号線においては行なわれております。仕事は、三十四年度この公団が設立をされたときから三十八年度までにこの一号線が完成すべく
計画されておるわけであります。そのうちで、この五月三十日までに、仕事の
用地関係として進んだ状況を
資料として個別的に、しかも町名別にここに列挙をした次第でございます。
そこで、この高速道路の仕事は、当初におきまして
日本道路公団が浜離宮のところで一部
工事を始めていたものを、当公団において引き継いだ
関係もあり、また仕事の進捗状況からいたしまして、この一号線の浜離宮を中心として、芝の海岸
通りから羽田方面へ向かって仕事を重点的に進めることになっております。現在におきましては、この浜離宮の場所から葛飾の競馬場附近まで仕事を進める工程を持っております。かたがた浜離宮から楓川、築地川を干拓いたします
工事に向かって仕事を進め、江戸橋、さらには本町の一丁目というところまで、この一号線
関係の仕事を伸ばしておるような状況でございます。
この
資料の第一ページ及び二ページに関するものは、この一号線のうちで高速道路の
関係で仕事をした部面でございます。この仕事につきましては、
用地関係といたしまして、まず東京都と力をあわせまして、いわゆる東京都から港区の力を得て、そして地元協議会なるものを設立いたしました。そして、その地元協議会におきまして、線形、構造、従って、また
補償の問題等について、総括的な打ち合わせ、
説明、懇談をいたしました。さらにそのことを各町会ごとに流しまして、そして今度は、町会単位で
話し合いを進めて参ってきたわけであります。従いまして、この一町目につきましては、じかに個別的に当たる前に、こういうように都、区を通じ、あるいはまた町単位の皆さん方にお集まりを願って
事業の状況、
補償の方針、内容等の
説明をして、その上で
調査あるいは測量、そういうようなことをいたしまして、そしてさらに個別的に今度は話を進めていった次第でございます。従って、まとまるということについては、そのブロックごとにおおむね一括にまとまってきておるような状況でございます。
ただ、その中で個別的にある一個人が強く反対とか、あるいは
支障の起きたような場合におきましても、やはり総括的な
話し合いの場において、その町会ごとの人たちの力をいただきまして、そして納得ある交渉の進め方をしておりますので、初めからその反対の人たちに向かって、直ちにいわゆる
収用法をかけるというような
話し合いをしなかったし、またすることを地元からも断られておるような現状でございました。
従って、この表にもありますように、おおむね同じような時期に、みんなまとまって話がきております。ただ、この第一表にあります一番下にありますところの未
買収のものというのは四件、ここに書いてございますが、これらも、この備考欄にありますように、
工事の
施行と並行処理する
関係があるので、時間的にも余裕があって、まだ今後にまとめても仕事の上では差しつかえない、あるいはまた近日中に契約のできるものもあり、この四件とも、ともかくいわゆる仕事の上においての強い
支障があるというようなものではございませんで、いずれも近くまとまる
予定のものでございます。
第三枚目のところに、関連街路の仕事の
関係の個別的のものをしるしましたのですが、それはいわゆる関連街路の放射十八号線というようなものでございます。先ほど御
説明申し上げましたように、やはりA団地とかB団地とかC団地とか、こういうようにおおむね町会ごとの
話し合いでもって、同じような時期にみんな仕事がまとまっておるわけでございます。ただこの中で、まん中辺にありますように、未
買収のものとして海岸
通り一丁目にa氏がやはりまだ
解決しておりません。これも全体を
解決するまでは、その個々のものについて、やはり
収用法とかというようなものを活用するということを伸ばすような
話し合いになっておりますし、地元にも、この方に納得、説得させてもらうように、ずいぶん御協力を願ったのですが、現在もって話が進まない。しかし仕事の方は、この一件を除いて、前後の
関係が全部仕事が済んでおります。この家については、やはりさっそくにでも、法的な
措置でもとらなければならない、こういうような
関係になっておるわけであります。その下の方に、未
買収のものが、やはり三件ほどございますが、これも、これはやはり側道
部分に当たる個所でございましたので、時間的にまだ先に行って
解決いたしましても、高速道路の現在の仕事には差しつかえがないので、その間に、これは三件ともまとまる
予定だし、またそのような
話し合いになっているわけであります。この中には、たとえば時間的にこちらも余裕が見られるし、相手方も、その御商売の
関係が、季節的にやはり秋ごろまで待ってくれというような事情もあったので、そういう方々とは、やはりできるだけその御趣旨をくみ、こちらの仕事に差しつかえないようにして、秋ごろまでには、これらをまとめたいというような
考えを持っているわけであります。
その次の表にC団地、これはいずれもC団地に属するものは、ほとんどがこの五月三十日、先月末に全部仮契約が済みました。ただし、上物等がまだございますので、目下、その上物の方の
補償措置を講じているわけであります。
土地関係は、全部話が済んだので、ここに記録したわけでございます。現在のところ夫
買収のものはないような
状態にございます。
それから最後のページにおきましても、やはりD団地の場合でも、未
買収のものも、近く契約ができることになっておりますし、また一番下にありますところの、品川の天王洲町あるいは大井の鮫洲町等のところにおいても、三十六年度中に仕事が進めば——
用地交渉が進めば
話し合いがまとまるので、目下せっかく話を進めているわけでございますが、この
関係においても、強い、あるいは
支障になるというような問題が現在起きておらないわけでございます。
従って、一号線
関係といたしましては、先ほど触れましたように、
一つの件だけが、目下法的な
措置をしなければならぬ、こういうような
状態になっているというわけでございまして、他は割合時間がかかりましたけれども、地元と
話し合いが進んできている、こういうような状況でございます。