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参考人(
吉岡照義君) 私、本日
参考人としてお
呼び出しにあずかりました
ニューエンパイヤモーター株式会社社長の
吉岡照義であります。こちらに
一緒に
出席いたしましたのは、
当社の
代理人の
飯沢重一弁護士であります。あわせまして本日の御
質問にお答え申し上げたいと存じます。
虎の門の
公園地に関しましては、すでに御
承知のことと存じますが、国から
当社を
相手としまして
民事の
訴訟が先般まで係属いたしまして、過去まる八年間というものをこの
訴訟に費やしましたのでありますが、
当社としましては、できるだけすべての
参考資料を御提供申し上げまして、これに関する
当社の
仕事並びに
土地の賃貸に
関係いたします
証拠書類等を全部
法廷に提出いたしまして、大方の御理解を願ったのでありますが、
当社としましては、それに関連いたしまして、御
承知の
通り、あすこを
民事の
訴訟の提起がありますと同時に、
建物に対しまして、現況よりも一歩も出ないような
状態になりましたものですから、
事業上何か改造、その他
仕事に関連いたしましてふやしたいと思いましても、一指も手をつけられないような
状態でございまして、あれを建てました当時のままで現在まで参っておるわけなんでございます。
これは御
承知の
通りに、だんだんといろいろ
状況が変わりまして、
自動車の
需要等に対しましても、開設当時と変わっておりますが、当時はいわゆる
外国商社並びに軍人、
軍属等に対しまする車のみを提供しておりましたものですが、だんだん
国際情勢が変りまして、いわゆる
観光用に提供する
自動車の
輸入等が
政府がお許しになりまして、それらも関連してやっておりましたもので、従って
事業の幅というものはだんだんとふえて参りましたのであります。しかしながら当時のままの
建物で、現在まで
経営の
当事者といたしましては隠忍自重して実は参っておる次第でありまして、それから
法廷におきましては、ただいま申し上げましたように八年間というものは全く
証拠書類を提供いたしまして、前後同じようなことを繰り返しておりましたが、昨年の末でありましたか、ほとんど出るものが出尽くしたというような観がございまして、
法廷におきましても、何とかこれを終結に至らなくちゃならないような御
状況と私
ども思いますので、現在の
裁判長から、たしか国の方に先に
お話があったように存じますが、被告と和解をしてはというような御希望があったのでございます。
当社といたしましては、せっかくお貸し渡し願った
土地を有効に使いたいと思っております。また、なお現在の
仕事といたしましても、ただいま申し上げたように、ますますふえて参りますので、どうか
一つ一日も早くこれを
解決いたしまして、明るい姿におきまして、正式の国からの御貸与なり払い下げなりをちょうだいいたしまして、
名実ともにはっきりした
仕事に相なりたいと、こう
考えております。
顧みますと、たしか九年前と思いますが、議会に証人といたしまして、大
へんおしかりを受けたような時期があったのでありますが、八年間というものは全く隠忍自重して参りましたものですが、この
委員会のお席にも当時の方がいらっしゃるようにお見受けしたのであります。どうかこの
当社の意のあるところをおくみ取りを願いまして、何分の御配慮を願いたいと思います。なお、法律的のことに関しましては、今こちらに
飯沢代理人がおりますので、詳細御
質問に答えたいと思っております。簡単でありますが、ちょっと申し上げておきます。