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相澤重明君
政務次官、私は、きょうは
予備費の
討論、
採決をやろうということですから、そう時間はかからぬと思っておった。従って、
参議院の
決算委員会は、きょうは午前中で、大体、本
会議が始まるまでには終わりたいと思っておった。しかし、少なくとも国の
予備費をきめるわけでありますから、
関係の
政府の
大臣なり、
次官なり、
政府委員というものは、当然
出席してしかるべきなんですね。まあしかし、これは従来の
慣例もあるから、私
どもも話さえわかれば、私は、そんなに無理なことを言うわけではない。しかし、午前中の
速記録を
次官読んでごらんなさい、
速記録を。何と、
会計課長代理は
説明をしているか。私が、三十四年度
一般会計予備費使用額の中で、
外務省の
安保条約署名のための
全権団派遣等に必要な
経費の最終的な総額は幾らか、こういう
質問をした。ところがそれ対して、千七百七十一万千六百五十七円、という
答弁をした。しかし、それでは
衆議院の
説明と違いませんかと、こう言ったときに、私は
衆議院に出ておりません、だれからそういうことを聞いたか、という居直った
答弁なんです。こんなふざけた
答弁があるか。こういうのが、
国会軽視でなくて何の
軽視なんだ。私は
衆議院にも行ったことはありません、そういう
答弁をしたこともありません、あなた、どこから聞いた
——逆襲だよ、これは。
国会議員に対する侮辱だよ、これは。そんな者は何だ。そんな
説明員というものがあるか。
外務省というのは何だ。だから、私
どもが
各国を回って、大使館、公使館を回ったって、
日本の
態度というのは何だ。
ことごとに
日本の大公使なんというものは、
各国からあまりよく言われていないじゃないか。私は、一昨年、ここにいる
野本君と一緒に、東南アジアを回ってきた。そのとき
いろいろ話をした。そういう
外務省の役人の
態度がけしからぬ、
態度が。それを私は言っている。
姿勢を言っているんです。だから、私は、せっかく
委員長が、いわゆるきょうのこの
決算委員会に、
政府委員の
答弁をさせようといって努力をして、出てきたことはけっこうですよ。けれ
ども、少なくとも
説明員が
——何にも知らない者を
説明員に出して、どうなりますか。
外務省が、何にも
説明のできない人をもってきて何になりますか。私は、こういうことでは、いかに
衆参両院の
国会の中で、
参議院は、
二院制で若干
政府の
立場から違うかもしらぬけれ
ども、われわれ
国会議員としては、そんな者の言うことは聞けないです。ここに、私が文句を言っているところがあるわけだ。
だから、私は
政務次官に、ここに与党の諸君もみんないるのだから、午前中に
説明員が
答弁したことを
速記録を調べて読んでもらいたい。どれくらい
国会に対する
認識不足であるかということが、はっきりする。こういうところに、たとえば今の韓国の問題が出ても、
外務省の
認識の甘さというものが出ているんだよ。
新聞記者に笑われているじゃないか。私は、こういう
取り扱い方がよくないということを言っているのであって、何も決して、
政府が
衆議院の
予算委員会に御
出席するなり、あるいは私
どもの本
会議なり、
関係の
常任委員会に出ている者を、その一人のからだを、ここに無理に持ってといとは言いません。それほど常識を持っていない者は
参議院にはおりませんよ。けれ
ども、少なくともぜひ
討論採決をやろうという、しかも、なるべく早めに終わって、本
会議に出なくちゃというので、お互いに私
どもの間で話し合ってきた。それに対する
答弁が、そういうものだから、私は、かちんと来た。ふざけたことを言うな、こういうのが、私の率直な
意見ですよ。いかがです、
次官。