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説明員(
安田善一郎君)
委員長がまあ地元の方であり、
委員長でなしに
委員としての御
発言だということでありました。
知事の
陳謝を主としまして、要は穏便にしてもらいたいという言葉の
内容の、しかも相当事故が起きた以後の
知事の御来庁でございました。それだけではまず第一、不適切という回答をして、今後他に波及してはいけないし、そのこと自身も不法ではないかということが考えられるから、厳重な
警告をその場で発した。しかし
現地に私がおったわけではございませんので、一番
食糧庁でもよく……主管部長でございます者を、下の方でもなしに、私の次では
経理部長でございますから、
経理部長に単に
経理上の問題を考えるばかりでなしに、
保管その他のことを担当する職員を一名付しまして、至急夜行をもって
現地の
調査に派遣をしたのであります。そうしまして、そのときに、他の
委員から御
質問もございましたが、農業土木的な知識、農業と申しますのは適当ではありませんが、
河川とか、水とか、
堤防とか、地位とか、どんな
水位まできたときにどれくらいその高低の
堤防外の土地に影響があるかなどは、専門技術も要るであろうから、その点もできる限りは調べて判断をして帰れと、それは何日間とどまっても、行ってすぐ帰れとは、わかるまでおって帰りなさいとして
調査に派遣したのであります。そこで、あとで
報告を聞きましたが、すでに水が
堤防外に流れて出ていた
状況でございましたので、現在ある施設が、
永久橋の
計画がありましたが木橋になったとかいったようなことを除きますと、現実ということでございますが、現実は
水位はすでに
堤防でささえ切れぬ
水位にある、木橋の現在の構造上もございましたので、これは
被害の防除には相当
現地で努力をされた、そうして
被害を防除する木石その他の
資材がほかになくて、すぐ見つからない。応急
措置では米が一番効果があると、こういうような情勢に、多数の方が集まられて、騒擾とは言いかねまするが、何と申しますか、少し
群衆心理のようなものがまざっておった、しかしこれは市長が
対策本部長でございまする
災害対策本部の人が指導、指揮をしておった。そこでそこだけを
事情を確かめて帰りましたので、それに対してはやはり不法または不適切、少なくとも不適切である、他の場合に波及があってはならないことだ、そういうことを明瞭にいたしまして、事後のどういう
措置をとるかはなお
報告に基づいて検討をするという通達を、あとから文書をもって
対策本部長に出したわけであります。あわせまして、県
知事に向かいましても、本部長にそういう
農林省の解釈、
農林省の
態度を出しましたから、それを
参考にして、今後は絶対にそういうことがないように周知徹底をせられたい旨を添えて出しました。相次ぎまして、それだけでは具体性をいささか欠くところがございますので、
現地の
災害状況や、
災害防除の協力
状況や、その
状況のもとに、そこの付近で
許可を得ず、また
保管する
責任者は門もあけずに、かぎも渡さず、ほかのところを破って持ち出したことも判明いたしましたので、これは単に
食糧庁は、
政府米に関しまして
経理上の国損を与えてはならぬということばかりではなしに、米そのものを
政府米として
保管して、適法に運営するという二つのこと、金と物と二つのことがある。そこで依然としまして、先ほど御
発言が他にありましたが、
了解をきちんと与えるものではなしに、
状況を総合判断して——
事情は了とするとは断定いたしておりません、
不問に付すると同様の意味でございます。なお研究はします。しかし米そのものの、まず金の方のことは
補償金を取るべきであることを申し添えまして、もう
一つ、緊急の場合には、この場合は電信、
電話が通じた事実を確認して帰りましたけれ
ども、今後通じないような場合もありまして、応急
措置が要りましょうし、米は最も重要なもので、
土のうがわりに米を入れたものを使うこと自身には賛成をいたしかねます。適切とは思いませんので、連絡方法も悪いこと、今の米を
土のうに、他の
資材がほとんど緊急には、長期には別でありましょう、時間をかければ別でありましょうが、
緊急措置をとる際には見つからなかったということ、地元にはより広い土地、人命、財産、そこの中には、
倉庫が高低と二つありますけれ
ども、低い方の点については、あるいは水が流出する、はんらんするということで、一部または全部が
被害を受けるということは、
報告によりまして判断がつきましたので、
経理上の
損失は、まずこれは国損が与えられてはならぬということで、それに対して申し上げました
措置をとりますと同時に、
現地委任も最小限度に非常
事態であるときには、本省の法律に基づく
許可を受けるいとまがないような場合には委任をするという
措置を検討する、それはまだ成案を得ておりませんが、検討するということを申し添えまして私の
措置といたしたのであります。それは私限りでやりました。
その後、他に波及した場合、米以外の場合はどうだ、かぎは、門をあけないで、かぎは渡さなかった、抵抗した、善良なる保有米の
管理は、
現場の
保管の番人の一人で、多数の群集……
対策本部が加わっておる、こういうことからいたしまして、
状況は十分考えられるのでありますけれ
ども、以上のような
措置をとって、まず
補償金の問題を具体化しようとしておるのであります。その問題を
次官会議にも取り上げられ、閣議でも取り上げられまして、
中野政務次官から申し上げられましたような
状況で閣議については
了解するというより、一応
不問に付する——一応という言葉は省略さしていただきたいのでありますが、
不問に付するが
補償金をとるということが、別途、閣議で申し合わせと申しますか、そういうようになられましたから、行
政府といたしましては、すでに同様の
措置を含んだものを出してありまするが、閣議の
了解が、そういうふうでありますれば、すでに出してある通達の趣旨が、閣議の決定後においても同様であると心得ていただきたい。
補償金は取ります。その
責任者は、
対策本部が指揮、指導したのでありますから、
対策本部というものは、臨時に設けました施設で、市長が本部長であります。それに対して
補償を要求するつもりであります。