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1961-01-28 第38回国会 参議院 議院運営委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十六年一月二十八日(土曜日)午 前十時二十五分開会    ——————————  出席者は左の通り。    委員長     斎藤  昇君    理 事            宮澤 喜一君            岡  三郎君            光村 甚助君            向井 長年君            竹中 恒夫君            加賀山之雄君    委 員            青田源太郎君            天埜 良吉君            佐野  廣君            松野 孝一君            大森 創造君            永末 英一君         —————    議     長 松野 鶴平君    副  議  長 平井 太郎君         —————   事務局側    事 務 総 長 河野 義克君    事 務 次 長 宮坂 完孝君    議 事 部 長 海保 勇三君    委 員 部 長 岸田  実君    委員部部長  若江 幾造君    記録部長    佐藤 忠雄君    警務部長    渡辺  猛君    庶務部長    小沢 俊郎君    管理部長    佐藤 吉弘君   法制局側   法 制 局 長  斎藤 朔郎君   裁判官訴追委員会事務局側   事 務 局 長  小林 健治君   国立国会図書館側   副  館  長  岡部 史郎君    ——————————   本日の会議に付した案件開会式に関する件 ○参議院国立国会図書館裁判官訴  追委員会及び裁判官弾劾裁判所の昭  和三十六年度予定経費要求に関する  件 ○参議院予備金支出につき承諾を求  める件    ——————————
  2. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) これより議院運営委員会開会いたします。  まず開会式に関する件を議題といたします。  本件につきましては、理事会において協議しました結果、本日午前十一時から、お手元式次第により開会式を行なうことに意見の一致をみた次第でありますが、あらかじめ委員会開会するいとまもなく、また諸般の手続、準備等の都合によりまして、すでに御承知通り、右により挙行の運びと相なっている次第でございます。御了承のほどをお願いいたします。  それでは、式辞案を朗読いたします。   〔事務総長朗読〕  第三十八回国会開会式式辞(案)  天皇陛下の御臨席をいただき、第 三十八回国会開会式をあげるにあ たり、衆議院及び参議院を代表し て、式辞を申し述べます。  現下内外の情勢にかんがみ、われ われは、広く諸外国との親交を深 め、世界平和の達成に寄与するとと もに、産業・経済の発展、社会福祉 の増進、貿易の振興等各般の施策を 強力に推進し、ますます国家の繁栄 を図らなければなりません。  ここに、開会式を行なうにあた り、われわれに負荷された重大な使 命にかんがみ、日本国憲法の精神を 体し、おのおの最善をつくしてその 任務を遂行し、もって国民の委託に こたえようとするものであります。
  3. 大森創造

    大森創造君 これは案文は理事会できまったことですから、別に異議はありませんが、これを朗読するのは議長ですね。
  4. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) これは衆議院議長です。
  5. 大森創造

    大森創造君 衆議院議長ですか。参議院議長は何をやるのですか。読まないのですか。
  6. 河野義克

    事務総長河野義克君) 参議院議長は、さっき申し上げたような式次第によって、参議院議長の職を行なわれるわけですが、こういう式辞を読まれることはございません。
  7. 大森創造

    大森創造君 これは院を代表してこのことを読まれるのだけれども、参議院議長は、ここに誓いた通り心がまえを持って国会運営に当たられますか。念のために御質問いたします。えらいことが書いてございますから、言葉通りだと……。陛下の前で宣誓をなさるのですから、御覚悟のほどはいかがですか。
  8. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 議院に対する議長心がまえですか。
  9. 大森創造

    大森創造君 ええ。
  10. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) それは式辞通りでございます。
  11. 大森創造

    大森創造君 答弁は、今の議長心がまえは、何と言われたのですか。
  12. 松野鶴平

    議長松野鶴平君) 今答弁しました。この式辞の趣旨に従うことは当然でございます。
  13. 大森創造

    大森創造君 異議なし。
  14. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) 以上御報告いたしましたところにより、御了承願うことに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。    ——————————
  16. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) 次に、参議院国立国会図書館裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所昭和三十六年度予定経費要求に関する件につきましては、昨年以来、理事会及び庶務関係小委員会におきまして、種々協議が行なわれて参ったのでありますが、この際、便宜事務総長から、その経過並びに結果について、一括して報告を行なうことといたします。
  17. 河野義克

    事務総長河野義克君) 本件について、便宜私から御報告をいたします。  詳細はお手元資料によって御承知を願うことといたし、そのおもなるものについて申し上げます。  まず、本院の予定経費でありますが、その要求総額は十八億五千七百二十万六千円であります。これを前年度予算と比較いたしますと、七千九十八万円の増加となっております。その内訳は、まず国会運営に必要な経費十七億五千七百五十六万六千円でありますが、これは議員に要する経費及び事務局法制局所掌事務を処理するため必要な経費であります。これを前年度予算額と比較いたしますと、一億二百四十三万九千円の増加となっておりますが、これは主として議員の歳費、秘書の給料、職員俸給手当等給与改定による増加であります。なお、前年度限りの経費三千八百三十六万五千円が減となっておりますが、これは議会開設七十年記念式典議会制度七十年史の編さん及び刊行、並びに第四十九回列国議会同盟東京会議開催に必要な経費でありました。  次に、参議院営繕工事に必要な経費は九千四百六十四万円でありまして、これは議員会館営関連施設費電話交換装置増設及び改修費議員宿舎改築費並びに庁舎改修等のために必要な経費であります。このうち、議員会館の新営につきましては、本院側として斎藤議院運営委員長宮津庶務小委員長及び私と、大蔵省側として、田中政務次官及び主計官の間におきまして、これを三十七年度に着工し、三十九年度に完成するということを中心とする申し合わせをいたし、来年度予算には、一応準備的経費として、三百十八万六千円を計上いたしてあります。また予備経費は、前年度同様五百万円を計上いたしております。  以上本院予算につきましては、庶務関係小委員会、特に斎藤委員長宮澤庶務小委員長以下非常な御尽力をいただき、折衝いたしたわけでございますが、結果といたしまして、十分な成果をあげ得なかった点もあることは、私としても残念に思っているところでございますが、御了承をお願いいたしたいと思います。  次に、国立国会図書館予定経費でありますが、その総額は十億九千四百六十二万円であります。これを前年度に比較いたしますと、二千八十二万四千円の減少となっておりますが、この減少庁舎の新営に要する経費が二億二千七百四万九千円減少しておるためでありまして、管理運営に要する経費といたしましては、二億六百二十二万五千円の増額となっております。  その内訳は、まず国立国会図書館管理運営に必要な経費七億九百七十七万九千円であります。これは図書館管理運営に要する人件費事務費図書購入費等でありまして、前年度よりも二億六百二十二万五千円の増加になっております。このうちには新館移転及び維持管理経費常勤職員定員化に要する経費図書購入に必要な経費及び科学技術関係資料整備拡充に必要な経費等が含まれております。  次に、庁舎の新宮に必要な経費は三億八千四苦八十四万一千円でありますが、この内訳は、目下進行中の新庁舎第一期工事を本年七月末日までに完成するために必要とする工事費電力引込補償費不足額、及び新館東側約八百六十坪の増築工事費等であります。  次に、裁判官訴追委員会について申し上げますと、要求総額は八百八十九万一千円でありまして、前年度予算額に比較いたしまして九十一万円の増加となっております。この経費は、裁判官訴追委員会における委員長職務雑費及び事務局職員給与に関する経費並びに訴追事案審査に要する旅費その他の事務費でありまして、前年度に比し増額となっておりますもののうち、おもなものは、給与改善による職員俸給並びに期末手当増加によるものであります。  最後に、裁判官弾劾裁判所について申し上げますと、要求総額は九百八十八万八千円でありまして、前年度より八十七万一千円の増加となっております。内訳は、まず裁判官弾劾裁判所運営に必要な経費九百三十二万六千円でありますが、これは当所の運営に必要な裁判長職務雑費裁判員調査旅費並びに事務局人件費事務費等であります。次に、裁判に必要な経費五十六万二千円は、裁判官弾劾法に基づく裁判官弾劾裁判に直接必要な旅費庁費等であります。前年度に比し増加となっておりますものは、給与改定に基づく人件費増加によるものであります。  以上が昭和三十六年度の予定経費要求のおもな内容であります。理事会庶務関係小委員会におきましては、御協議の結果、ただいま御報告いたしました通り内容をもって、昭和三十六年度予算予定経費要求書を提出いたすことに相なった次第であります。以上御報告申し上げます。
  18. 宮澤喜一

    宮澤喜一君 庶務小委員長の立場で言発言をお許し願いたいのでありますが、今総長の御報告がありました中で、参議院議員通信手当審査雑費滞在雑費につきましては、以前から増額をせよという強い要望があった問題であります。それにつきまして、事務総長以下事務局は非常に大蔵省に対して努力をされて要求されましたし、私自身も微力は尽くしたつもりでありましたが、時間までに満足な妥結に至りませんでした。その経緯を庶務小委員会に御報告を申し上げまして、私としては微力をお詑びをしたわけでありますが庶務小委員会の空気といたしましては、問題を将来に残すこととして、まことに不満ではあるが、この際了承しよう、こういう結論でございました。御報告を申し上げます。
  19. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) 以上御報告通り了承いたすことに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) 御異議ないと認めます。    ——————————
  21. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) 次に、参議院予備金支出につき承諾を求める件を議題といたします。事務総長発言を求めます。
  22. 河野義克

    事務総長河野義克君) お手元にお配りいたしました印刷物の通り、今回御報告をいたします本院予備金支出額は、昭和三十四年度分百八万円、昭和三十五年度分同じく百八万円、合わせて二百十六万円であります。これは全部なくなられました議員の遺族に支給いたしました弔慰金でございまして、そのつど本委員会の御承認をいただいて支出いたしたものであります。国会予備金に関する法律第三条に基づいて、次の常会の初めに議院運営委員長が院に報告して承諾を求めるということになっておりますので、本委員会の御承認をお願いいたす次第であります。
  23. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) 本件につきましては、ただいま御報告いたしました通り内容により委員長から議院報告することとして、御承認を願うことに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 斎藤昇

    委員長斎藤昇君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、お諮りすべき案件もございまするので、開会式終了後再開することにいたしまして、これにて暫時休憩いたします。    午前十時三十五分休憩   〔休憩開会に至らなかった〕