○重盛
壽治君 これは
大倉君が取り締まれということであるし、あなたも取り締まるということであるけれども、現実にはあなたが言ったように、あなたは非常に正直で、私は構造のことはよくわからぬと言うが、やはり巡査もわからぬのだ、構造が。マフラーをはずしたのか、オートバイはああいう音がするのかわからぬ。そこで私は、取り締まるということもけっこうだが、もっと指導しなければいかぬと思う、一般を。従来は、たとえばオートバイのマフラーをはずしたぐらいでは引っかからなかった、いわゆる交通取締法に。問題にならなかったわけだ。いわゆる黙認ということだった。それで全部して、その慣習がずっときておるから、そこで新道路交通法ができたのを契機として、やはり強くPRしなければならない。そういうことをやるのは処分するぞということが、まず第一にその運動が先になされなければ、こっちの方にいこうとしてもいけな、もっと
方法としてはびしゃっと取り締まれば、今度はおそろしくなったというので、みんなつけたりするかもしらぬけれども、親切なやり方としてはPRが足りなかった。新道路交通法で、つまり
自動車を対象にしてやっても、一番騒音の元凶であるところのオートバイに対しては、そういう指導をしておらぬ。これはやはりおやりにならぬといかぬですよ。それを指導すると、さっき言った、馬力が少なくなると言っても、そう違わないですよ。そんなに支障を来たすものじゃない。あれに乗ってひゆーっと音をさせて走っていると気分いいから、消音器をはずして幾らでもやる。ちょっと引っこ抜けばいいからはずして走る。昔
自動車なんか、坂に行くと消音器の先をはずして、マフラーのもとからじかに出るようにする。威勢がいい、よく力が出たような気がする。そういうことを今オートバイに乗っている人、オートバイを扱っている人、これが割合知らないし、オートバイ製造業者も消音器を簡単にはずせないようにやるという指導を、若干の金がかかっても、PRしなければ、巡査は消音器がはずれているか、はずれていないか、わかっていない。そういうことからやらないと、この解決は困難だ。確かにうるさいことはうるさい。
私はよく
自動車に乗って走りますし、自分でもころがすけれども、一番目ざわりだ、ああいうのは。それで自由に走るのですから、そういう点はやはり指導の方に重要を置いて、新道路交通法による指導という基本線が出ないと……。