○金丸冨夫君 私、先ほどから
組合の方にも、もう少しお伺いしたいと思いましたが、また企
業者側の
方々にもお伺いしようと思ったのでありますが、先ほどからいろいろ
お話を聞いておりますと、だいぶわかって参りました。要は、この問題が、結局
スピード超過によって、いろいろ交通に対するいろいろな危険な
事故が起こってくることは、統計によって御指摘になった点においても、よくおわかりだと思います。
それから、過積の点もありますが、まあ過積という点は、
砂利のあるいはまたことに砂
あたりの性質上、非常に水を含んでおるときとか含んでおらないときとかというようなことでも違いましょうし、ことに容積
関係で大体計算をしておるというような
事情からして、
輸送関係について若干取り締まりを受けるような場合に違反が出ることは、これはやむを得ないかと思うのでありまするが、問題は、このいろいろの点を
考えて、かような
事故が起こるということは、結局企
業者もまた労働
組合も、お互いにもう少し
考えることがあるのじゃないかと思います。企
業者ばかりが、金が少ししか取れないから、結局労働者にしわ寄せするということでも私はないと思う。現に、
説明を伺っておりますというと、月給者が約四百人のうちに二百人もおるとか――われわれはむしろ歩合給が非常に多いのじゃないかと思ったのですが、逆に、そういう
説明をなさっておる。また勤務時間等についても、聞けば八時間労働順守と、こう言っておりまするが、おそらくどのくらい、いわゆる時間外として、
組合が了承のもとに働いておるというのが、どのくらいあるのか。また、時間外でもって、うんと要求すれば、やらせぬようになるからいいけれ
ども、大した変わりがなくて、時間外でも、もうごく安いもので、基準法に定められたよりも、うんと安いような突っ込みでいくというようなことになれば、これは自然に、やはり普通の勤務時間が無制限になっているということになるだろうと思う。いろいろ
説明を伺いますと、料金の
関係で八千四百円、鬼怒川
あたりは一回が五千円出るとしましても、日に一万四、五千円出そうとすれば、どうしたって、この
回数でも、今の四百キロから八百キロになる。何回も、三側も往復しなくちゃならぬというような、ほとんど不可能なような
状況になるんじゃないかと思われるのでありまして、結局時間が守られていないということは、
使用者側の方もさることながら、
組合の方方も、まだ自覚が十分足らない。これがもしきまってくれば、それだけのものしか働かない。それだけの料金を要求するということになれば、こちらの
使用者の方におきましても、採算のとれないことをやることはないのだから、必ずそれにマッチするだけの値上がりの方策をもう少し真剣に
考えられると思うのです。ところが今の
組合の
方々は、その点をまあ唯々諾々というか、まだ
組合自体が十分に発展されていないという、
個人企業、自家用車が九割もあるということですから、これは最後の
自動車局長の
お話で、今までの感じがすっかり私はひっくり返ったわけでございますけれ
ども、結局、
組合自体から、そういうような無理な勤務はいかなる場合にもしないということ、また、できればこういうものに対して、走行キロであるとか、あるいは
ほんとうに時間制限というものを、八時間労働なら八時間労働、月二百時間なら二百時間というようなそういうものをはっきり制定して、そういうものを制限しないことには、これはやはり過労ということによって
事故が起こる。ことによけいに走らなければならぬという、急ぐためにいろいろの
事故が起こるということは、これは非常に大きいだろうと思う。この点は
皆様方さらにその点について
組合自体の
方々も自覚されて、やはり主張すべきことは主張するという見解の上に立って主張されることがいいのじゃないかと思いますし、また経営者側の
方々にお伺いしますというと、連合会の
岡本さんの
お話では、
価格協定というようなことについて大そう力を入れておられるようでありますけれ
ども、事実そのほかの
方々には最後にちょっと伺いましたが、あまりやってないんじゃないかと思うが、しかし、これは私まだ研究しておりませんから、独禁法の
関係でどうなるか、それは問題が
一つあると思いまするが、もう少しそうでなくても、
組合の今
関東でおやりになっておる
方々、何
組合か、そういうものを、連合会にお入りになっておる
方々は、
ほんとうにその気持で協力してやっていくならば、こんな安いことでやらなくてもいいじゃないか。ことに千七百円という、最近は千四百円になっておるというようなことは、あまりまあ私からいえばだらしがないと、こういうことを言いたい。
つまり、
組合自体がまだ非常に薄弱だということになるのじゃないでしょうか。ですから、これはどうしても
組合の
方々がもう少し
ほんとうに真剣に、法の許す範囲において労働賃を正当にお払いしてやれるだけの収益をあげ得る、その
価格というものをやはり励行するということにもう少し
組合を強化せられて、
皆様方協力されてやるということでなければ――もとがふえなければ、いかに労働者の
待遇を改善しようといってもこれはできることじゃない。時間を制限しようといっても、時間を制限すれば
輸送力が少なくなるのですから、どうしたってやはり採算が合わない。合わなければやらないということになるだろうと思いますし、ですから、やはり
組合自体をもう少し強化をおはかりになると同時に、先ほどから
皆様方の
お話しになった、たとえばアウト・サイダーの規制であるとか、免許にあたっての
関係であるとか、こういう点を御
当局に要請されるということにいかなければならぬだろうと思うわけでありまして、
皆様方が
ほんとうにその気持にならなければ、いかに法令を設けて、九割もある自家用のものを区切るのは、なかなかむずかしかろうと思いますけれ
ども、ことに
価格の点でやっていくということは、
業者自身が
ほんとうに自覚をして、労働者の正常な労賃を払うに足る、そして正常なマージンをあげ得るような形に持っていくことにやはり努力せられることが、根本解決の問題になりはしないかと思うわけでございまして、あえてかような点を
意見を申し上げて、
皆様方の方も
一つできるだけ
組合というものの強化をはかっていく。そうして正常の時間、正常の労賃というものをお払いできるような
価格に持っていくことを
一つ一そう努力せられることが必要だろう。まあかように
考えるわけでございまして、一言
皆様方にお願いを申し上げたいと思います。