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富田議員 私からその点についてお答えいたしたいと思います。私は実は先般の公聴会は全部聞いておりました一人なのであります。第一、ただいま
坪野さんからお話がございましたが、中にはきびしい
批判もございました。しかし全体を通じて私ども公正に感じとりましたところを率直に申し上げますと、あの
法案は、
自民・
民社共同提案のものは、大体やむを得ぬだろう。
暴力、最近のそれは、今お話しの藤原教授のお話などでは、アブノーマルである、今の事態がアブノーマルである。だから望ましくはないが、そのアブノーマルに対するアブノーマルの
法案として、限時的なものとしては意味があるかもしれないというような趣旨であったと思うのであります。従いまして、今日の事態がアブノーマルであるから、やむを得ないと自分は思う、しかしながら、なるべくならば、こういう案法であるからして、一つ三党
共同提案にしてもらいたい、これは自分として希望するのだというような線であったと思うであります。また田上教授のごときは、なるべくならこういう
法案は避けたいと思う、しかしながら、今日
政治家として、
立法府において必要とお考えになるだろう。それならば、これを自分はとやかく言うべき資格もないが、やむを得ないのじゃないかというような御
意見もあったかと思うのであります。いわんや小野先生のごときは、国会乱入、これに対する刑罰法規は絶対必要だと卓をたたいて言われたようなこともあったかと思いますので、一がいに全部の
参考人がこれに対する反対の
意見であったとは私了承いたしておらぬのであります。
そこで、お尋ねの点でございます。六修正点のほかにもっと根本的な問題とおっしゃいますが、それがどういう点をおっしゃるのか存じませんが、大体私も想像つくかと思うのであります。そういう点について考え及ばないかというお話だろうと思うのであります。私はこれらの
参考人の
意見にも述べられております通りに、今度のこの
法案というものは、
社会党案もそうでありますが何とか今日の
暴力、今日のこのアブノーマルな状況において出てきた
暴力、
政治暴力、これを排除いたしたい、また将来の問題としては、これを予防したい、防止いたしたい、その熱意の現われがこの各
議員の
立法となって現われてきたのじゃないかと思うのであります。そういう根本問題につきましては、これは全然変える必要はない、むしろ変えてはいけない、かようにさえ思っております。
そこで、今の
民社党から出ました六点、これは最も時宜に適した、また
参考人の
意見もよく聞いた修正であると考えまして、われわれもきん然この修正に同意をいたして、共同の修正
提案をいたしたい、こういうような考えに今日なっておるというような状況でございます。御了承賜わりたいと思います。