○小林(信)
委員 もちろん各国のそういうふうなものもいろいろ参考にされるし、あるいは
文部省自体としてもいろいろ構想を持っておいでになると思うのですが、私の最も憂えるところは、一部の人たちの技を争うということにまたなってしまったら
意味がないと思います。要は、
体育を愛する
国民の日というふうなものも設定されるわけですが、こういうふうなものもただ形だけでもって終わったら
意味がないと思うのです。
提案するわれわれとしては、単なる一日を
体育愛好の日にするのでなくて、一年中がこういうものに
国民の気持が動いておるようにしたいという考えでおるわけなのです。そこで、松村
文部大臣のころでしたが、富士山のふもとへ参りまして青年がキャンプの
施設をして、そしてただ登山するだけでなくて、各
地方の青年の交流をはかったのです。たとえばそのキャンプをするときに、ただそこで一日を暮らすというようなことでなくて、
一つの青年の村を作って、そうして青年の中から村長を作って、村
会議員を作って、
一つの村の構成の中で
団体生活をし、また
体育の面にも貢献もするというふうな構想をもっておやりになったようですが、それが続いておるかどうか知りませんが、何か龍頭蛇尾に終わっておるような気がするのです。
文部省がそういうふうなことを計画しましても、
文部省の
施策がどうのこうのということでなくて、やはり
国民全体の
体育に対する理解というふうなもの、ことに勤労青年というような人たちに相当な余裕を与えなければ、私は非常に実現困難だと思うのです。ただ金のある人たちだけがやるとかいうふうなことであっては
意味がないと思うのです。してみると、この
法律を実施するためには、単にいろいろな
施設をしあるいは
指導をするということでなくて、生活の問題にまで及ばなければならぬと思うのです。ことに最近、多少生活にゆとりがありまして、一般の人たちの行楽というふうなものは多くなっていますが、そういうふうなものをいかに
体育の方面に向けていくかというふうなことが大事であるし、所得倍増計画と並んで今度はこういう消費面というとおかしいですが、そういうものが
スポーツの方に引き入れられるような計画が私は必要だと思うのですが、そういうふうに生かしていただきたくお願いするものです。
そこで二番目の問題として、今お話がありましたプールの問題なのですが、これは先日も私は何かの
機会に
大臣にちょっとお話申し上げたのです。かつて松村
文部大臣のときに私はこのことをよくお話申しましたら、
文部省として
学校施設の
補助の中に対象としてプールを入れるというようなことを一応納得をしていただいたのですが、その後
文部省から何ら案が出てこないのです。
スポーツ振興法というこの
法律が通ったから
学校のプール建設に
補助金を出すというふうなことでなくて、できるならばこれと並行して
学校施設の
補助の対象の中にプール建設を入れるというような御意向があるかどうか。できたら
大臣にお伺いしたいと思うのです。