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伊東政府委員 審議会の
審議の経過は昨日簡単に申し上げましたが、過去において八回ばかりやっております。大
部分は
既入植者関係のことをやっております。
最初は三十六年度の
予算につきましていろいろ御
意見がありましたので、これにつきましては、実は大蔵省に
予算要求をやりますときに
追加をいたしまして
要求を出したような次第でございます。おもにこれは
開墾建設なり
開墾作業なりの
工事面がおくれておるということで御
意見がありましたので、これにつきましては
追加要求をいたしたような次第でございます。
その後の
審議の大
部分は、
既入植者の安定についてどう
考えたらいいかということでございまして、その場合に、昨日も御
説明申し上げましたが、入っております十四万戸をすべて同じ
レベルにおきましてこの
対象にするということではなくて、一部は卒業生を出してもいいのじゃないか、残った人について、今後
営農をやっていくという意欲のある人で、また見込みもあるというような人と、なかなかそう
考えてもむずかしいのじゃないかというような人と分けて
考えまして、今後
開拓者としてやっていく、また、望みもあるというような人については、
一つ、
開拓営農振興臨時措置法のような
法律が現在ございますが、もっと手厚いことをやる必要があるのじゃないかというような
意見が出ております。また、時期につきましても、いつまでもだらだらということでなくて、ある年限を切ってやったらどうかというような御
意見でございます。また、その場合に、その人々をどの辺の
レベルまで持っていくのだということにつきましては、大多数の御
意見としましては、近傍の
農家の
中庸程度くらいのところまではどうしても早く持っていって、同じスタート・ラインにつけてこれから発展さしていったらどうかというような御
意見でございます。その御
意見に対しましてはわれわれも大体同じような
考え方を持っておりまして、何年間でこれをやるか、あるいはどういう内容の
振興対策をやるかということは、御
答申をいただきましたら、
開拓営農振興臨時措置法をどういうふうに改正するかということで
検討いたしたいと思っております。
もう一点、
開拓農協と
総合農協、それから
融資の問題ということが問題になったのでございますが、これにつきましては、
開拓農協をある時期には
総合農協になるべく切りかえて、特に、
開拓ということだけでなくてやはり
組織自体も強固なものになる必要があるのじゃないかというような御
意見と、
開拓農協であくまでやっていくのだというような御
意見と、いろいろございます。私
どもとしましては、
開拓の過去を見ますと、
開拓々々と言いまして市町村の行政からもあまり応援してもらえぬというような孤立的な面が多分にございましたので、そういう面についてはやはり
総合農協等の力も大いに利用していくのだということがいいのじゃなかろうかというような
意見を実は持っておりますが、これもまだ
審議会としては最終の
意見ではございませんで、中間的な御
意見でございますので、われわれとしましても、これば最終的なものをいただいて
検討していきたいと思っております。