○海原
政府委員 お答え申し上げます。最初に現在の
管区隊及び
混成団の定数等でございますが、先生おっしゃいましたように、現在の
管区隊は一万二千七百名というもので
編成いたしております。
混成団は約六千百名でございます。約と申し上げておりますのは、各
混成団によりまして若干この数字が動いております。これを十三個
師団の
編成によりまして、やはりお
言葉にございましたように、九千名の
師団、七千名の
師団、それから機械化
師団、これも約六千八百名、このように第七
混成団を
編成がえいたします。こういう三つのものに
編成改正をいたす予定でおります。
それからこの
編成改正の主たるねらいでございますが、先ほど
長官からも御
説明申し上げましたように、従来たとえば、例を普通科の連隊にとって申し上げてみますと、
師団の下に連隊がある、さらに大隊があり、中隊があり、小隊がある、こういうことで
編成されます。しかもこれは一応三
単位の
編成になっておりまして、このところを従来の大隊と考えられておるものと連隊との中間的な
編成を一応考えました。これを一応連隊、昔の
編成の人員から申しますと、大隊と連隊とのちょうど中間ぐらいになると思います。その程度のものが直ちに
師団の下にくるわけでございます。その下に中隊を作る。そういう
編成改正をいたしますということは、それを軽快にするということがねらいでございます。同時に
編成の基本的な原則といたしましては、三
単位制を四
単位制に改めた。
師団の中で、九千
師団で申し上げますと、九千
師団の中には連隊が四つできるわけです。なぜ四つにしたかといいますと、これは専門家の間で三
単位の
編成がいいのか、四
単位の
編成がいいのかということを、わが国の
地形、道路の
状況等に即しまして、いろいろと兵員その他の運用を研究いたしました結果、三
単位制よりは四
単位制の方が総合的な
機動力、運用力等におきましてはるかにまさるという
結論が出ましたために、四
単位制に切りかえることを決心したわけでございます。ただし七千
師団につきましては、この四
単位制を一時三
単位で補うという、臨時の手段を講じております。と申しますのは、この十三個
師団の
編成は、あくまで従来の六
管区隊、四
混成団の定数の
範囲内で、
編成の改正を実施するということを作業の大前提といたしましたために、理想的に申しますならば九千
師団に全部をそろえたいわけでございますが、そういうことが相かないませんために九千
師団と七千
師団、この二つの
編成でいくということを現在考えております。
第三は火力その他がどうなるかということでございますが、これは定数につきましてはいまだ
最終案の検討を終えておりませんので、現在私
どもの手元で作業中の案であることをお断わり申し上げまして申し上げますと、一応現在の
管区隊の火力を一といたしました場合に、新
師団におきましてはほぼそれに近い火力を持たせる。第七
混成団は先ほど申しました率で申しますと約九八%程度になる。一般の
混成団は
管区隊に比べてその約半ば程度の火力だ、このようお考えいただきたいと思います。