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石橋(政)
委員 どうおっしゃろうと、
タワーの方で勧告したのが十二時八分、
最後の
編隊が飛び立ったのが十二時一分。おそらく勧告が出たのは第三
編隊の
飛行機が飛び立っている最中かもしれません。第三
編隊の飛び終わったのが十二時一分ではございませんでしょう。飛び始めたのが十二時一分でしょう。そうすると一機目が二機目が三機目がまだ飛んでいるさ中に、どうも
気象条件が悪いから帰れという勧告が
タワーの方から出ていると思う。
一体自衛隊は
訓練を施すにあたって、
訓練をするにあたって、
気象条件というものにどれほどウエートを置いているわけですか。各方面と十分なる連絡をとりながら、これはいかぬ、この
気象条件で
訓練をやることはあぶない、十分に判断できる材料が出ておるではありませんか。そういうことをよく調べもしないで、きまったスケジュールだから消化しなければいかぬ、そういう機械的な
訓練をやったとしか思えないじゃありませんか。昔のような猛
訓練を施すつもりかもしれません。何か源田さんの談話なんかを読んでみますと、猛
訓練はやめないのだと言っておるような一部の新聞報道もありますけれども、
訓練も大切です。それは一たん緩急あるときは
悪天候の場合もありましょうから、
訓練も大切でしょうけれども、しかし
時代というものも考えなくちゃならぬ。特に人命というものを尊重しなくちゃならぬ。こういう格好で
訓練をやったのでは、今後隊員が非常に不安な気持を持つ。この方が猛
訓練よりもよほど大切じゃありませんか。細心の注意を払っておったとはどうしても判断できません。
最後の
編隊が飛び立ったのが十二時一分、
タワーが
気象条件が悪いから早く
飛行場に帰れという勧告を出したのが十二時八分というのでは、細心の注意を払っておった、
気象条件を一生懸命注目しておったとは考えられないじゃありませんか。機械的に
訓練をやったとしか思えないじゃありませんか。私はもう少しこの辺をはっきりさせていただきたい。
もう
一つ、三番目にあげました
技術の問題についてちょっと触れてみましょう。結局二機ずつ
編隊を組んでおった。その細分化された二の
編隊が
事故を起こしている。この
原因がどこにあったかというと、今のお答えの中でうかがい知るところでは、どうも
気象条件が明らかに悪いというデータが出ておるにもかかわらず、強行したという指揮官の判断、
訓練の
指令を出した者の判断の誤りというところに
原因が生ずる。それからもう
一つは、
パイロットの指揮官としての判断力ということにも何か問題がありそうだ。勧告は
三沢に行けということであったが、多年の経験その他から、いや
千歳に行った方がいいと思った。その人たちだけが助かったような気がしてならない。それからもう
一つ、二機
編隊ごとに
事故を起こしているということからいくと、その
編隊の責任者、
編隊長のいわゆる判断その他に未熟があったのじゃないか、指揮に未熟があったのじゃないか、こういう感じがしてならない。この三個
編隊の責任者はどなたであったのか、全部の三個
編隊を統括しての責任者はどなたであったのか。それから
事故を起こした第一、第三
編隊の責任者はどなたであったのか。そのうち二機ずつ分かれて
事故を起こした方の責任者はどなたであったのか、これをちょっとお尋ねいたします。