○
秋山政府委員 お
手元に差し上げました
資料の御
説明に入ります前に、おわびをして訂正しなければならないことがございます。私の勘違い、記憶違いから先ほど間違った御
説明を申し上げましたので、おわびをして訂正をさしていただきたいと思いまます。
それは、
肥料輸出振興協会の問題で、
硫安輸出会社がこの
経費を分担しているというふうに御
説明をいたしましたが、実は、これはしておるのには相違ないのですが、まことにわずかなもので、実は会費の一口一万円だけをおつき合いとして負担をしているということで、他は全部
メーカーが負担をしているという状況でございます。勘違いのもとは、実は
政府で
補助金を出しておりますが、その予算折衝の際に
輸出会社にもう少し持たせたらどうかというような
議論がございましたのを、私の記憶違いで現にそうなっておると考えてしまったのでありまして、大へんな間違いでありましたので、訂正をして、おわびを申し上げておきます。
それから
資料の方の御
説明を申し上げますが、
輸出会社の
諸掛りの内訳表を
年次別に作ってございますが、上の表は総括表でありまして、下のはその内訳でございます。二十九
肥料年度から三十四
肥料年度まで、備考として
年度別
輸出数量が出ております。最近のところで申しますと、三十四
年度五億五千八百三十六万二千円ということでございまして、それの内訳は、一般管理費が四千百二十八万八千円、支払い手数料が二億九十万円、これは
トン当たり二百二十二円になっております。
輸出諸掛りが一億三千五十六万七千円、これの
トン当たりが百四十四円。それから支払い利子一億八千五百六十万五千円、これが
トン当たりで百九十八円という内訳でございます。二十九
年度から見ますと、確かに非常に大きくふくらんでいるという
状態でございます。
なぜそういうふうに大きくふくらんだかということは、
輸出諸掛りの内訳を
ごらん願いたいと思います。実は対外的に
数字が漏れることは必ずしも好ましくない点もございますので、そのお含みでお扱いいただけたらけっこうだと存じますが、
諸掛りのうち一番大きい金額は運賃の
差額負担でございます。細部は後ほど課長からまた御
説明をいたさせますが、
国内——
国内といっても船で運ぶのでありますが、
工場の所在地があまりに遠隔の地にある場合には、標準的な運賃の超過分を同業者が全部プールして負担してやるという
やり方をいたしておりますのが、大きく現われております。たとえば三十四
年度の台湾向けの超過運賃の負担は約六千万円という巨額に上っておるのであります。その他インド向け、インドネシア向け、韓国向け等につきまして、それぞれ超過運賃を負担しております。一億三千万円の
諸掛りのうちで約一億円というものが運賃負担という結果になっております。下の内訳表の四段目に台湾向け値引き分三百六十八万六千円というのがございますが、これは、台湾の内部の事情から、台湾に対する
輸出をできるだけ
日本もので押えたいということで、特に台湾については特殊な
やり方をいたしておるのでございます。そういう
関係の一種の値引きをしておるわけでございます。それから、為替
差損というのが載っておりまして千八百万円、これはポンド為替でございますが、為替相場の変動が、ちょっと原因ははっきり記憶しておりませんが、大きく見込みと違ったということによって生じた
差損であります。三十三
年度は若干益があったのでありますが、三十四
年度では大きく負担をしております。それから、下の方で南ベトナム、タイ、マラヤ向け値引き分というようなもので一千万円、これもやはり台湾と似たような事情で、国際
競争が激しい結果雑損的に負担したものであります。前
年度でやや特殊のものとして韓国向けの
輸出保険料というものがわずかございますが、これは李承晩政権時代に
輸出保険をつけないと買ってやらぬというような条件になっておりましたための保険料でございます。おもな項目は大体以上でございまして、
諸掛り合計が一億三千万円
余り、一
トン当たりで見ますと、確かに三十四年は異常に高い結果が出たのでございますが、内訳がこのような
状態で、過去にはあまりなかったような雑損的なものが相当かぶってきておるというふうに御了解いただければいいかと思います。