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松尾政府委員 今具体的な場合についての御質問でございますので、ここでまたそれに対してあまり具体的に御説明するわけにも参りませんけれども、今
お話しの、たとえば京葉
地域は確かに御
指摘のように、現在
計画中の
工場建設が全部比較的早い時期に出そろうということになりますと、すぐ水の問題に当面いたします。しかし現実問題としては、現在
計画の
工場が一せいに
建設、操業を始めておるわけではないでありましょうし、また京葉
地区には確かに
工業用水が不足ではございますけれども、今後利根水系の開発その他で、ある
一定の時期をかしますれば、ある
程度の
工業用水は取れないわけではございません。従いましてこういう場合には、まあ今後の問題でありますから、具体的に申し上げるのは差し控えさしていただきたいと思いますけれども、いきなり勧告というようなことで処置されるのではなくて、現実に水を使う
工場の
建設の時期あるいは操業の時期等について時期的な調節を行ないながら、片方に
工業用水の補完的な
施設をやっていけば、
解決のめどがつくのではなかろうか、そういう具体的な
関係にあると思います。
それから西宮の例も、確かに御
指摘のように非常に重大な問題であると思います。あの
地点にあれだけ大きな埋め立てをやって、そこで石油精製なり石油化学をやるということになりますれば、水の問題は非常に
解決がむずかしい問題に当然当面するはずであります。
企業自身がどうしてそういう判断を十分にしないのかという点に、むしろ問題があるのではないかと思いますけれども、その辺は、会社自身がその
地点で必ずそれだけの水を使うような
工場建設を最終的にやるという決心で
工場建設をやるのかどうか、また
地元におきまして、いや水の問題は将来の問題として何とかなるというような甘い判断で、
工場誘致に熱心なのではないだろうか、そういういろいろな問題が伏在しておると思いますけれども、現在では御
承知のようにまだ
計画の段階であります。それに対して、
地元に相当強い反対があるという段階でございますので、それらの点は、まだ具体的に私どもの方で深く立ち入っておりませんけれども、現在までに私どもの方も、特に
地元の反対の御意見はいろいろな機会に伺っており、
地元の
通産局等とも
連絡をとりまして、もう少し事態を究明して、できれば行政
指導で、この問題の合理的な
解決をはかって参りたいと思います。