○中島(巖)協議
委員 今天竜社の話が出たから、関連して官房長にお尋ねしたいと思う。
災害復旧ということの根本的な
農林省の
考え方についてお尋ねいたしたいのですが、農地、農業用
施設、
林道、これらを一括して
災害復旧ということは、結局その産業が平常な稼働のできるということが
災害復旧の根本的な目的であろう、こう私は解釈するのです。そこで、たとえば償却をした
あとの現存の帳簿価格はどうであるかというような問題は、保険屋の考える方式であって、
災害復旧の
考え方というものは、その設備が完全になってそうして完全な操業ができる、それがおそらく
災害復旧の基本的な考えであらねばならぬ、こういうように考えておるわけであります。そこで、具体的な問題として天竜社の場合であるが、九〇%
補助になったことは、われわれとしても非常に欣快にたえないのであるけれ
ども、それが保険屋方式の現存価格あるいは帳簿価格におけるところの価格に対して九〇%
補助というようなことになると、せっかく九〇%
補助であっても、完全な操業ができないということで、
災害復旧そのものの基本的な精神、趣旨からはずれるのではないか。
災害復旧は、あくまでも完全な操業のできるまで建て直してやるべき性質のものである、こういうように考えるのですが、
農林省の基本的なこれに対する
考え方はどうであるか。さらに、具体的に天竜社の市田工場に対して九〇%
適用した場合に、それがどのくらいの
金額になるか、完全操業をするためにはどれほどの建設費が必要か、これらの点について、天竜社の問題は、当
委員会として本設立以来ずいぶん問題になっておるのだから、
農林省としても腹案が必ずあると思う。その点についてお考えを承りたい。