○鮎川
説明員 お
手元に「八月上旬集中豪雨による
被害概況」という資料を差し上げておりますが、これによって御
説明を申し上げます。
八月四日から六日にかけまして、新潟県の中部、福島県の西部
地方に集中豪雨があったわけでございます。各地の降雨量につきましては、一の気象の概要のところにありますように、新潟県の長岡市におきまして二百九十三ミリ、相川町百八十二ミリ、こういう、ここに書いてあるような集中的な豪雨に見舞われておるわけでございます。
この豪雨によりまして、八月七日の十七時現在の
被害額でございますが、公共土木
施設の
被害状況について申し上げます。
直轄
災害につきましては三千万円、
補助災害が七億七千七百万円、総計八億七百万円ということになっておるわけでございます。
なお、直轄
災害につきましては、七日の十五時現在の
被害報告でございまして、阿賀川は千二百万円、阿賀野川は調査中でございまして、
被害額はまだ不明であります。信濃川は千八百万円、現在までの直轄
河川の
被害総額は三千万円ということになっておるわけでございます。先ほども申し上げましたように、まだ阿賀野川の調査が済んでいないわけでありまして、直轄
河川の
被害状況につきましては、一ページの下段の表にございますように、水位と雨量、
被害状況等を掲記しておりますが、水位につきましては、計画水位を出ておるものはございませんが、信濃川などは、計画水位に近いところまでもきておるわけでございます。なお、その他の
地域につきましても、阿賀野川なども計画水位に近い水位になっておるわけでございます。
補助災害でございます。これも八月七日十五時現在でございますが、
被害総額は七億七千万円、このうち、新潟県における
被害が六億一千二百万円、特に新潟県に
被害が多かったわけでございます。新潟県の
被害の中心地は、二ページの表にもございますように、三条市や見附市、白根市、出雲崎町、寺泊町、余板町、三島町、和島町、中之島村、下田村などでありまして、新潟県における各
河川の出水状況、これによる
被害河川及び道路
関係はこの表にある通りでございまして、五百カ所の
被害を受けて、六億一千余万円の
被害を新潟県は受けておるわけでございます。
なお、福島県につきましては、南会津郡、大沼郡が
被害の中心地になっておりまして、おもに
補助河川につきましては百六十二カ所の
被害を受けて、
被害総額は一億六千四百万円以上になっておるわけでございます。合計いたしまして七億七千万円ということになっておるわけでございます。
なお、
住宅の
被害状況は、新潟が、全壊百三十戸、流失三戸、合計百三十三一尺半壊が三百三十八戸ということになっておるわけでございます。一これに対する応急
措置でございますが、直轄
河川につきましては、先ほども申し上げましたように、
被害の全貌の把握に努めておるわけでございまして、これの
報告を至急に受けまして、また、緊急
復旧を要する個所につきまして、早急の調査をするように
関係の地建等に指示をいたしておるわけであります。
また、
補助災害につきましては、八月六日から福島県に、また、八月七日に新潟県に、それぞれ緊急査定のために
災害査定官を派遣いたしておるわけでございまして、
被害状況の調査や応急
復旧工法の指導に当たらせておるわけでございます。また、緊急査定を実施いたしまして、予備費支出等について、早急の手続をとるようにいたしておるわけでございます。