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1961-06-07 第38回国会 衆議院 建設委員会 第42号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十六年六月七日(水曜日)    午前十一時四十二分開議  出席委員    委員長代理理事 瀬戸山三男君    理事 佐藤虎次郎君 理事 薩摩 雄次君    理事 松澤 雄藏君 理事 石川 次夫君    理事 岡本 隆一君 理事 中島  巖君       逢澤  寛君    綾部健太郎君       大倉 三郎君    金丸  信君       徳安 實藏君    二階堂 進君       前田 義雄君    山口 好一君       兒玉 末男君    三宅 正一君       山中日露史君  出席政府委員         建設事務官         (計画局長)  關盛 吉雄君         建 設 技 官         (道路局長)  高野  務君  委員外出席者         専  門  員 山口 乾治君     ――――――――――――― 六月三日  委員金丸信辞任につき、その補欠として海部  俊樹君が議長指名委員に選任された。 同日  委員海部俊樹辞任につき、その補欠として金  丸信君が議長指名委員に選任された。 同月五日  委員宇野宗佑君、大高康君及び前田義雄辞任  につき、その補欠として木村公平君、廣瀬正雄  君及び斎藤邦吉君が議長指名委員に選任さ  れた。 同月六日  委員大沢雄一辞任につき、その補欠として早  川崇君が議長指名委員に選任された。 同日  委員早川崇辞任につき、その補欠として大沢  雄一君が議長指名委員に選任された。 同月七日  委員木村公平辞任につき、その補欠として前  田義雄君が議長指名委員に選任された。     ――――――――――――― 六月二日  積雪寒冷特別地域における道路交通確保に関  する特別措置法の一部を改正する法律案三宅  正一君外四十名提出衆法第五三号) 同月五日  二級国道長野小千谷線の一級国道編入に関する  請願中澤茂一紹介)(第五五二二号)  県道落合世羅線備後三川駅前八田原間改修に  関する請願永山忠則紹介)(第五五二五  号)  公共工事費予算措置適正化に関する請願(赤  澤正道紹介)(第五五二六号) は本委員会に付託された。     ――――――――――――― 六月三日  首都圏市街地開発区域調整費増額に関する陳情  書(第一  一〇五号)  名古屋、東京間高速度道路早期建設に関する陳  情書(  第一一〇六号)  治水事業費増額に関する陳情書  (第一一〇七号)  防災対策確立に関する陳情書  (第一一〇八号)  道路整備に関する陳情書  (  第一一二〇号) は本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  閉会審査に関する件  積雪寒冷特別地域における道路交通確保に関  する特別措置法の一部を改正する法律案三宅  正一君外四十四名提出衆法第五三号)      ――――◇―――――
  2. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 これより会議を開きます。  委員長が所用がありますので、その指名によりまして暫時私が委員長の職務を行ないます。  まず、三宅正一君外四十四名提出にかかる積雪寒冷特別地域における道路交通確保に関する特別措置法の一部を改正する法律案議題とし、提出者趣旨説明を聴取いたします。  三宅正一君。
  3. 三宅正一

    三宅議員 国会末期のお忙しいときに、まことに恐縮でございますが、この法律をなるべくならば各党共同で出そうという話し合いをいたしておりまして、そんなことで時間がおくれました点をあしからず御了承願いたいと思うわけでございます。  本年の積雪は非常な大きな積雪でございまして、建設委員会におかれましてもわざわざ調査派遣をせられまして、非常に理解ある報告等もなしていただいたわけでございますが、実は北海道を加えまして一道十一県で、積雪関係の知事、県会議長、市長、市会議長町村長町村会議長等の六者による組織ができまして、院内におきましては超党派衆参両院積雪地帯対策議員連盟ができまして、しばしば寄りまして、今まで積雪のために後進地域として残されました地帯の復興、開発、民生の安定のための施策を研究して参った次第でございます。  その中におきまして、根本的には積雪地帯振興に関する基本法的なものを作る必要がある。同時に、その基本法には付属の機関といたしまして積雪地帯総合対策審議会内閣設置をさせる。同時に、総合研究所を付設する基本法を出そうということになって、この方は自民党の皆様方の方で今研究を続けていただいておりまして、一応の素案ができまして、これも共同提案で出そうということにきまっておるわけでありますが、今国会には間に合わないのでございます。それで、明日になりますけれども国会超党派積雪地帯振興決議案を出そうということで、これまた文案等も作ってもらっておる次第でございます。  積雪地帯後進性につきましては、いろいろの原因がございますけれども、一番大きなことは、雪のために道路交通鉄道軌道交通が途絶するという問題でございます。今年鉄道関係におきましては、貨車が完全に二十五日とまったのでございます。客車におきましても数日とまりました。おそらくは鉄道関係におきまして汽車を間引きました数は五百本をこしておると存じまして、これは第二次産業、第三次産業を農業とともに振興しなければならない裏日本東北地帯におきまして、交通が麻痺いたしますということがいかに大きな産業に対する被害であるかということは、想像に絶するものがあるのであります。  道路関係におきましても、一級国道におきまして具体的に申し上げますならば、雪は地域的に毎年変わりますから、ことし一番雪の多かった十七号線におきましては、小千谷湯沢間等は約五カ月トラックバスがとまっておるのであります。道路局長とも話しておったのでありますが、ともかく汽車が三日とまっても世間が騒ぐのに、日本一級国道は五カ月バスがとまっても、トラックがとまっても騒がぬというところに、近代的な道路対策に関する国民の感覚の後進性がまだあるということを痛感をしております。汽車をとめないと同時に、少なくとも主要の国道府県道におきましては、相当な雪が降っても近代の除雪設備流雪溝等を加えますならば、あんな半年もバスがとまり、トラックがとまるというようなことはあり得ないことでありまして、これを勘案せられまして、すでに昭和三十一年本建設委員会において積雪寒冷地帯における道路交通確保に関する特別措置法というものを提出していただいて議決を願っておるわけであります。私ども道路交通関係におきましては、鉄道についても同じ法律を作る必要があると考えまして、実は最初は建設省関係道路交通、それから運輸省関係鉄道軌道等を一本といたしました交通確保特別措置法を出したいと考えたのでありますが、委員会管轄も違いますし、省の管轄も違いますので、二つの法律にいたしまして提出をいたした次第でございます。  その趣旨は、すでに積雪寒冷地帯道路交通確保法律趣旨を強化いたしたのでありまして、三条を加えただけでございます。根本の趣旨といたしましては、一体一級国道において今年程度の雪で幾日バストラックがとまったかというようなことについて国会報告義務を与える。そうして、それによって現在の技術においてそういうことが不可能であるかどうか、少し施設を加え、金を加えるならばそんなことは解決つくという点において、国会も議論に参加をいたしまして、国会審議批判等もいたしまして、それで、もっと予算をふやし、そうして義務政府に負わせようというのが趣旨でございます。これが積雪寒冷特別地域における道路交通確保に関する特別措置法の一部改正趣旨でございます。  特に鉄道関係につきましては、幹線については非常に手を入れますけれども赤字を出しておる支線には国鉄自体が手を入れない。たとえば飯山線なんというのは、ほとんど数カ月汽車がとまっておるというような状態であります。必要があるならばこれに対しても国が助成をする、赤字を出しておるのでありますから。そして、幹線と同じように流雪溝等もつける。それから転轍機にヒーターもつける。そういう責任を負わせる必要があると思うのであります。特に私設鉄道につきましては、裏日本東北における私設鉄道の経理の状態からいきまして、相当な補助を加えなければそういう責任を負わせることはとてもできない。私設鉄道に流雪溝を作らせるためには、国もある程度の分担をいたしまして作らせるという趣旨で、鉄道軌道の方の交通確保法律を特にお願いをいたした次第でございます。  私どもの気持といたしましては、こういう地方的な問題に関して、社会党で出すというようなことでなしに、願わくば超党派で出したいと思いまして、同僚の皆さんにもお骨折りを願ったのでありますが、国会末期混乱等のために間に合いませんので、とりあえずわれわれの案として出した次第でございますが、もともと超党派でできた積雪寒冷地帯道路交通に関する特別措置法の一部改正でありまするので、もしこの国会で通すことができなかったならば、御了承をいただきまして、次の臨時国会においては共同提案といたしまして、なおよくいたしますために一部の修正等をやりますことも賛成でございますので、そういう御配慮のもとに、なるべく早く審議が通りますようにお願いいたす次第でございます。  なおまた、建設省当局におかれましては、今度の新しい道路計画において、積雪地帯においては流雪溝等は当然道路規格として入れるべきものであるという解釈をされまして、その指示をされておるようでありますが、あとからまた流雪溝をつけるということは余分な金がかかりまするので、あらかじめ流雪溝設置等も加えた、積雪地帯で冬も道路交通がとまらないだけの施設を今からやっていただきまするようにお願いをいたしたいと存ずる次第であります。  地域格差がひどくなっておりまするこの段階におきまして、この法律が通りますことをもって格差解消に寄与することができまするように、どうか一つ皆さんの御共鳴をお願いいたしまして、提案説明を終わる次第でございます。(拍手)      ————◇—————
  4. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 次に、本日の請願日程全部を一括議題とし、審査を行ないます。  これらの各請願につきましては、委員各位文書表等でその内容は御承知と存じますし、先ほどの理事会におきましても慎重に検討をいたしましたので、この際、紹介議員よりの説明聴取等は省略し、これより直ちに採決をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 御異議なしと認め、これより採決いたします。  日程第一、第五ないし第三一、第三三、第三六ないし第四六、第四八ないし第五二、第五四ないし第六二、第六四ないし、第七一、第七三、第七四、第七六ないし第八一、第八三ないし第九五、第九七、第九八、第一〇一ないし、第一〇四、第一〇六ないし第一一〇、第一一三ないし第一二三、以上の各請願は、いずれもその趣旨は適切妥当なものと認め、衆議院規則第百七十八条の規定によりまして、採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。  次に、日程第四、第三四及び第五三につきましては、すでにその趣旨が達成せられておりますので、議決を要しないものと決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。  なお、以上の各請願に関する報告書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。     —————————————
  9. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 なお、本委員会に参考送付されております陳情書は、お手元に配付してあります通り、全部で百五件でありますので、この際御報告いたしておきます。      ————◇—————
  10. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 次に、閉会審査に関する件につきましてお諮りいたします。  本国会も明日をもって終了いたすことになりましたが、閉会中におきましても、当委員会所管事項につきまして引き続き審査を行ないたいと存じます。  つきましては、内閣提出にかかる地代家賃統制令の一部を改正する法律案岡本隆一君外九名提出にかかる地代家賃統制令の一部を改正する法律案川村継義君外十八名提出にかかる街燈整備促進法案三宅正一君外四十四名提出にかかる積雪寒冷特別地域における道路交通確保に関する特別措置法の一部を改正する法律案、以上四法律案、また国土計画地方計画、地市計画都市計画、河川、道路、住宅及び建築に関する件につきましても、閉会審査を行ないたい旨議長に申し入れたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 御異議なしと認め、さように決しました。  次に、ただいまの閉会審査の申し出によりまして、議院の議決で特に付託されました場合に、調査のため現地に委員派遣いたす必要が生じたときには、その委員派遣承認申請に関する件の取り扱いにつきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 御異議なしと認めさように決します。      ————◇—————
  13. 瀬戸山三男

    瀬戸山委員長代理 ただいま申し上げましたように、本国会は明日をもって終了いたすわけでありますが、委員皆様には非常に熱心に御奮闘いただきまして、まことに御苦労さまでありました。  本日はこれをもって散会いたします。    午前十一時五十七分散会      ————◇—————