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關盛政府
委員 ただいま
お尋ねのありました路線は、三号線とおっしゃいましたが、これは高速
道路の二号線という
意味だと思います。高速
道路の二号線の経過する地点のうち、古川沿い、つまりあの河川の
部分を
利用いたしまして高速
道路を
建設する路線の、沿道の
方々からの
要望といたしまして、地下に高速
道路を作る
計画を立てよという
要望があるわけでございます。この高速
道路の路線の
決定は、
都市計画として
決定をいたしまして、今日まで
実施することになっておりますが、二号線の構造につきましては、高架としての
決定が行なわれておって、
事業決定がなされ、
首都高速道路公団で、その線に沿って
事業を進めることになっております。しかし、この公団法の
実施並びに
都市計画の
決定の際におきましても、
地元住民の
方々の意見を十分聴取して
実情を加味するということになるために、協議会を、
東京都が
現地の区を中心に作ってをおりまして、協議会と公団並びに
東京都が話し合いを進めているというのが、今日の状況てございます。
それで、地下道の地下構造の問題につきましては、公団におきましてもいろいろ
調査いたしたのでございます。ただ、高速
道路てございますのて、しかも、地上の
道路に接続するランプ・ウエイを持った
道路でなければなりませんので、この二号線が都心の方に向かって走りますために二号線が受ける交通の分担量があるわけであります。一級
国道一号線、いわゆる五反田から参っておりますこの東海道の交通量というものが非常に大きなことと、もう一つは、その一号線に近接いたしました放射線があるわけでありまして、この交通量を受けまして五反田から今の路線を通るわけてあります。それで、自動車交通量というものから見ますと、
都市交通でございますので、非常に交通量が大きい。それから、いま一つは、地下の構造の場合におきましても、最短距離で走るという、自由なつまり経過地をたどるということは、
先ほど申しました受ける放射線をおりるランプ・ウエイの
関係から申しまして、なかなか制約があるわけでございます。しかも、二号線は、さらにループでもって溜池の方に接続する路線が枝線として出ておりますので、前後左右の
関係から見まして、そういうふうな経過地のとり方にはおのずと制限があるわけであります。
従って、
計画を立てます段階はもとより、今の
工事の
実施の段階になりましてさらにこれを検討するということで、
東京の
都市計画委員会に特別
委員会を作っていただきまして、昨年の秋以来、この経過地を含みまして、
道路の構造についての検討がなされたわけでございます。その結果、
委員会といたしましては、現在の
計画路線の構造を地下に変えることによってこうむるところの、沿道の住民の全体としての
被害といいますか、犠牲といいますか、そういう立ちのきを要する戸数からいいましても、非常に大きなものになる。それから、
道路の側から申しますと、交通量の
状態から見まして、
都市内交通というものが、四車線で、しかも数万台という日交通量を持つ
道路でございますと、照明はもとより、自動車の排気ガス、あるいは速度の点につきましても、機能上非常に支障があるというふうな、
道路側のこともありいたしまして、現在の
計画をそのまま実行するということについては、沿道の
方々のいわゆる
生活、あるいは補償、あるいは
道路の構造と、なるべく
一体化するような方式て職場等もできるような形でできないものかどうか、ということもあわせて目下検討しておるというのが、現在の状況てございます。
それから、二十四号線と申されましたのは、補助二十四号線のことだと思いますが、原宿の
地区を通過することになる路線でございます。この路線は、現実問題といたしましてオリンピックのために作った路線ではないかという
意味で、この路線を
計画して
実施するよりは、もっと国電寄りの、明治神宮の方寄りの道をやった方が、競技場なり何なりとの連絡が非常に都合がよいから、その方が適当じゃないかということで、いろいろ反対の
地元の御意見も出ておるわけでございます。これは実は、
地元の
方々がおっしゃっておるような、そういう性格の路線ではございませんで、先般も中島
委員からも
お尋ねがございまして、お答えいたしましたのですが、
東京の江東区とか墨田区とか、要するに
東京を東の方と西の方に分けまして、この東西の交通量をこの方面でさばいておる路線というものは、放射線では放射四号と五号というのがあるわけでございます。この両線の間におきまして、補助の放射線を二本追加することによって、交通激化に対応する
都市計画の
都市内交通というものが、平面
街路として、一応三十年先等を見込みまして充足されるわけでございます。従って、補助二十四号線というものは、目下のところは、図面上では、あたかも横に結ぶような補助線のような印象を
地元の方がお持ちでございますけれ
ども、これはむしろそういう線ではなくて、四谷から権田原を
通りまして、外苑を
通りまして、補助二十四号線というあの路線を抜けまして、そして放射線につながっておる、いわゆる放射線の補助線でございます。従って、この路線はぜひとも必要であるということでございまして、単にオリンピックという時期を目標として
計画されたものではないのでございます。一部、この二十四号線についての区間のうちの
計画を
変更いたしました
部分がございました。これは、全体として
変更路線の方が民地の犠牲が、原
計画に比べまして二分の一になるということと、もう一つは、
変更されましたところには、現在現道がございまして、その現道を補助
街路として拡幅するために
都市計画決定が行なわれておった区間が、そのうち大
部分でございました。ただ、今回の
計画で若干、一部につきまして、初めて、この際、
都市計画の
道路用地として制限を受けられた方がありますので、これはまことにお気の毒だと思っております。全体の路線の
計画が、
先ほど御
説明申しましたような、
東京の
幹線補助線に加えました補助の放射線でございますので、全体の
計画のそのような一部として、ぜひ御理解を賜わりたい、こういうふうに考えておる次第でございます。