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下平委員 きょうは
お話の向きだけをお伺いしてと思いましたが、御
承知のように、この問題はずっと長くきております。その間に
議長さんからも特に
委員長を通じて
——法案が
提案をされた後に、
審議の場所がきまらなくていつまでもじんぜんと日を送るということはいけないことだから、
各党とも
互譲の
精神をもってこの
問題解決をせいというのが、
議長さんから
委員長を通じてわれわれに伝えられた
言葉であります。そこで、私
どもの方は、当初から主張しておる
通り、私
どもの線は、
ILO条約と、
関係法案は
公労法四条三項、
地公労法五条三項だ、これを一括して
審議することが筋だと言って参りました。しかし、この線は、私
ども、
議長さんの言をいれてやるとすれば、多少
考えていかなければならぬということは腹には思っております。そこで、
自由民主党さんの方は
一括審議を希望されておるわけですが、ただいま
提案をされた
内容を聞いてみると、これは
一括審議ということと変わっていないような気がするのです。ただそれは、きょう
三つやって、あした
一つやって、あさって
二つやる、こういうふうに、かける時期をずらすだけで、
一括審議という
基本線は、ただいまの御
提案の場合においては一向にくずれていないと思うのです。そうすると、私は、
議長さんの、せっかくまとめるために
各党互譲せいという
精神にもとるような気がいたしますし、多少
互譲の形というものが見えてこないと、私
どもの方としても、それでは
一つ党内をまとめて、あるいは
審議に乗せるという
意味から
社会党もできるだけの譲歩をしようという
気持にならないわけなんです。この
議論はきょうやるつもりはありませんので、私
どもの方としてはお伺いをいたしまして、一応、
国対なり中執なり、
正規の機関に、こういう
提案があったということをお諮りいたしますが、ただいま聞いておる限りでは、当初
特別委員会を
提案され、それからずっと連休という
一つの期間を置き、
議長さんが特別に
意向を
各党に伝えたという手続を経た後の御
提案としては、正直に申し
上げまして、私
ども不満であります。一体、真剣に
ILO条約のことなり
議会の
正常化をお
考えになっておられるのか。もちろん、
党内事情はお互いよくわかります。しかし、
党内事情を言っておったのでは前進をしません。
不満でありますし、これは全く話にならぬような気がいたしますが、せっかく
党内事情の上から出された結論でありますので、一応本日は持ち帰りまして党に相談をすることにいたします。