○
天野委員 昭和三十六年度における
衆議院の
歳出予算について御
説明申し上げます。
昭和三十六年度
歳出予定経費要求額は三十二億五千十三万三千円でありまして、これを前年度
予算額二十七億四千八百一万三千円に比較いたしますと、五億二百十二万円の増加となっております。
要求額の主要な事項について概略御
説明申し上げますと、まずその第一は、
国会の
運営に必要な
経費でありまして、二十七億五千七百七十六万一千円を計上いたしてあります。この
経費は、
議員、
議員秘書及び職員の給与に関する
経費、旅費、議案類
印刷費、光熱水料、通信費等の事務費、
議員会館、
議員宿舎等の維持管理に必要な
経費でありまして、前年度に比較して、一億四百十四万二千円の増加となっております。
要求額のうち前年度
予算と異なっているおもなものについて申し上げますと、
議員秘書の健康保険、失業保険及び厚生年金保険の加入に必要な
経費として九百七十万九千円を計上いたしております。
次は、常任
委員会専門員の給料の特別調整額として百九十九万二千円を計上いたしました。
次は、職員の増加でありまして、渉外事務の増大に伴い渉外部を
設置するための要員、麻布
議員宿舎増築に伴う管理要員、自動車運転手、
法制局要員、ほかに常勤職員からの振りかえがありますので、既定人員の一千五百七十四人に加えますと、その総人員は千六百四人となります。また、このほかに
議員宿舎の要員八人ないし十人を賃金でまかなうことにいたしました。
次は、自動車の購入及び更新でございますが、一千百八十九万五千円を計上いたしました。
次に、二十五年以上在職された元
議員で、永年
在職議員の表彰制度の適用を受けていない方々の
肖像画製作に要する
経費でありますが、これに該当する方は二十七人でございまして、初年度の所要
経費百三十五万円を計上いたしました。
次は、
議員の海外派遣に必要な
経費でありまして、六千六百九十万円を計上いたしました。その内訳は、列国
議会同盟年次大会、同大会における日本語の同時通訳者派遣、列国
議会同盟
会議地域活動、同春季
会議、同執行
委員会、アジア地域
会議出席並びに東南アジア視察、欧米各国
議会制度等
調査、議長訪独等に要する
経費であります。
第二は、営繕工事に必要な
経費として、四億八千五百三十七万二千円を計上いたしてありますが、
要求額のうちおもなものは、
議員会館の新営費等に三億八千百四十万二千円、
議員会館新営関連施設費二千八百六十五万円、
議員宿舎の増築費五千四百四十五万円、電力引込線増設費二百八十七万円、各所新営及び改修費一千八百万円を計上しております。
議員会館新営の計画は、一号館及び二号館の二棟でありますが、今回計上いたしました一号館は、
昭和三十六年度に工事に着手、
昭和三十八年九月完成を目途に、現在の常任
委員会庁舎を取り払ってその跡に建築するものであります。その総工事費十四億八千百六十七万七千円を
昭和三十六年度に発注できるよう国庫債務負担行為要求をなすとともに、
昭和三十六年度に必要な
経費として三億七千八百七十五万一千円を計上いたしております。
次は、
議員宿舎の増築費でありますが、これは現在建築中の麻布新竜土町の宿舎に三十室分を増築するため計上したものであります。
第三に、
国会予備金は前年度と同額の七百万円を計上いたしました。
以上の合計は三十二億五千十三万三千円でありまして、その科目別金額は、お
手元に
配付してあります資料の
通りであります。
本件は、本日
庶務小委員会において全会一致をもって決定されたものでありますから、どうぞよろしくお願いいたします。